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ゴミ通販でゴミを買う(レビュー第3弾 偽iPhone編)

全日本パチモノ選手権を勝ち抜いた皆さん、こんにちは。しむしこです。前回前々回でWishに蔓延るゴミもといパチモノの魅力をお伝えしましたが、今回でキリを付けようと思っています。パチモノレビュー第3弾!!!!そしてその最終回を占めるのに相応しい逸材を準備してきました!

こちら

みんな大好き偽iPhone!!!!

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とあるりんご会社のスマホにそっくりなこのスマホ。見るからに「iPhone11」の偽物です。皆様もご存知常識レベルの言葉、「山寨機」であるこのスマートフォン。これらを中心に今回は解説していきましょう。

こちら第一弾。

こちら第二弾です。

ちなみにnoteを書くことを辞める理由として単純にネタが無くなったのと、Wishからの返金がマジでこれ以上期待できなくなってしまったからです。高額なモノは使えないゴミや初期不良を引いてしまったときのダメージが洒落にならないので、このような判断をいたしました。無念。


本題です。

iPhone11の解説は省くとして、山寨機、iPhone11の偽物は非常に多岐に渡ります。いわゆる“ガチ”な偽物として著名なGoophoneもありますが、それとは別に非常に多様多種なバリエーションが存在する「i11 Pro系列」があります。何故i11 Pro“系列”という呼び方をしているかというと、バリエーションが多種な上に非常に定義がフワフワしているので現状i11 Pro呼ばわりをしておく他ないからです。細かい理由は後述。今回はそのi11 Proの方を話していきます。

Wishの使い心地自体は前回前々回番外編でアホほど(合計5万字)語ったので第3弾では製品自体の話をしていきましょう。


i11 Pro(X20 Pro)

偽iPhone11の中でも比較的ポピュラーだと思われる個体。相場は7000円〜10000円前後で販売されてる事が多いです。今回のこれは輸送費合わせて18000円ほど。

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隠す理由もないので晒しますが、この商品はちょっと別の箇所から入手したため箱がちょっと豪華です。当然のように山寨機の聖地こと広東省深圳市华强北からの発送でした。ZTOは初めて使いましたが、値段が中国郵政の数倍取られる代わりにかなり早く到着。どうもドイツの輸送大手DHLと契約しているっぽく、日本に入ってからはDHLがあのマクドナルドカラーの制服と共に配送してくれました。

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メモリ6GBのストレージ128GB高性能機X20 Pro!!手書きの6月17日の日付や丸、検査した人名、などこういったパチモノにも人間がこの手で関わっているのだなあと改めて感じさせる次第です。

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他のバリエーションとして、メモリ8GBバージョンもあるらしいです。皆さんが想像している通り、恐らく意味がない数字でしょうけども。

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内容物。まずはi11Pro本体。専用スマホケースに画面フィルム。説明書。仕様書。特筆すべき点として、Lightningケーブルと充電器、Earpods(Lightningコネクタ版)が同封されている点です。Earpodsは粗悪品も多く怖かったので使用していませんが、重量からパチモンな事は確定。ケーブルも純正よりも妙に柔らかい。充電器は中国仕様のものだったため詳細不明でした。

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妙に画質の悪いステッカーが貼ってありました。中に入っている気泡は深圳のものでしょうか。富士山の空気缶詰と同等のレア感があります。

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なんか見覚えのある充電マーク。充電端子がLightningなことが示しているように、生意気にもApple純正のiPhone充電器で充電できます。

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あっ。

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そして当然のように始まるAndroid。iPhone11なのは見た目だけで、中身は普通にAndroidとして進行するつもりだそうです。まあiPhoneユーザーにとっちゃLightningケーブルで充電出来るAndroidは若干便利かも。

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Android6.0ぐらいか?カスタムも特になされていない、邪魔なベゼルがあるだけの性能の低い取り柄の無いスマホになっています。

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案の定偽装品だそう。CPU使用率はしょっちゅう100%になり、挙動はガクガクで頻繁に固まります。当然のようにトリプルカメラもどきのシングルカメラ。案の定行われているストレージ偽装。(PCにストレージとして接続すると16GBと表示される)山寨機としての素質は満たしていますが、特にツッコミどころもあるわけでは無い、面白味のないスマホになっています。テンションも下がる。

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前回のX27 Plusに比べると流石に液晶は綺麗になっており、色温度もそんなひどいものではなさそうです。頻繁に止まることを我慢できるのであれば、YouTube鑑賞などの用途にはギリギリ耐えるかも。

総評:面白味がない。

AntutuやCPUZのようなベンチマークアプリを使用して中身を見ようとしたのですが、偽装もX27の頃から進化しておりその類のアプリでも内容量は「256GB」と表示されたり搭載CPUも「MTK6595」と表示されたりします。じゃあ本当にそれらを搭載しているのかと言うと全くそんな事はなく、ストレージは16GB、メモリは恐らく1GB程度しか搭載されていません。X27のようなぶっとんだ山寨機でも無ければ、実用性も皆無では無いがあるわけでもない絶妙につまらんスマホです。これを購入した際は私もすごくワクワクしたものですが結局2日ほどで手放しました。残念。偽iPhoneとしてもクオリティは低かったです。


i11 Pro(無印)

先まで話していたi11 Proは型番がX20 Proと記述されていましたが、このi11 Proは購入する際も型番が記述されていると言う事は特にありませんでした。従って無印としておきます。値段は10000円ほど。安く売っているものだと7000円ほどのものもあります。

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深緑の色がオシャレですが、背面は安っぽくプラスチックっぽいです。写真を見比べてみると、どうもX20 Proとカメラモジュールは共通っぽい?山寨機はOEM化されていることは前回述べた気がしますが、OEM化と言うのも日本人が想像する正規のビジネスでは無く各社が勝手に模倣しまくっているようなイメージがあります。

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また古臭い起動画面だなあ。

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起動。なんか見るからにつまんなさそうで今すぐぶん投げたくなります。Safari(偽)であったりギャラリーであったり電卓であったり、一応アプリのアイコンはiPhoneのものをパクっていますがそれ以外は普通のAndroidです。偽装のやる気が無い。頑張れよ。

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内容物も酷いですね。X20よりもやる気が無い。特筆するようなものも特にありません。

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今見ているi11 Proは左側です。ご覧のように、なんとスマホの上側に充電端子とイヤホンジャックが付いています。イヤホンジャックはまだ分かるとして、充電端子上側って、お前いつの時代からやってきた?

本来Lightning端子が付いているべき箇所は普通に埋まっています。X20よりも低いクオリティ。イヤホンジャックが付いていることが唯一評価すべきポイントでしょうか。

総評:特に無し

コメントが難しいです。古臭い設計の性能の低いAndroidと言えばそれまで。当然のようにトリプルカメラは嘘で、画素の低いシングルカメラが搭載されていました。

そしてそんな中で私は二連続でハズレ(ネタにならない)山寨機を引いてしまった事で少しテンションが下がっていました。もう一台だけ買って、それでもうケリを付けよう。その個体がつまらなかったらnoteに超適当に纏めて中華通販はもう使わない。そう決めました。ところがどっこい、次の偽iPhoneは突っ込みどころ満載だったのです。

i11 Pro(上海五輪シール版)(IP11 MAX)

この個体は比較的高級になります。業者によって「i11 Pro」とか「i11 MAX」とか「IP11 MAX」とか色々呼び名が錯綜していますが、この個体の共通の特徴として新品の状態では背面にシールが貼られていることが挙げられます。値段は12000円〜20000円ほど。大体15000円前後で販売されていることが多いです。卸値は7台からで、その場合は1台7500円ほど。前の二台に比べ少し高いですね。

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右は正規品のiPhone11。左が今回の山寨機です。写真だと分かりづらいですが、前の二台に比べて何か違うクオリティを感じさせる仕様です。全体的に丁寧と言うかなんと言うか、少し良いものとしての質を感じます。背面に貼られているシールは意味が分かりません。というか多分無いです。「SH」という文字、何の略称でしょうか。上海(Shanghai)はSHとよく略されるので、多分上海の意味でしょう。発送元は福建省ですが。その下の五輪マークは本気で意味が分かりません。中国で行われたオリンピックは北京ですし。火は聖火?オリンピック記念品なのでしょうか。

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内容物。シムカードアダプターとワイヤレス充電器が付属している代わりに、イヤホンがリストラされました。Lightningケーブルはあまり質の良いものではなさそうです。それと他のi11 Proにも付属していたものと同じ画面保護フィルム。他のi11 Proとは違う豪華さがあります。

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起動してみましょう。この画面は白地になっていること以外はX20 Proと同じ。起動までに25秒ほどかかります。

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!?

iOSと見まごう(比べると微妙に違うけど)ロック画面!!!!これは期待出来る!!!!!!!!

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iPhone11と比較。正規品と比べて「1」と「4」の間が微妙に空いていたりそもそもフォントが微妙に違うなど、iOSに普段から慣れ親しんでいる人なら若干の違和感を感じますが、それでもぱっと見は分からないです。マジで。

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ホーム画面。おお…気合を感じさせる。スマホに詳しく無い人が見れば本気でiPhoneと間違えるのでは無いでしょうか。しかし、少しでも詳しい人なら「Google  Playストア」や「Android  Pay」がインストールされているところを突っ込むと思います。設定やブラウザやチャットツールや電話等のアプリアイコンはAndroidのままなことも含め、絶妙に気を抜いて作られています。これぞ山寨機の魅力。

動作自体もホーム画面ではカクつくことは少なくハイエンド機のような滑らかさは無い、といった具合です。前に挙げた二台が固まりまくっていたことを考えると少し高級なことは確かなようです。

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設定画面も凝りようがすごい。こうやって写真で見る分には本物となんら変わりないように見えます。もちろんこれも、正規品と並べると若干の違和感は生じますが、それでも人を騙すには十分。

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「iPhoneストレージ」って言っちゃったよ!!!!! 前の二台はギリギリ「iPhoneリスペクトのAndroidです」って言い逃れ出来そうでしたが、今回のこれは完全にアウト。iPhoneの偽物としての命を帯びたスマホだそうです。

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ソフトウェアはiOS 13.5.1だそう。最新のiOSアル!と主張していますが、現在はiOS 13.7が配信されていることからも適当言っているのが分かります。しかし、考えてみればこのiOS 13.5自体もそこまで古いものというわけでも無く、2020年の6月に配信されたものです。ということは少なくともこの偽iOSは今年(2020年)の6月には新たに手が加わっているということにもなり、依然中国では山寨機産業が蠢いていることを感じさせます。

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あらら… Appleを自称してiOSの利用規約まで完全コピー。このスマホが一番規約に違反してそうですが、AndroidでもAppleの利用規約を学べる点は良いかもしれません。

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技適は通ってるらしいです。マジで?

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コントロールセンターもコピー。ちゃんと機能も担っており、本物同様様々な調整をここで一気に行うことができます。すごい再現度!

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と思いきやツメが甘い!設定画面で思いっきりAndroidを自称しています。そしてついでにこの商品名も判明。製作者側はこの山寨機を「IP11max」と名付けていたようです。キャパは512GBあると自称していますが、恐らく16GB程度でしょう。

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思いっきりAndroidキーボードと書かれているがな… 起動画面もそうですが、やはりAndroidの根幹の根幹に関わる部分は基本的にノータッチなようです。Goophoneと呼ばれる著名なパチモノiPhoneの場合、起動画面からキーボードから全てApple風にカスタマイズされていますが、やはりそこまでのカスタムは零細企業にはコスト的にも難しいところなのでしょうか。

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ブラウザもSafari風のカスタマイズがなされています。下の共有画面やリーディングリストを開こうとするとAndroidの標準ブラウザのUIに一瞬で戻るあくまで「風」なところが乙。

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電卓の再現率は高いです。少なくとも、縦の電卓に関しては操作感は本物となんら変わりません。画像のようにキーボードの配置は若干異なります。

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関数電卓も再現されていますが、機能は本家と比べると少し劣るようです。本家の関数電卓はテキトーに数値を入力するとデカデカとカタカナで「エラー」と表示が切り替わりますが、こちらは数字が赤くなりその下に上側が切れた「数値以外です」という文字が表示されます。味はこちらの方があるかも。ちなみに「1÷3×3」という式に対しては双方「1」という答えを出してきました。

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指紋ベタベタで汚え。ともかく、アラーム機能も完コピです。フォントが違うという点を除けば本家と同じように世界時計が表示され、ベッドタイムの設定ができ、ストップウォッチやタイマーの機能も兼ね揃えています。こうしたコピーアプリは儲かるから誰かがビルドしているのか、はたまた趣味でビルドしているのかは気になります。

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ウィジェット一覧画面。本物っぽさはありますが株価はテキトーに表示しているだけっぽいです。ネットに繋いでも数字変わんねえし。編集もできません。

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カメラにはタイムラプスやスローモーション、ポートレートモードが準備されています。皆さん予想がつくと思いますが、別にスローモーションムービーやタイムラプスムービーが撮影できるわけではありません。ポートレートモードは元々のカメラがピンぼけをかなりするのである意味再現は出来ているのかも。

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このIP11で撮影。良くは無いですが、完全なゴミカメラということも無く、ただただ古い世代のカメラという感じがします。少なくとも、前のX20やi11と比べたら良いカメラを積んでいます。ちなみに写真のギャラリーはiOSを頑張って再現していますが、ビデオを再生しようとすると、途端にAndroidの画面に戻ります。

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衝撃の事実として、この機種名は内部的には「X20 Pro」だそうです。X20 Proというと先に挙げたものと同名。あれは中身も完全にAndroidでしたが、別バリエーションとしてこれが存在するということなのでしょうか。

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CPUはSnapdragon855を積んでいるらしいです。商品説明にはA13プロセッサー、説明欄にはMTK6595って書いてあったんだけどな… 当然龍855なんて高性能CPUを積んでるわけがないので大方MTK系の4コア型落ちの安物が乗っていると思われます。海外の有志の方が分解して調べたデータを参考にすると、i11 Pro系列は基本的にMT6580が搭載されているそうです。そのMT6580は4コアで、今回のこのIP11MAXもどうも4コアっぽい。ということでこれは恐らくMT6580が搭載されているものと思われます。

MT6580は32bit対応の3G専用のチップです。CPUコアは1.2GhzのArm社製 Cortex-A7を搭載しており、それが4コアなので単純に考えると前回の忌々しきX27の2倍の性能。彼は2コアですので。カメラは8と13MPまで対応しているっぽいですが、先の画像を見てもらうと分かる通りそこまでのカメラは搭載していないっぽいです。このMT6580の特徴として、とにかく消費電力が少なく、搭載するものが少なく小さく収まるように製造されていること。新興国向けの極めて安価なスマートフォン等に使用されることが多いそうです。

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部分的に内容を信じるのであれば、Android6.0がベースだそうです。

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こう並べて見るとどれがどれだかひと目で判断はつけづらいですね。しかし、細かいところは結構大きな差異があります。

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お前ら共通モジュールじゃねえの!?

左がi11 Pro、右がIP11MAXです。同じiPhoneの偽物でも、カメラの大きさやレンズ、マイクの設計にフラッシュライトの大きさなどかなりの部分が異なります。ここが山寨機の分析を難しくしているところで、同じ商品名で同じ商品画像が使われていても、実際の製品はそれぞれ大きく異る、といったことが多いです。となるとバリエーションを調べるのは至難の業。金にモノを言わせて総当り、ということにもなってしまいます。

話は少し逸れますが、ユーチューブ、メルカリ、ヤフオクなどにも中国から流入した山寨機が販売されていることがあります。それらを見ると、

「上海五輪シールの個体、見た目iOS風、ブラウザ等のアイコンもSafariになっているもの」

「上海五輪シール、iPhoneの箱に入っていたもの」

「上海五輪シール、イヤホンとスマホケース付属、iOS風」

「無印 iOS風のOS、Safariアイコンまで完全再現」

「無印、起動画面までiPhone風」

など非常に様々なバリエーションが存在します。これらは全部「i11 Pro」として多少の違いあれ、基本的に同じ製品画像や説明文で販売されています。

このような事態が起きるのは、おそらく生産工場が好き勝手に仕様変更するのが原因と思われます。というか多分そうです。他社との多少の差別化を見出すために付属品を変えてみたり、OSを変えてみたり、箱を変えてみたり、そんな具合の賜物でしょう。

今回紹介しているX20もおそらくそのうちのひとつで、工場によって書き込まれるOSが違うとかそういった話からああいう事になったと思われます。

これらが先に話した「i11 Pro」系列の正体です。i11 Proというのは偽iPhone11の総称であり、中身どころかガワだってモノによって大きく異る。具体的にどのi11 Proがこのi11 Proと同じかは買ってみて起動してみるまでなんとも言えません。

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同じi11 Proでも、マイクやカメラの位置も異なります。キリが無い。

総評:最高

このIP11MAXぞ偽iPhone。私はこのIP11MAXが大好きです。大ファン。前述のように、アイコン等クオリティがこれより高いものも存在するっぽいですが、むしろ程よくゆるい。こんなものを求めていました。熱い中華魂を感じます。

ニッチな仕様の解説として、ホームボタンが無いiPhone  X以降の機種は画面をダブルタップするとiPhoneが起動しますがこのIP11MAXはダブルタップしても画面をつけてくれません。電話や通知の着信音はiPhoneのモノを使用している、同じ音声を使っているのがニヒルですが、なにせこのIP11MAXはスピーカー性能がカスなので音がガサガサのガビガビで流れます。妙なところまでiPhoneを再現しようとしているのが泣かせます。まるで小さな小学生が大人ぶっている様を見ているよう。

これらの製品は共産党のアメリカ製品の信頼を失墜させるといった戦略なのでしょうか。いいえ、おそらく製造業者は自らの利益のみしか考えていません。儲けの感情のみによって生み出された悲しくも魅力あるスマートフォン。そんなものがこの世にはたくさん存在します。それを色濃く感じることのできた一台でした。ビバ・山寨機。


………

これぞ山寨機の魅力。どうですか皆さん、こんなのが世に蔓延ってるなんてワクワクしませんか?偽物許すまじと憤然やる方無しな方も居るとは思いますが、少なくとも私はワクワクします。

これを期に、みなさんもiPhoneの偽物を集めてみてはいかがでしょうか。もし購入した方がいれば、私まで画像をお送りしてください。喜んで舐め回すと思います。いや、ダメです。偽物は買ってはいけません

ちなみに上海シール、剥がそうとしたところ私の爪が剥がれたので剥がしていないのですが、どうやらあの下にはAppleのロゴが隠れているようです。なんという危険物体…

山寨機の歩む末路は恐らく悲惨で惨めなものになります。OPPOやXiaomiなどが1万円を切り。且つブランド品としての地位を持ったスマホを市場に大量投入していることから安いだけが取り柄であった山寨機は非常に追い込まれています。今後は生き延びるための術として模倣が一時的に増えると思いますが、かつての日本がそうであったように国民全体が向上した品質に慣れてしまうと、それすらも見向きされていかなくなると感じます。日本よりも時間はかかるでしょうが、いつかは駆逐される運命にあるでしょう。

無敵中華に思いを馳せて、眼前に迫る破滅への道を歩む山寨機に思いを馳せて、これにて、この3度に渡るパチモノシリーズnoteは終了いたします。第一弾二弾共に、読んでくれた皆様方ありがとうございました。ちなみに使った総額はiPhone SE2なら余裕で買える程度の額です。アホでしょうか。アホかな…













えっ、ちょっとまって

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定価30000円のBeatsのヘッドフォンが1600円!?ワクワクすりゅ!!!!!!

いいえ、ダメよ!しむしこ!!もうWishからの返金は期待できないわ!!それに中華通販をやめてnoteもケリをつけるって言ってたじゃない!!!

そ、そうだな… すまない、悪かった… これからは楽天とアマゾンとLOHACOを使っていくよ…

















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・・・

単発でnote書くかもしれないっす。



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