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陸上自衛隊, 富士駐屯地で航空機・車両の体験搭乗をしてきました/駐屯地モニター活動の記録
■前回の記事
■はじめまして
はじめまして
富士駐屯地(富士学校)の駐屯地モニターをしているてってけ氏です. (https://twitter.com/sima__tetteke)
コロナウイルスの流行もあり、今回は久しぶりにリアルでの駐屯地モニター活動でした(その間にZoomを利用して新入隊員の総合訓練や兵棋演習の説明をリモートモニタ活動という形で実施していただきました)。
■体験搭乗の趣旨
今回、体験搭乗したUH-1や82式指揮通信車, 大型トラックと災害派遣でよく利用される航空機/車両で、実際に乗り心地を体験してみるという趣旨でした。
普段は滅多に乗る機会はないので、五感をしっかり働かせて、乗り心地や感じたことをまとめてみました!
■UH-1
実はヘリコプターに試乗するのは、数年前に舞鶴の海上自衛隊のSH-60に乗って以来でした。
以前だと、滑走路を滑るようにして離発着した記憶があるのですが、今回はより垂直に離発着していただいたので、よりヘリコプターらしいフワッと浮き上がるような機動を体験しました。
乗り降りする際が、なかなか大変で高速回転するローターからの強烈なダウンウォッシュが体に襲いかってくるので、勝手に体が前傾姿勢に...
災害派遣の動画を見て、乗り降りする人が前傾姿勢になってしまう気持ちがわかりました。
今回は、ヘリコプターには前方に操縦手と副操縦手の2名、後方に自分も含めて5名乗り込んでいました。
人数的には、まだまだ数人乗れそうなくらい余裕のある空間で、UH-1の小ぶりな外見の割には中が広いと感じました。
フライトは富士駐屯地から発進して、そのまま山中湖まで約8分間で、紅葉気味の木々や山中湖の形を俯瞰して見ることができました。
説明によると、90ノットという普段より低速で飛行していたようです。
そのせいか、山の上付近を飛行中に横風がUH-1を少し揺さぶるような感覚があったので、飛行機とは全く違う速度帯で飛んでいるんだと実感しました。
■82式指揮通信車
タイヤが左右に3つずつ付いた装輪車両です。
運転席からの視界はそこまで良くないのか、運転中は助手席の自衛官の方が上部ハッチから体を出して、安全確認をされていました。
道路で走っている動画を検索すると大体助手席の方が身を乗り出して、走行中の安全確認されているようです。
自分も、走行中に上部ハッチから身を乗り出してみると、ギアチェンジや加速、方向転換のタイミングで体がいろんな方向に引っ張られて落ちないようにしがみつくので必死になりました...
長時間走行となると、かなりの集中力と鍛えた足腰が必要そうです。
後部座席のシートもかなりこじんまりとしていて、座れれば良い必要最低限な大きさでした。後述する大型トラックと比較すると乗り心地は全然良い方でした(シートベルト的なものがどこにあったのかよくわからず...)。
体験搭乗ということもあり、後部座席には荷物はなくガランとしていたのですが、災害派遣の時は無線機やその他荷物を持ち込んで任務にあたると想像すると、なかなか手狭になってしまいそうですね。
■大型トラック
駐屯地近くの御殿場付近を走っていると遭遇する確率が一番高い車両です。
遭遇すると、後部の荷台に自衛官の方々が乗り込んでいる場合もあり、目が合うこともしばしば。
なぜ後ろを見ていることが多いのだろうと疑問に思ったことがあるのですが、体験搭乗を通して、その疑問が解消されました。
幌で覆われた荷台に光が入ってくることはなく常時薄暗い状態で、唯一、幌が開いた最後部からのみ光が入ってきます。
人間の習性なのか、ついつい光が入ってきて、景色の見える最後部に視線を移動させてしまうのです。
実際に乗ってみて、目が合ってしまうのはそういうことだったのかと納得しました...
乗り心地は言わずもがなで、ガッタンゴットンと凄い揺れ、座席も背もたれも木製なので、振動が体に直で響きます。
せめて背もたれくらいはクッション性のある素材でできていれば楽なんだろうなと思ってしまいました。
■その他:駐屯地内の売店の電波環境が改善された
駐屯地に来たので、売店へ
以前は、売店の奥に進めば進むほど、電波強度が悪くなり、ちょうどレジの手前で電波が途切れてしまい、QRコード決済のような電子決済が使えなくなる問題がありました。
今回、もう一度確かめてみると電波がつながるようになっていました!
広報の方に聞くと、屋内に電波が届くように改善したそうです。
富士駐屯地は数千人が共同生活しており、お昼休みには売店に行列ができるそう。
現金なんか出していたらいつまで経ってもレジの行列が捌けないので、電波が届くようになって電子決済が使いやすくなったのは良かったですね。
■おわりに
コロナ禍にも関わらず、富士駐屯地の皆様には貴重な機会を用意していただき、誠にありがとうございました!
体験搭乗というリアルな体験を通して、さらに自衛隊に関する知見が深まりました。
特に自衛官の方がよく乗られる大型トラックについては、乗り心地的に本当に大変な移動をされているのだと思うと、切ない気持ちになりました...