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―向いてることと向いていないこと

頭がパンクした

岡目鉢木 / Simon.Simonでした。


絵本製作

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頭がパンクした。


正確には、何もしたくなくなった。


医学的には、抑うつ症状だ。


僕は大学院を自主退学してから今日まで、色んな事に手を出してきた。

―映像制作

―小説

―ゲーム

―絵本


どうして1つのことに集中しないで複数のことを始めるかというと、

「向いていることと向いていないこと」をはっきりさせようと思ったからだ。


例え、楽しくて仕方がない仕事だったとして、環境や時期によって「全く自分には向いていない仕事」だったと判明することがあったりする。


そんなとき、全てを辞めて次へ進むのには勇気がいる。


悩み苦しむ時期が必ず訪れる。(とくに僕のような性格の場合は…)


心理学を勉強している時の僕がそうだった。


大学院研究生を経て、自主退学まで2年半。

心理学を学ぶのは楽しかった。

一生の仕事としてこのまま死ぬのは本望だと思っていた。


正直、当時の僕には「心理学が向いていない」と認めるのが怖くて仕方なかった。


だからそのことを見ようとは全くしなかった。


でも、身体は学校へ行くのを嫌がり始めていた。


「どうしてこんなことに時間を取られないといけないんだ。家でもっとすることがあるんだ」


と考え始めていた。


でも、「楽しくないから辞めます」なんて言えば、「一生の仕事」を失うことになります。


さすがにそれは怖かった。

今日まで何のために生きてきたのか疑いたくなる。


先生に勇気を持って相談した。


先生には全部見えていたんだろうと思う。


「あなたにとって本当に価値があることをするのが、人生を豊かにする方法なんです。

自身の価値にあったことをすると、自ら時間を使うし、たくさん努力するし、失敗しても何度でも挑戦するんです。

 しかし、あなたの価値にあっていないことをすると、努力はしないし、失敗したらやめてしまうし、時間をとられてイライラするんです」


それだけ伝えられた。

僕にはこう聞こえた。

「Simon君のすべきことは心理学じゃないのかもしれない」って。


何のために大学院受験をして、ここまで勉強してきたのか、と思いました。


本当に涙が出そうになりました。


そうして、退学届けを提出しました。


当時25歳。


大学の友人たちは社会人3年目になりましたが、私は全てを失いました。


今では「向いていない仕事」だったのだろうと思う。


相も変わらず心理学の本だけは読み続けているが、その仕事をしようとは思わない。


あれから今日まで、色んな事をやってきた。


きっと大学院を退学しなければ、出会わなかったようなことを。


今、何にもやりたくない症状が出ている。


いわゆる、「何をやってもうまくいかない症状」(学習性無力感) ではない。


身体が「君、向いてないよ!」と言っている気がする。


もう一度、考え直す時が来ているかもしれない。


余談だが、僕は「大学院を辞めたい」と先生以外に誰にも相談したことはない。


先生に相談してから、1日で退学を決意しました。


周りは突然のことで、驚いていました。

(僕も驚きました)


つまり、仕事が嫌だなと感じているあなたにとっても、明日突然、全てを辞めて全く別の仕事に向けて努力するかもしれない。


僕が辞める前に感じたのは、「周りに迷惑をかけるかもしれない」ということだった。


しかし、周りの反応は意外なものだった。


まるで「鬱病になりましたので、退学することになりました」と言ったかのように、心配してくれた。(あながち間違いではない)


そして、同じ程度に応援もしてくれた。

(次やることが決まっていたからだと思う)


一方では、大きな決断ができる人として、尊敬もしてくれた。

(私がいつも少数派だからかもw)


映像制作の道に進むというのは、決して大きなことではありません。


ただ、そっちに楽しいことがあると判断しただけです。

(向う数年は、経済的に苦労することはわかっていましたが)


あなたがもし、身体に嫌な震えを感じたのなら、あなたはその仕事が向いていないのかもしれません。


あるいは、職場に合っていないのかもしれません。


小さな決断でいいです。


この道に進むと決断すれば、嫌な人生が少しは変わります。


私は2回目がきたようです。


応援しています。

僕も何とかします。


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