
月兎観察日記 - 池袋邂逅篇 -
時間を遡ること、年明け間もない1月9日。
その日私は池袋の某ライブスタジオに対バンライブを見に行っていました。
目当てのアイドルさんの出演は後半だったにもかかわらず、1時間以上前に着いてしまった私はロビーでぼーっとしてたのですが、にわかにステージの方からふわふわ系アイドルとは全く異なる、良い意味で場違いに迫力のある歌声が響いてきました。
自分の中での違和感センサーが引っかかったのかもしれません。「んんっ?!」と驚いた私がタイムテーブルを見ると、当該の時間にパフォーマンスをしていたのがこのグループでした。

終演後物販で彼女たちが出てくると、その近未来的な衣装が自分のなかでドンピシャにヒット。やばい、かっこいい。
とはいえこちらは33年間小心者を鍛え上げた人間です。おいそれと簡単に声をかけられるようなメンタルは持ち合わせていません。
遠目で様子をうかがいつつ目を逸らすということを10分ほど繰り返し、さすがにこのまま帰るわけにはいかないと(今考えても恥ずかしくなるほど)挙動不審の状態で思い切ってメンバーのお一人に声をかけさせていただきました。
その方が場違いに迫力のある歌声の持ち主であり、初代GIRLY MOON PROJECT(現在のMOON RABBiTS)の石田夢音子さんと知るのはすぐ後のことです。
つづく