#1日1マーケ Day2「キャッシュレス」 最新マーケティングの教科書2020(日経BP) より
こちらの書から1日1トピックスをpickupしていくnoteです。こちらのマガジンに格納していきます。
Day2は、2019年の流行語にもエントリーした「◯◯Pay」な「キャッシュレス」。
-----------------------------------------------------------------------------
“キャッシュレス”でなく“ペイレス”
今回、この書の事例で冒頭にでていたのは、「キャッシュレス」ではなく「ペイレス」であった。
こちらのサービス提供は「Table Check」の「Tabel Solution 」のようでした。
レジ・決済の概念
当時「Amazon Go」が米国でローンチしたとき、日本国内では「無人コンビニ」として報道されていました。同時期に、日本のコンビニで行われていたのは、「支払額を自動で計算し、袋詰めもしてくれる新型レジ機「レジロボ」。
こちらの記事のとおりなのですが、日本では「企業都合の日々の業務の改善」からのアプローチに対し、米国techは「究極になめらかなユーザー体験」を提供してきます。
今回のTable Checkさんの事例は、後者に寄ったサービス提供でした。(「海の家」という存在と真反対に存在するおじさんなので、この施設に体験には行けず、でしたが。)
「海の家で、スマホ決済(キャッシュレス)して、紙のレシートもらう」ことほどナンセンスなことないですよね。これは、日々の決済も同様で、電子決済をすると、「自社レジ」と「電子決済端末」のレシート2種類をもらうことがあるかと思いますが、キャッシュはレスになっていてもペーパーがレスになっていませんよね。
よく「紙の領収書がないと企業への立替精算ができない」なんていう声も聞いたりしますが、法制度が追い付いてきているカンジです。
余談ですが国内の数値のおさらい
小売業の市場規模と、その内訳って、調べたことありますか?
たぶん、クレジットカード市場って、皆様が脳内で思っている以上に大きいんですよ。そして、合わせてこんな資料をみると面白いかも。
中小企業にキャッシュレス対応は必要か?
増税の折にポイント還元事業が国策としてリリースされました。これって、このままガツガツ推進していってよいものなのでしょうか?
例えば、極論ですけど、「店舗の月間売上が100% キャッシュレスになった場合」、在庫支払い・従業員給与・店舗賃貸料など、「キャッシュレスでは払えない経費」は、どうするんでしょうか。(いろいろ極論で書いてます。)
いわゆる支払いサイト・キャッシュフローの概念です。
通常はこんなカンジなんです。
が。
僕がすごいなぁ、と思ったのは、こちら。(今年いろいろありましたけど。)
やっぱり現金強いんです。キャッシュレスを提供している会社は、現金が強い、ということを知っているので、こんなサービスを提供してきています。
(書籍より)「キャッシュレス」のポイントまとめ
・会計というアクションをなくす:手段としての「キャッシュレス」に溺れることなく「ペイレス」など人間中心設計でのアプローチも
・未成年をどう取り込むか:お小遣いもキャッシュレスな時代に
・中小企業の開拓:手数料だけが、課題か?
1)手数料以上のメリットを得られていると小売店舗側が感じるサービス(店舗送客など)
2)個店からは初期導入費用や手数料を取らない
(まぁ、こんな懸念もありますけどね。)