かなぐり捨てろ

(2009年某日の日記より)

 昨日の金曜ロードショーではエヴァのリメイク版がやっていた。

 シンジ「やだよ、できるわけないよ! 使い方だって知らないのに!!」
 ゲンドウ「説明を受けろ」

 あまりにも正論過ぎてフイタ。

 宮部みゆき、野沢尚と、最近小説を読んでみて、思ったんだが。
 三人称でも、あんまり視点固定されてないよね。
 同じ場面での視点移動はタブーだと小説のハウツーなどでは常識みたいに語られているが、こういうのを見ていると、読めればどーでもいいじゃないかと思ってしまう。
 これは三人称●●視点……とか何とか気にしながら読むのは同じく小説を書いているアマチュアだけなのでは。読者は読めればそんなこと気にしない。
ハウツーに書かれているのはあくまで基本、初心者向けであり、わかりやすい小説が書けるようになれば、視点移動も時点移動も問題ないよな。
 何より、私の好きな野沢尚氏は視点移動ころころするから……!
 視点が変わったからどうとか、あまり杓子定規に考えすぎるのもよくないなーと自戒も込めて思った。
 しっかりと視点を固定して作品を書く人といえば、貴志祐介(好きな作家さん)。
 この人は三人称でも場面転換までは視点がぶれないから、参考にしやすい。
 やはり作家によっても書き方の流儀は違うんだろう。

 私も視点については、自分の中でルールを決めて書いている。それが作品内で統一されていればそれでよいのじゃないかと思う。

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