原点回帰のももいろクリスマス「ももいろクリスマス2021 ~さいたまスーパーアリーナ大会~」DAY1
「ももいろクリスマス2021 ~さいたまスーパーアリーナ大会~」DAももクロのクリスマスライブが「ももいろクリスマス」(ももクリと略)である。ももクロの大規模ライブは通例年に3回。春、夏、冬と季節ごとに毎年ほぼ同時期に開催され春が「春の一大事(春一と略)」、夏がスタジアムでの巨大野外ライブ、そして冬がこのももクリである。実はそれぞれライブ演出の方向性も違う。ももクリは今回のさいたまスーパーアリーナのように比較的音響環境のよい閉鎖空間での作りこんだライブとなることが多い。昨年はコロナ禍により中止になったので今回は2019年から2年ぶりのももクリとなった。
今回はももクロか最初にさいたまスーパーアリーナのライブをやってから10年。その時はPRIDEのテーマに合わせて、プロジェクトマッピングで映し出された5色の光を5人のメンバーが操るというパフォーマンスから始まったが、今回もそれを踏襲してLEDパネルに映し出された4色の光を4人が操るという演出。プロジェクトマッピングは当時と比べれば格段に進歩しているため、LEDではなくマッピングで3次元などより進化した映像技術を見せてほしいところだったが、ここは若干単純化されていた。この映像で驚かせるよりもここはシンプルに見せることで曲に入る一連の流れをスムーズにする狙いがあったかもしれない*1
1曲目は当時と同じ「CONTRADICTION」*2を持ってきた。2曲目には当時は存在しなかった「マホロバケーション」。冒頭2曲でこのライブは10年前のライブを下敷きにしながら、成長したももクロを見せていくんだという流れが分かってくる。
今回のセットリストでは新旧両曲ともに最近あまり聞く機会がないレア曲も入っている。「真冬のサンサンサマータイム」「バイオニック・チェリー」をひさびさに聴けたのは嬉しかった。
鳥肌が立ったのはバラード曲の「白い風」「灰とダイヤモンド」。4人の歌唱は本当に素晴らしい。特に「灰ダイ」では最近は配信が多かったせいで「巻かれる」「巻かれない」が注目されがちだが、歌い継がれていく4人のソロ部分のリレーが心に染みわたるようだし、なかんずく夏菜子の落ちサビはよくて、会場に響き渡るその声に魂が揺さぶられる思いがして、胸が熱くなった。
そして、何と言ってもこの日のクライマックスはアンコール後の3曲なのだが、これについては2日目のライブ終了後に書くことにしたい。
*1:映像は10年前と同じ人が制作していたらしい。ちょっと胸熱である。