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本日のワンシーン!「柳色の桜を探して」1

お疲れ様です!シマです(´∇`)
いやぁ、どんどん寒くなりますね……仕事は毎日忙しいし、テンションが……いかーーーーん!!!!上げないと!!!!
もうすぐ正月!1年が終わるのにこんなに暗いテンションではいけない!
(いつのまにクリスマスは終わったの……)
しかも、いろいろ心機一転するのにーー

さて、皆様に一つ、ご報告がございます。

私、シマ、転職することになりました!

しかも、業界やらも変えて、1からまたスタートでございます!
……胃痛が……いたた(✽´ཫ`✽)
転職に至った理由は、まだ退職してないので詳しいことは話せませんが……(落ち着いたら話します)
しかし、なんとか決まって安心です……と思っていたのですが、退職日が1月なのですが……退職した翌日から勤務開始……そう!切り替えを求められるのです!!!

……普通はそういうものだと思っていたんですが、違うんですね……(´・・`)
転職初めてだからわからない(´×ω×`)
でも、今まで一つの業界でしか仕事しなかった自分にとっては、楽しみで、不安で、今後のことが予測不能なことに突っ込んでいくことはとてつもなく勇気のいることでございました。
(ああ……プレッシャーが)

しかし、私は運が良かったみたいで、ちょうどコロナが落ち着いてきたときと合わせて活動ができたんですよね。
そして、現在、オミクロンが……危なかった
しかも、会社との退職交渉も思ったよりもスムーズにいき、希望通りになりました!(引き留めにはあいましたが……(´・ ・`))
これは予想外のことでうれしかったんですよね。
なにせ、転職先が決まったと同時に2人が部署移動し、新人の教育で現場がとてつもなく忙しい時期になってしまっていましたので、上司からも
「覚悟しておいた方はいいかも」
とまで言われておりました。
そこからの引き留めでしたが、退職理由も理解してくれていたので、快く……本当にやさしさ100で認めてくれました。
ものすごい円満退職でよかったです。
……これが普通なのかな(2回目)

さて、現在の仕事もあと数日の出勤ですが、最後までやり切り、年明けと同時に新しい生活を迎えるために頑張ります!
本日のワンシーンですが!新作です!!
もしかしたらコンテストようにするかもなので、急に配信をストップするかもですがご了承ください……
それでは「柳色の桜を探して」です!お楽しみください!

本日ワンシーン

「柳色の桜を探して」1-1

桜の花びらが舞う夜の公園。
桜の木々は花が少なくなり、うっすらと緑が見えている。
街灯の明かりが葉を照りつけて、花びらのピンクが波打つ様に葉にも映り込み、薄い緑色に見える。
その桜模様をカメラを構え、写真を撮っている神田道子(18)。
その道子に気付き後ろから近づく佐藤歩美(18)

歩美「道子!……また撮ってるの?」
道子「……何だ、歩美か」
歩美「バスもう来るから行こうよ」
道子「先に行っててよ。私はもう少しここにいる」

   と写真を再び撮り始める道子。

歩美「遅くに帰ると私が怒られるんだけど!あんたより先に帰ったら、あんたの母親が余計心配して大事になるんだよ!」
道子「なら歩美もこのまま残れば良いじゃん」
歩美「なんで私まで……はぁ、ここじゃなく
てさ、家の近くの桜を撮れば良いでしょ」
道子「分かってないね。この桜じゃないと行けないんだよ」
歩美「分かってないって……あのねぇ」
道子「周りに木はなく他の木の葉も少ない。
街灯の明かりの位置で葉の色が花に映るバランスがすごく良いんだよ」
明美「へー」
道子「興味ないの?」
明美「ないね。少なくとも今は帰りのバスの時刻しか頭にないよ」
道子「ダメだよ。こういうたまにしか見られない景色を大切にしないとさ」
明美「別に桜なんていつでも見れるし、色が少し変わってるからってーー」
道子「少しなんて!すごい時は本当に一瞬の間しか見れないんだよ!」

と詰め寄る道子。

明美「近いって」
道子「あ……ごめん」
明美「そんなに熱中するものなの?このただの桜が」
道子「……昔見たんだ。もっとすごい桜」
明美「こういうやつ?」

と目の前の桜を指さす明美。

道子「違う!もっと、緑が濃くて、花びらのピンクが落ちるときにだけ綺麗に変わっていく。幻想的な桜が」
明美「へー、どこで?」
道子「携帯で」
明美「携帯?」
道子「ツイッターで流れてきた」
明美「画像じゃん!いつでも見れるじゃん!」
道子「ちがうの!それに写真じゃなくて絵だったもん」
明美「写真ですらないんかい!そんなの現実にないんじゃないの?」
道子「それがね、その絵を描いた人はその桜を一瞬だけ見たことがあるんだって。何気ない公園の桜の木で、夜の本当に一瞬だけその桜を見たらしいんだけど、その風景を鮮明に覚えてて描いたらしいの」
明美「あのさ、がっかりさせるわけじゃないけど、そんな話だけを聞く桜を見るためにここにいるわけ?そんなの眉唾ものだし、もし本当にあったとしても絵は誇張して描かれているだけかもしれないよ?」
道子「そうかもね。でも私はそれを実際に見るまで私は諦めたくないんだ」
明美「ふーん……ってことは見るまでずっとここに寄るわけ!?私、付き合ってられないんだけど!」
道子「だから先に帰っていいよ」
明美「帰れないんだって!……あのさぁその緑色、これで納得できないの?」
道子「できなくはないけど、そういうのじゃないでしょ!」
明美「だよねぇ……いつ終わるのやら」
道子「明美は粘りが足りないね。短気は損だよ」
明美「短気じゃないし!」
道子「すぐに怒鳴る」
明美「はぁ……ちなみにどんな絵なの?その桜は」
道子「興味持った?……これ!」

と携帯を出し、写真を見せる道子。

明美「……確かに緑だね。こんな桜ある?」
道子「あるよ!きっとどこかに!」
明美「……柳色の桜ってタイトル?これ柳色っていうのね」
道子「そう!緑だけど、薄い緑で、青色もかかって、なおかつ奥行きのある色で!」
明美「なんていうか、言葉では表せないね」
道子「でも綺麗でしょ?見てみたいでしょ?」
明美「……私はいいかな」
道子「あっそ!」

と帰る準備を始める道子。

明美「え?帰るの?」
道子「今日はもう終わり!続きは明日の塾終わり!」
明美「やっぱり明日もか」
道子「同じ桜が見れるか、桜が咲き終わって、また来年まで休むってなるまで探し続けるからね!」

とバス停に向かう道子。

明美「ちょっと!今年だけじゃないの!ねぇ?」

と道子を追う明美。
桜は色を変えながら、花びらを舞い続ける。

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