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7thアルバム レコーディング(使用マイク)
アルバム収録曲が出揃い、録り終わりました。
自分自身が心から楽しめるトラック、プログラムになったので、満足しています。
ミックス〜マスタリングもこのまま楽しんで進めていきたいと思います。
今回はマイクを2種類使用しました。
SCHOEPSのCMC65(単一指向性)で8曲
DPAの4006a(無指向性)で2曲
まずSCHOEPS(ショップス)について。
ショップスと向き合うのは初体験でしたが、実に素晴らしいマイクでした。
単一指向性(正面からの音を拾う性格を持つ)をメインに採用するのも14年ぶりです。単一指向性ならではの、その押しの強い音像は魅力的です。
同じ単一指向性でも、ノイマンのu87などに比べるとかなり強い性格を感じました。
狙った対象、狙ったパートを鋭く捉えるマイクですね。
全体感を録るというよりも、
焦点を当てたいもの、例えばメロディの動きだったり、単音の音色だったり、強弱表現だったり、そこで起こっている「ドラマ」を捉えるマイクなんだと思います。
なので、最初の段階でマイキングを詰めておくのが非常に重要になってきます。
足台の高さが1段変わっただけで音像はかなり変わります。性能が高いゆえ、適当にモニタリングしてるとポイントが簡単に外れてしまうマイクだなという印象を受けました。
マイキングさえ決まれば、録り音だけでも(後で調整しなくても)音楽そのものが純粋に録れる、素晴らしいマイクでした。
しかしどうしても捉えるのが難しい曲があって、それだけは前作で使ったDPAで録りました。
DPA4006aは無指向性(部屋全体を録る性格)の名器として評価が定着しているマイクですが、やはり凄いです。
「表現の奥にある佇まいが録れるマイク」
前作録音時に生まれた私の名言に偽りはありません。
パートがいくら込み入っていても、あるもの全てを捉えてくれるマイクです。当然ショップスよりも格段に演奏者にとってシビアです。
ショップスはマイクの方から音の方向を示してくれるのですが、DPAは全部自分で弾きわけないと方向そのものが生まれないのです。難しいマイクだと思います。
DPAは大屋ギターとの相性が抜群でした。この組み合わせはどうやら鉄板のようです。幸せな相性ですね。
2つとも非常に高性能なマイクですが、その違いを自分なりに述べると
ショップスは音楽が録れる
DPAは意志が録れる
そんな感じです。
もちろん、音楽としての意志もあるし、意志をもって音楽をしているとも言えるのですが、あくまで向き合った上での個人的印象です。
CDのクレジットには使用機材も記載しますので、完成の暁にはぜひチェックしてみてください。
アルバムの仕上がりをお楽しみに!