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* 俳句 * 晩冬  (季語)

掌に迎へし春や雑煮椀      (雑煮)

本来のすがた懐かし鏡餅     (鏡餅)

我に向く破魔矢こそいさ放つるや (破魔矢)

小寒や窓に眺めて凍えたり    (小寒)

待ちわびぬ松を納めて逢ひにゆく (松納め)

寒鯉や我が胸に棲むをおもへり  (寒鯉)

つくほどによろこび渡る手鞠かな (手鞠)

重ね着て頬染め駆くる息白く   (重ね着)

新海苔や磯吹く風を頬張りぬ   (新海苔)

寒風に洗はれ光る空の青     (寒風)

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