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天井

箱を見上げる。

そこには真っ白な天井。

何も映らない

影しか差し込まない、ただの板切れが

私の前に映っている。

私はこの時間が好きだ。

ただ天井を虚として映らせるこの時間が。

何も要らない、なにもしなくていい

お金もかからない、が

時間だけは要する。

つくづく呆れる。

つくづく思い知らされる。

この時間の縛りだけは忘れられない

人間だということを思い知らされる。

そして動物の1種に過ぎないということを。

それでも、

「それ」を受け止めるしかない

「それ」を受け入れるしかない

「人間」ということをするしかないのだ。

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