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布ぞうりと私


私と布ぞうりの出会いは母です。

母は突然筋萎縮性側索硬化症と言う難病で、余命を宣告された弟の看病をしいて
病室では足が疲れるので草履を履いていました。
その母がある日突然脳出血で倒れ、意識が戻らないまま他界しました。

病室には新品の草履が残されていて、その草履が私の宝物になりました。
母が草履を通して私の生活の中で一緒にいる、
日々の暮らしに寄り添ていてくれていると思いました。
毎日頑張っている足にありがとう。
日々の暮らしの中でいつものアイテムを少し変えてみると、日常の心地良さを感じ笑顔が溢れる。

私の物作りの原点は、大好きな祖母と母です。
暮らしに寄り添う物作りを心掛けています。


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