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そこには、ただただ愛が流れていました。

途中まで白銀の雪景色だったのに、トンネルを抜けるとまるで何事もなかったかのように、関東は穏やかで暖かいですね。さっき帰ってきて、寝転びながらnoteを書いています。



朝から荷造りをしてパタパタしてたら、その気配を察してリンは誰よりも早く準備万端のご様子。

見てください、このドヤ顔を。「いつでもオッケー」絶対についていくという強い意志。置いていかないってば。


バッグに入るだけだから、いいよね。この子はチワワとは思えないズシッとした重みがあるので、左肩が軽く死にます。




実家でも父の布団をまるで我が物のように占領しているリン。前は実家でも犬を飼っていたので、どことなく遠慮してたのですが、だいぶ慣れてきたのかな。両親もリンのことを心から可愛がってくれて、犬好きの一家でよかったです。




何度も書こうと思っていましたが、心の整理がつかず書けなかったことを、今日は書こうと思います。

今年の9月、実家で飼っていたポメラニアンのポポちゃんが亡くなりました。




実家で飼われるまでは僕が面倒見ていました。元々僕が飼った犬ではなかったのですが、諸理由によりリンと一緒に面倒をみることになったんです。




リンとも仲良しでいつも一緒にお散歩していました。つぶらな瞳が可愛くて、出かける準備を始めると吠えるのが止まらないおバカさもありましたが、甘えん坊で純粋な子でした。



その後、引っ越しのため、実家で面倒を見ることになり、父と母にも子供のように可愛がられていました。




毎回リンと一緒に帰ると、ありえないぐらいの高速回転でお迎えしてくれていました。


元々心臓が弱く(心臓肥大症)、あまり長生きはできないと言われていたが15歳まで生きた。


獣医さんに言われたことは誤診だったんじゃないかと思うぐらい、ずっと元気でした。しかし、最近になってポポの体調がよくないということを母から聞き、9月に帰省したんです。年齢も年齢ですから。




ドアを開けるとポポが苦しそうに寝そべっていました。
いつもの高速回転もできずに、目だけ動かしてこちらを見てハァハァと息が荒い。


よくやく会いたかった2人が帰ってきた。そんな待ちわびた目をしていました。


こんなに弱ってるなんて…
その姿にショック…。



母に聞いたところ、今日の朝から突然容態が悪くなって、おとといまでは散歩にも行っていたそうです。


とにかく、呼吸が苦しそう。その日は土曜日で、僕が着いてすぐに父も帰ってきました。これはヤバいかも…。ポポの呼吸の苦しさを少しでも和らげたくて、近くのホームセンターに車で走り、呼吸がしやすいように酸素缶をありったけ買ってきました。


ホームセンターから帰ってくると、一段と呼吸が苦しそうで、窒息するのではないかと思うほどでした。小さな声で苦しそうに吠えながら、ポポは必死に生きようとしていました。


もう、見てらんない。


母が抱っこし、父が酸素ボンベを当て、僕はヒーリング。リンも心配そうに近くで見ています。 


4時間ほど声をかけながら、それぞれができることをやりました。何度も呼吸が止まりかけ、その度に吹き返し、そんな姿を見るのがつらくてつらくて…。




もう長くないのは、誰の目にも明らかでした。




ポポ、もう頑張らなくてもいいよ。

心臓肥大症の告知をされてから、ずっと薬を飲ませて、健康に気をつけてきましたが、それでもやはり最期は苦しむのではと、できたらそうならないでほしいと願っていましたが、現実にはそれが起きました。



こんなに苦しむのなら、もういいよ。一緒にいられなくなるのは辛いけど、もうこれ以上苦しまないでほしい。



家族全員の願いでした。




涙ながらに、一緒に過ごした思い出、ポポがいてくれてどんなに楽しかったか、ありがとう、ありがとう、ありがとう、ほんとに楽しかった。

できる限りの気持ちを伝え続けました。



みんなに囲まれて、

そこには、ただただ愛が流れていました。


もう持ち直さないと誰もが思っていたのですが、家族の思いが通じたのでしょうか。呼吸が普通に戻って、荒々しさがなくなりました。


生命力ってすごい。ポポ偉いよ!このまま持ち直して治っちゃうんじゃないかと思ったほどです。


帰ってきてから、みんなずっと看病につきっきりでご飯も食べていませんでした。ポポも落ち着いてるし、一旦夜ご飯を食べることにしました。


みんなポポの様子を見ながらご飯を食べていたのですが、

ご飯を食べ始めてすぐ、ポポは息を引き取りました。



ネコも死ぬ時は誰もいないところで死ぬらしいですが、このタイミングはなんなんでしょうね。ホッとしたのも束の間、最後に大きな呼吸をして、ポポは逝きました。

大好きな家族に、死ぬところを見られたくなかったのかな。もうダメかもしれないと心の準備をしていたつもりでしたが、涙が止まりません。


頑張ったね。

ぬくもりをありがとう。

思い出をありがとう。


だんだん冷たくなっていく体をみんなで撫でていました。冷たくならないように、温もりが消えないように。

今年はリンも病気を患い危ないところでしたが、幸い手術で回復することができました。またポポと一緒に散歩させたいと思っていましたが、それは叶いませんでした。

リンは何を思っているんでしょうね。。


実家に帰ったその日に、ポポは逝きました。もう尽きかけていた命の火を必死に燃やして、待っていてくれた。


ペットとの別れはほんとに悲しい。誰よりも距離が近いから、遠くの親戚が亡くなった時よりも悲しいかもしれない。



「まだこんなことしてあげられたんじゃないか」「もっと何かしてあげればよかった」。後悔がないように過ごしていても、出てきてしまうものですが、


やっぱり
ありがとう。
に尽きるかな。


願わくば、僕たち家族が愛したように、ポポも同じこと感じてくれていたら嬉しい。


最期苦しまないでよかったよね。

またいつか会おうね。


生まれ変わっておいで。



父のお布団はポポの場所でした。いつも父に撫でられ、寝る時も一緒。そんなポポの場所に恐る恐る近づいているリン。


もしかしたら、ポポを懐かしむように、リンなりの供養なのかもしれません。



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セラ
いつも記事をお読みいただき、ありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。