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* 俳句 *   初春   (季語)

世に梅の灯りて年の夜明けかな    (梅)

春鹿や無垢ほど鋭き瞳なし      (春鹿)

蜆汁 沁みて己の渇き知る       (蜆汁)

春天に世の何事ものどめたき     (春天)

剪定に我が身の痛む心地せり     (剪定)

いよよ発つ夢に満ちたり土匂ふ    (土匂ふ)

懐かしき海をささめく白子干     (白子干)

なんとなくほっとしたきや春炬燵   (春炬燵)

羽根一枚残る古巣や置き手紙     (古巣)

恋猫やいづれの世とて易からぬ    (恋猫)

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