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気ままなグルメ記「the3rdBurger」


目次

01 つぶやき
02 サイクリング
03 反撃
04 天国
05 the3rdBurger
06終わりに


01 つぶやき
今日は久しぶりにサイクリングにでも行くか」と外の天気を確認し、つぶやく僕。出かけなきゃとは思ってはいたが、待っていた本が朝一番で届き、僕の足を止めた。楽天のダンボール箱を開け、中からおもむろに本を取り出す。届きたてピッカピカの本を手に僕は読書モードに入る。
起き掛けの僕のつぶやきを聞き漏らさずにいた奥様は、いち早く身支度を整えて洗面所から出てきた。僕の好きな食べ物はプリンアラモードだか、今日のウチの奥様は完全にお出かけモード。その姿が目に入った瞬間、僕は読書モードからサイクリングモードにシフトチェンジ。これスイーツの話ちゃうで。(笑)


02 サイクリング
言い出した事を後悔しつつも、渋々サイクリングに出かけた。何故僕が、ここまで後悔したかというとサイクリングだけでは済まないからだ。行く場所は吉祥寺。
そこでウチの奥様が買い物をしないはずがない。僕の中の読書ブームで読んだ財テク本の中にあった「勤労」と「倹約」というワードが僕の頭に浮かぶ。とくに「倹約」の二文字が刺さっていて、奥様が休みのたびに買い物を楽しもうとする事に嫌悪感を抱き始めていた。
吉祥寺までの道中、僕はやれ浪費だの、無駄使いだのと講釈を述べながら自転車をこいでいた。それを奥様は静かに聞いていた。


03 反撃
しかし、ちょうど多摩川上水道に入った辺りから急に反撃に出てきた。
自分が買っている食材のほとんどは僕の胃袋が消費している事、自分が買いたい物ではなく家に必要な物を買っている事、など、それまでの静けさが嘘かのようにまくしたててきた。
不意を突かれたその時、下腹部にボディーブローを受けたかのような違和感を感じた僕は、とりあえず奥様を抜き去り、自慢の脚力で引き離しにかかった。30メートルくらいは引き離しただろうか。話しを遮る事に成功した僕を待っていたのは、まさか、更なる悲劇だった。急に勢い良く走ったことで、代謝が良くなったからなのかわからないが、更に下腹部が痛くなってきたのである。それに追い討ちをかけるが如く多摩川上水道の「でこぼこ道」が、僕の下腹部を刺激する。


04 天国
僕が今、どうゆう状態か、感のいい人なら分かるはずだ。そう、もうそこまでウ○コが出かけているのだ。奥様の口撃と多摩川上水の「でこぼこ道」のダブルパンチで僕はKO寸前においこまれた。
吉祥寺に近づけば近づくほど人が多くなる。僕はウ○コを我慢していることを誰にも気づかれないように、なんとか冷静さを保たせながらトイレを探した。井の頭公園の少し手前に着いた時、僕の目の前に突如として現れたのは、後光の光の射す公園備えつけの綺麗な小ぢんまりとしたトイレだった。我慢の限界を超えて自転車をこいでいた僕は、その瞬間に天国に召された。汚れた下着をそのトイレでぬぐい捨て、ノーパンマンに生まれ変わった僕は、そそくさとその公園を後にし、吉祥寺の町へと消えた。


05 the3rdBurger
そしていつものコースで丸井に着き入店する。そこには炭焼きハンバーグのいい匂いが漂っている。匂いのする方に目をむけるとそこは見慣れないハンバーガーショップがあった。
耳を澄ませばジュージューと肉を焼く音まで聞こえてくる。看板を見ると「the 3rd Burger」と書いてある。メニューを見ると1個180円からとかなりお買い得。
トイレとサイクリングの後という事もあり、かなりお腹も減っていたので食べてみることにした。
普通のハンバーガーとチキングリルハンバーガーを注文しテラス席で食べた。「美味い」「美味い」たぶん僕は10回は連呼したと思う。この店のコンセプトはお店で全部作っている事らしい。バンズもパテもだ。そりゃ美味い訳だと納得した。
値段も180円と安く、ある意味、期待を裏切る美味さがこのハンバーガーにはある。そしてジュージューと音を立てて、いい匂いを店頭に充満させている。正直これは吉祥寺サイクリングのヘビロテコースに決定だ。


06 終わりに
てかサードバーガーどこにある??最近吉祥寺丸井から消えた!!誰か教えてください!!

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