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殿ナイト

福島には殿がいる。

殿とは相馬中村藩34代当主 相馬行胤氏のこと。地元の人からは少しばかりの畏怖と尊敬の念を持って「殿」と呼ばれている。地元の人に伺うと、昔はアイドル並みの人気だったらしい。

今の時代に殿って?という話だが、

  1. 相馬中村藩は鎌倉時代に土地を拝領して以来800年間一度もお国替えがない。そのため途切れる事なく代々藩主が受け継がれてきている。

  2. 今でも年に一度実施される伝統行事、相馬野馬追では殿が総大将を務める。

という所が大きいと思われる。相馬野馬追は、平将門が野馬を敵兵に見立てて軍事演習に応用したことに始まったと伝えられている。3日間にわたり行われる馬が主役の伝統行事。今年は5月末に開催された。

神社へ行くと絵馬が奉納されているのを見かけることがあると思う。古くから馬は神聖視され神に捧げられてきた。それが絵馬奉納へと変じていったのだが、相馬野馬追では最終日に野馬懸という馬を神社へ奉納する神事が今でも行われている。絵馬奉納の元となっている神事である。

さて殿ナイトだが、「福島には殿がいる」を出発点とし、殿がいる福島の南相馬市へツアーを開催したのが出発点。ツアーの中心人物の一人が羊齧協会主席の菊池氏。羊好きで菊池氏の羊齧協会イベントに参加していたこともあり、この殿ナイトのツアーにも参加することが出来た。

その魅力は何だろう?と考えてみたが、旅行会社主催ではない手弁当のツアー企画で、色々とゆるいくくりが心地良い。主催者側も楽しむ意識が高いので、その雰囲気が嫌いでなければ一緒に楽しめるし、現地で会う人々も個性的で刺激を受けるところだろうか?

今までにどんなイベントがあったか書き出してみると、

  • 野馬追を早朝の出陣支度から見学

  • 鮎の炭火焼をたらふく食べる

  • 川でBBQとサウナを堪能

  • 南相馬の食材を集め、神田味坊の点心師とともにオリジナル餃子を作り食べる

  • 震災遺構や浪江のまちを見学

  • 稲刈りの手伝い

  • 陣幕を張っての花見宴会

  • 引き馬や乗馬などの馬との触れ合い 

これでも一部。如何にバラエティーに富んだツアーがか判るのでは?

殿ナイトは「偏愛と衝動」が大きなテーマになっている。偏愛も衝動も起点は何かしらの新たなインプットや化学反応があってこそでもある。そのような刺激を受けやすい土地やイベントてあることは確かだ。

自分に飽きている人などにはもってこいのツアーと言えよう。

ここまで読んでくれて、殿ナイトが気になった方は下記Webサイトでイベント情報が告知されるのでフォローするのがお勧め。

下記Facebookページの方がチェックがし易いかも。こちらにもイベント情報が掲載される。

公認・相馬藩江戸藩邸
https://www.facebook.com/SomaDomain.Tokyo


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