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本日ワンシーン! 「手のひらは真実を語る」 10場~完~
こんばんわ!お疲れ様です!とうとうボーダーの季節になったと感じているシマです(長袖のほとんどがボーダーなので……(・∀・))
本日ワンシーン更新です!
そして……「手のひらは真実を語る」最終話となります!
次回はまとめかな?……で、完成版の投稿かな?
しかし、これで一区切りついてしまったのも事実。
32回の投稿で1作品ならちょうどいいんですかね!
あまり、連載の作品などをnoteでしてる方がいなくて……|ω・`)
参考にしたいですよね
知っている方がいらっしゃればぜひ教えてください!
さてさて、本日の小話は……大学の失敗談……食堂について話そうかと
ずいぶん前に予告をしてましたが、話してませんでしたからね……(´・ ・`)
失敗といってももう笑い話ですけどね(´∇`)
大学の食堂のことを話すといっても、私、在学中、2回しか利用したことがありません。
ほとんどを購買か近くの喫茶店、コンビニでお昼を食べておりました。
なぜ、学校の食堂を利用しないのか……それは、苦い思い出があるからです。
まぁ、最初から味が合わない、値段が高い、人で混んでいるなどの理由がありあまり、買わなかったのですが……友達としゃべる場としてはよかったんですよね。
ある日、食堂のメニュー表をちらっと見ると……珍しい料理名が……
「富山ブラックラーメン」
ちょうどテレビでよく、この名前を目にしてたんですよね(*゚▽゚)ノ
ぜひ、一度食べてみたい!
そう思った私は、勢いで頼みました
値段も普通のラーメンよりも高く、少しお昼にしては早かったですが、もう気持ちを抑えられませんでした。
しかし……出てきたのはブラックとはお世辞にも呼べないラーメン……
「え?ブラック?……醤油ラーメンじゃない?」
何度も確認しましたが、ブラックラーメンと食堂のおばちゃんに言われました。
いやいや、外見で判断してはいけない
本来ブラックラーメンとは、こういう色であり、味は濃いのでは!
テレビのはよくある演出だ!
メニューに載っている写真とも違うけど、印刷の問題だ!
そう自分に言い聞かせて、麺をすすりました!
……醤油ラーメンよりも薄い……
いや、冗談ではない……明らかに違うのでは……
しかし、おばちゃんに言いに行くも、これがこのメニューに載ってるものだと言われ……しかなく、そのラーメンをすすりました。
しかし、この時、もう二度とこの食堂は使わない(´゚ω゚`)
心の中で決心したのでした。
いまじゃあ、笑い話として大学の時の友人に話したりしますが、
これが大学の食堂ではなく、普通の飲食店なら大問題ですよね……
お金を取って、ディスプレイやメニューと違うものを出すんですから……
いや、お金取られたな……ちっくしょーーー!!!(」゚д゚)」
さて……恨み節はここまでにしまして、ワンシーンです!
ひとまず、完結しましたが、書き下ろしですからね。
作品としてはまだまだです!
しかし、このような形で終わったのだと読んでいただけると幸いです<(_ _)>
それでは、お楽しみください!
本日のワンシーン
「手のひらは真実を語る」 32
出て行く5人。
一人、残される亜里砂。
暗転
一人残された亜里砂。
目線の先には大きなキャンパスと捨てられなかった筆がある。
亜里砂「いつからだろう。この絵を描き始めて完成できずにいるのは……。今まで、たくさんの作品を描き、コンクールに送ってきたが、この作品だけは完成もできず、少しずつ、ほんの少しだけ進める日が続いていた。この作品を完成させようとおもえばいつでもできる。だから、ほかの締め切りの期限が迫っている作品を優先させて描いていた。いつしか、好きな絵は放り出し、評価されたい絵に向かう時間が増える中でいつしか、考えまでもが絵を楽しく描くことを忘れたようなものしか持てなかった。何年間も、何十年間も絵を描き続けるわけではない。そんな諦めた思いとこの道を選んでしまった後悔だけを考えるようになっていた。どうすれば良いのだろうか。このまま、いずれはやめる道を続けるのか、再び絵を描く楽しさを思い出して素直に目指せばいいのか、いっそなにもかもやめてしまえばいいのか。私、一人では何も決められなかった」
筆を取り、絵を描こうとキャンパスに向かう亜里砂。
しかし、筆は進まない。
耐えられずに筆を置き、キャンパスから目を背ける亜里砂。
亜里砂「私はこんなにも弱い人間だったのか……今更になって実感してしまう……私は、どうしたらいい……」
塞ぎ込む亜里砂。
暗転
明転
晴れた朝。
占いの館の前を行ったり来たりする亜里砂。
時々、ドアに手を掛けるがどうしてもそこから進まない。
突然扉が開き、吹雪が出てくる。
吹雪「じれったいね!入るなら入りな!」
亜里砂「いや……あの」
吹雪「問答無用!」
吹雪に引っ張られ、館に入っていく亜里沙。
中では、怪しげな音楽や煙なども焚いておらず、まだ準備の段階。
椅子に座っている松子と開店準備を進めている千佳がいる。
松子「いらっしゃい、やっと来たね」
吹雪「こいつ、店の前でうろちょろしてたよ。ずいぶん前に来てたはずなのに」
亜里沙「あの、やっとって?」
千佳「昨日、居酒屋でね、余興でやった吹雪さんの水晶占いで亜里沙さんが朝早くに来るって出たみたいなの」
吹雪「私が見たんだからね。その時、店に誰もいないんじゃかわいそうだから前もって待機してたんだよ」
亜里沙「……本当に占いできたんですね」
吹雪「そんなこと言うんだ!待って損したかしら!」
松子「まぁまぁ。で、あんたは何しに来たんだい?」
亜里沙「……家に帰って気づいたんです。もう今まで通りに絵なんて描けない、もう、今まで通り、楽しく描いてなかったんだって。そのことに気づいてから、何度も筆をおこうとしたんですけどーー」
松子「つまり!?……何がしたいの?」
亜里沙「……この先、私はどうしたらいいですか?」
松子「やっと、自分の気持ちを言えたね」
椅子から立ち上がり、奥へと向かう松子。
松子「さぁ、来な。結局昨日は手相をあまり見てないからね。続きをやってあげるよ」
吹雪「そのあとは水晶だね!」
千佳「珍しく張り切ってますね」
吹雪「あたりまえだろ!昨日、ろくにいいところを見せられてないからね。ここいらで占って、私が凄腕だって認めさせるんだよ」
千佳「でも、水晶って先のことを占うんですよね?」
吹雪「そうだよ?」
千佳「すぐに信じられる要素ってないんじゃないですか?」
吹雪「……」
松子「吹雪、早く来な!千佳、あんたはこっち手伝いな!」
千佳「はーい!吹雪さん行きますよ!」
吹雪「どうしたら……ひとまず数秒後とか占って……」
千佳「ぶつぶつ言わないでくださいよ!」
3人が奥の方へと消えていく。
それを見つめる亜里沙。
亜里沙が3人のもとに向かおうとすると松子が振り返る。
松子「さぁ、あんたの知りたいこと、教えてあげるよ」
亜里沙「……はい」
松子が椅子に座ると怪しげな煙が出始める。
それに包まれていく4人。
やがて影だけ見え、中央にある2人の影が手を動かすのだけが見える。
(終わり)
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