世界最大級の卸売市場イーウー、17時半消灯で真っ暗に
トップ画像の看板は、一帯一路の東の拠点、イーウー福田市場(正式には国際商易城)のシンボルのマスコットキャラクターとスローガン「中国我的夢」です。ここに仕入れに来るバイヤーの大半はアジア系の人たちですが、中東や欧米の顔立ちの人も店頭で中国語で商談をしています。
イーウー(義烏購、イーウーゴウ)には、この看板にもよく見ると書いてあるのですが、ウェブサイトが有ります。ブログにURLの記述は禁止されているので、PCで拡大表示するとドット・コムが読み取れますので、興味の有る方は見てみて下さい。
さて、タイトルに「17時半消灯」と書きましたが、中国の「定時営業」ぶりには本当にびっくり仰天しました。
館内を徘徊していたら、夕方5時に終齢のチャイムが鳴り、各店子が一斉にシャッターを下ろし始めたのです。
気付くとお客さんは誰もいません。
(まだ買いたい物が有るのに!)
そう思って慌てて目指すお店に向かって走り出す途中も、通路の両側の店子は次々にシャッターを締めてしまいます。テレビケームで時間切れギリギリにアイテムを探し回る様な追い詰められた気持ちになりながらも、ようやく目的の店に着いたらシャッターを下ろす寸前で、応対はしてくれましたが小ロットでは売って貰えず。仕方無く諦めて店を出ると廊下はもう真っ暗。人がいようがいまいが容赦なく電源を落とす様で、これはぐずぐずしていると館内に閉じ込められてしまうぞと思い、慌てて出口を探して外に出ました。
外に出ると、さっきまで中で働いていた人達が一斉に帰って行きます。まるで日本の役所の様に時間きっかりに帰るのは、さすが共産主義の国(本来は全員が公務員)だと、妙に感心してしまいました。
夕方はそんな感じで巨大な建造物が一斉に閉館してしまうのですが、昼食時間帯は店番をしながらカップ麺をすする人や、あるいは1階の大衆食堂で食事する人など様々です。
食堂は広いので落ち着いて食べられます。
栄養満点。
さて、閉館で建物から追い出されると、あとはもうホテルに帰るしかありません。
仕入れた革財布などをパンパンに詰めたリュックを背負い、カートも引きながらホテルに向かって広い歩道を歩いていると、明らかに日本の居酒屋と分かる構えの店を発見。まだ準備中だったので「夕食はここで食べよう」と思いながらホテルに帰りました。
ホテルに帰ると、仕入れたものを確認したり、財布にあと幾ら残っているか(小さな一人会社の代表なので残金が気になります(泣)。カードは海外では怖いので使いません。)などしているうちに夜になったので、さっき見つけた日本風の居酒屋に行ったら既に営業していて、中に入るとなんと客の殆どは日本人。経営者もやはり日本人でした。どうやら日本人バイヤーの常連さん達のたまり場の様です。
ホテル周辺は中華料理か韓国焼肉の店ばかりですが、福田市場に近いこんな場所に目を付けて店を開いているとはグッドアイデアと感心すると同時に、もしここの調理場を昼間借りて(あるいは店を開いて)、仕出し弁当を作って福田市場の各店舗まで届けたら絶対に繁盛するだろうと、本気で出店したいと思いました。
【おまけ】
一区の端に有る別棟のこのビルにはアクセサリーの店が多いです。
商品には値札が付いていますが、値札はダミーです。
日本円にして1千円程度の価格表示のキュービックジルコニアのアクセサリーが沢山有って、ちょっと高いと思いながら「100円ぐらいのを探している」と言ったら「ここに有るのがそうです」と、即答でよりどり100円から200円にしてくれました。
これは安い! さすがイーウーと思って、5千円分くらい、いや1万円分くらい買って、帰国してネットショップで1個500円(送料込)で出品したものの全く売れず。国内で化粧箱も仕入れて(箱の方が高い)パッケージングしてもあまり売れず。結局、今もデッドストックになっていて出品も諦めました。
キュービックジルコニアは、元は100円でも付加価値をうんと付けて工夫して売れば8千円ぐらいで売れる(アメ横に沢山売ってるやつ)のですが、そこまでする程の数も無い(数が少な過ぎて付加価値をつけるのにお金をかけても回収出来ない)ので、まさに失敗仕入れの典型になってしまいました。
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