東急東横線の民が羽田空港に行く技術

渋谷と横浜という日本で最も華やかな2大都市を結ぶ重要な路線、東急東横線。利用者も非常に多く、関東圏の大動脈として重要な役割を担っています。
沿線も気合の入った街作りが行われており、賑やかでかつ利便性も高く、引っ越し人気の高いエリアでもあります。

私も東横沿線に引っ越してきてはや6年ほど。住環境には非常に満足している一人です。しかし1点だけ非常に困っていることがあります。
それは日本の空の玄関、羽田空港へのアクセスが悪いことです。
地図上では羽田空港のあるエリアと東横沿線はそれほど離れていません。むしろ近い部類といっていいでしょう。ところがその距離とは裏腹に実際に羽田にたどり着くには思ったより遠回りが必要で、しっくりくるルートがありません。まさに帯に短したすきに長し。

そこで過去の私の経験から、現実的に使える羽田へのアクセスルートとそれらルートの特徴を整理してみます

前提知識〜羽田へのアクセス〜

羽田空港には公共交通機関によるアクセスは電車もしくはバスがあります。
電車に関しては「東京モノレール」か「京急」を利用するという2択となります。
東横沿線においては、モノレールが優位になるケースはかなり少ないため、東横から羽田へアクセスするということはほとんどの場合「東横沿線からいかに素早く快適に京急蒲田に移動するか」がキモである、といって差し支えないと思われます。

1.渋谷・目黒→品川ルート

東横線・目黒線からは渋谷もしくは目黒に行き山手線を経由して品川から京急に乗るルートです。乗り換え回数は多いですが、とりあえず大きなデメリットもなく無難に移動できるルートです。
目黒線を利用する場合には目黒を通り過ぎて都営三田線で三田まで進み京急に乗り込むルートが最適の場合もあります。
神奈川側に住んでいる人達からすると、なんでわざわざ品川経由しないといけないの・・・となるルートです。

2.大井町→天王洲アイルルート

モノレールを使うルートです。
大井町線で大井町に行き、そこからりんかい線で天王洲アイルに行って東京モノレールに乗り換えます。
りんかい線経由というのが少し盲点になりやすいところ。
ただ、盲点になりやすいからと言って特段便利なわけでもありません。
大井町と天王洲アイルそれぞれの乗り換えは不便だし、料金も高めなのでこのルートを積極的に選ぶ理由はあまり考えられません。

3.多摩川→蒲田→京急蒲田ルート

多摩川で東急多摩川線に乗り換えるルートです。地図上で見たときにはもっともまっすぐ羽田に進んでいて効率が良さそうに見えるルートでもあります。
本来であればこのルートが最も有力な選択肢のはずですが、多摩川線が「京急蒲田」ではなく「蒲田」に着くことが問題となります。
蒲田〜京急蒲田は1km弱ほど離れており、15分ほど駅の外を徒歩で移動する必要があります。蒲田〜京急蒲田はバスでの移動もあるので、それらを使うことも一応できます。
(まあバスをつかうなら蒲田から羽田空港に直接向かうバスがあるのでそちらを使うほうがいいと思いますが。)
空港を使う場合、スーツケースや土産物などのかさばる手荷物を持っていることが多いので、この徒歩移動がなかなかに面倒くさいです。

余談ですが多摩川線の蒲田駅のプラットホームはフォークみたいな形状をしていて不思議な情緒があるので、このルートはそこを楽しみましょう。

4.武蔵小杉→川崎→京急蒲田ルート

武蔵小杉で南武線に乗り換えて川崎へ行き、川崎から京急川崎へ移動して京急に乗るルートです。
川崎〜京急川崎も外を歩いて移動になりますが、京急蒲田ほどの距離はない(7−8分程度)ので蒲田に比べると少し移動しやすいです。
南武線の本数が微妙に少なかったり遅かったりするのが微妙なポイントです 

5.武蔵小杉→品川ルート

武蔵小杉から横須賀線に乗って品川に行き京急に乗るルートです
なんで武蔵小杉からわざわざ品川を経由するんだ、という違和感はありますが、横須賀線の本数の少なさを除けば品川までイメージよりもはるかに短い時間で到着できるので実は有力なルートです。しかし武蔵小杉の横須賀線ホームが東急のホームから15分ほど歩く位置にあるため、東急沿線からの乗り換えが必要な人にはイマイチなルートです。

6.武蔵小杉→大崎→天王洲アイルルート

どうしてもモノレールに乗りたい人のためのルートです。
武蔵小杉から横須賀線で大崎に行き、りんかい線で天王洲アイルにいき東京モノレールに乗り換えます。
モノレールフリーク以外には費用面でも手間面でも特に魅力はないでしょう。

7.横浜→京急蒲田ルート

横浜まで行ってから京急に乗り換えるルートです
乗り換えはそれほど便利ではないですが、歩く量は川崎→京急川崎よりも短くなりますし、なにより駅の中で乗り換えられるので雨などにも困りません。
わざわざ横浜まで行くのが遠回り感を受けますが、他のルートも微妙なせいでイメージほど所要時間が増えないので実は最適解になりやすいルートです

8.リムジンバスルート

リムジンバスは結構あちこちの拠点からでているので、アクセスしやすい位置に停留所がある場合は電車よりも有力なルートになることも多いでしょう。
本数が少ないので、羽田空港に行くときではなく羽田空港から帰るときに大きな力を発揮します。
東横沿線エリアで特に目立つのは羽田空港〜新横浜羽田空港〜武蔵小杉のバスです。特に新横浜は東急新横浜線が開通したため、東急沿線へのアクセスが改善されて利用しやすくりました。
料金は電車より高くなりますが、乗り換え不要かつ座った状態で目的地の近くまで移動できるのは大きなメリットとなります。

で、結局どのルートを使えばいいの?

  • 自由が丘以北のエリアに住んでいる人

    • 渋谷→品川ルート

  • 自由が丘・大岡山に住んでいる人

    • 渋谷→品川ルート

    • 大井町→天王洲アイルルート

  • 多摩川駅もしくはその近隣駅に住んでいる人

    • (徒歩が気にならない)多摩川→蒲田

    • (徒歩が嫌)渋谷→品川ルート

  • 武蔵小杉駅とその近隣駅に住んでいる人

    • (横須賀線ホームに行きやすい)武蔵小杉→品川ルート

    • 武蔵小杉→川崎→京急蒲田ルート

  • 日吉駅以南のエリアに住んでいる人

    • 横浜→京急蒲田ルート

  • 空港からの帰り

    • リムジンバス

結局ほとんどのエリアで品川もしくは横浜を経由する大回りの移動が必要になります。
なにかもっと便利なルートがあればぜひ教えていただければと思います。
はやく蒲田ー京急蒲田を結ぶ蒲蒲線を作って・・・

いいなと思ったら応援しよう!