ウクライナ・ガールズ【プロポ】221207
全部自分シリーズを、ひとまず締めくくるためには、この方に登場してもらう他に無い。
生きる伝説、こと、ポール・マッカートニー超先生である。
ビートルズは後期になると、メンバーそれぞれのソロ作を寄せ集めるような作風になっていくのだが、(普通ならその時点でバンドとしては成立していないはずだろうが、ビートルズの凄いところはソロの色が濃くなる後期でさえも他の追随を許さないほどクオリティの高い楽曲を発表し続けてしまうという、まさに有り余るほどの超才能が集まっていたという証明はまさに音楽史に残る奇跡と言えるのでは無いだろう
か)、そんな後期を代表する一曲と言えば、これだろう。
誰がどの楽器を担当するかを、固定概念にとらわれずに、楽曲によってフレキシブルに変えることができるビートルズだったが、この曲でついに、ポールマッカートニーが全て自分でやってしまう。
それで、このクオリティである。
もう、「ビートルズ」じゃなくてもいいのでは?
そりゃ、「解散」の二文字が、バンド内外に漂い始めてしまうのは避けられなかったかもしれない。
この楽曲がどれほどの影響力があったのかはわからないが、発表の数年後に本当に解散となってしまう時、最後まで「ビートルズ」にこだわり続けたのもまた、ポールマッカートニーだったそうだ。
なんとか解散を阻止しようと、
「あのバンドが最高だった頃に、もう一回立ち帰ろう」
という思いを込めて制作された曲が「ゲットバック」だったとのことだ。
何はともあれ、後のミュージシャンに多大すぎる影響を与えた、いや、今なお与え続けているポールマッカートニーに、改めて心から敬意を表したい。