「ネットいじめ」の思い出
2014年、「カンちゃん ネットいじめにあう」という漫画を描かせていただきました。
こちらの作品は、実際の被害体験を複数組み合わせて一つの物語に再構築したものです。
ネットいじめ防止の会の主活動であり、県の補助金もいただき、多くのお力添えをいただいたおかげで冊子を配ることもできました。
※現在は補助期間を満了しています。
『カンちゃん ネットいじめにあう』
これはあくまで一つの表現の提示であり、読み方はいろいろあっていいと思っています。
ただこういう問題について考えるきっかけになればいいなと思いながら描きました。
当時は心当たりのある加害者から「この漫画がネットいじめだ」と激怒されましたが、それもそれで1つの意見でしょう。
私はそうは思わないし、ファンタジーに落とし込んで描いてるのに何で自分で言っちゃうかなと思いますがね。
実際、県にクレームまで入れたようですが(?) 、特に削除要請も来ませんでした。(本当なら県にはご迷惑をおかけしました)
加害者については、何を指して怒っているのかくらいはっきりさせてほしかったです。
たとえば「内容が事実と違う」ということなら、「この漫画はフィクションなのでそのような指摘があっても困ります」と答えることもできるのですが。
「勝手にネタにするな」ということなら、「ネットいじめの体験談には社会的意義がある。また登場人物・その他すべて明らかに非現実的なものに変更しており、架空のキャラクター・世界観であり最低限の配慮はした」と答えます。
彼らが自分たちのことだと思うのは、ネットいじめした心当たりがあるからそう思うわけで、そうでなければ自分のことなどと思わないくらいの変更はしています。
加害者についてはいざというときのためにデマ・中傷発言のスクショを置いてあります。
内容は実際と変えていますが、ネットいじめの方向性自体はわりとそのままです。大事なのはそこなので。
激怒されて当時はやり過ぎたのかと悩んだりしましたが、悪役を怖くするのは当然ですし、表現は変えてますが、いじめ内容の過激さは実際からデフォルメしていません。
完璧な作品とは思ってませんが、当時の全力であり今も誇れる作品です。
今だから語れるような思い出も、ちょくちょく語っていきたいです。
~この漫画の出来た経緯について。残っている記録と記憶を基に詳細にまとめました~
ネットいじめの思い出【ぜんぶ、言っちゃうね・某イベント編】
https://note.com/simadatuki/n/n496faf7395e4?magazine_key=m10710d7cea1d
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