雨が降らないエビ中 どしゃ降りの中のももクロ 「氣志團万博2022~房総魂~」@千葉県・袖ケ浦海浜公園2日目
千葉県・袖ケ浦海浜公園で毎年開催されていた 氣志團万博だがここ2年間はコロナ禍のため現地での開催は中止*1となっていたため、今回は氣志團万博2019*2以来のひさびさの現地での有観客開催となった。
注目はももいろクローバーZと私立恵比寿中学(エビ中)である。ももクロはもちろんだが、エビ中は今年いっぱいで転校(卒業)が決まっている柏木ひなたの最後の氣志團万博になること、昨年加入した新メンバー3人が初めての参加となることが注目だった。
今年の氣志團万博を一言で表すと「雨の氣志團万博」と言ってもいいだろう、雨と氣志團万博と言うと誰もがすぐに思い出すのが、ファンの間に「雨のエビ中」というキャッチコピーさえ生み出した7年前のどしゃ降りの雨の中での伝説的なパフォーマンスである。
その後も氣志團万博では宇宙でのエビ中のパフォーマンスに何度か遭遇したことがあって、とりわけこの日はエビ中の前に同じ「MOSSAI STAGE」でライブをした仙台貨物がまさに7年前のエビ中を思わせる豪雨の中でのライブとなり、ライブが始まる時点では雨は一度上がっていたこともあり、持ってきた合羽を脱いでいた私はもうその時点で上着の上下ともがずぶ濡れとなり、氣志團万博の天候の恐ろしさの洗礼を受けたとような状態となっていた。
そして、濡れネズミになった私の中では逆に「雨よ降れ、風よ吹け、私たちは負けない」という 「大人はわかってくれない」の歌詞が心の中でリフレインされて「雨のエビ中」への期待が否応がなく、高まっていくのだった。
ところが仙台貨物のどしゃ降りライブの後、小止みになっていた雨はエビ中のライブが始まっても一向に強くなる気配がない。こんな言い方はおかしいということは自分でも分かっているのだが、セットリストに「大人はわかってくれない」を入れてまで雨中のパフォーマンスを期待していたかの節もあるエビ中に「恵みの雨」は降らなかった。
パフォーマンス自体は素晴らしかった。特に「HOT UP!!!」
「Family Complex」と畳み掛けていく部分では、今年いっぱいでの転校(卒業)を発表、これが最後の万博となる柏木ひなたの歌から感じられた気迫には並々ならないものがあり、.それに呼応するような彩花の熱唱にも心を打たれた。
この日は声が出せず踊りだけの参加となってしまったのが真山りか。ももクロの高城れにが剥離性食道炎の診断でこの日のライブは欠場となってしまったのを考えればライブに参加できただけでもよかったとも思うが、本人は相当悔しかったろうなとも思い複雑な気分にもなった。それでつい目がいってしまうのだが、ダンスで貢献しようと熱演したこともあって慣れないリップシンクが本当に不自然でついつい笑ってしまうことになった*3。
この日のライブは昨年末以来のエビ中ライブ生観覧ということもあり改めて新メンバーの成長を感じた。彼女たちも氣志團万博初参加ということもあり、それぞれ張り切っていたと思うが、桜木心菜のダンスにはやはり目が惹きつけられるものがあった。
雨が降らずに不完全燃焼の思いが残ったエビ中の後で、それを一気に解消するような役割を果たしてくれたのが岡崎体育だった(笑)。
エビ中で小止みになっていた雨は岡崎体育のメインステージでのパフォーマンスが始まるや否や突如激しさを増し、文字通りどしゃ降りの状態に。初のメインステージ進出で晴れがましい場面のはずが、私の脳裏に浮かんだのはただひとつ「これはサブステージの神MOSSAi様の怒りの雨なんじゃないか」ということだった(笑)。
(続く)
*1:simokitazawa.hatenablog.com
*2:simokitazawa.hatenablog.com
*3:そういう意味では普段からそれをしているグループの人はやはりその分野でのプロなんだなと改めて気づかされることになった。