見出し画像

古森にて

レギン「もうじきシチューが煮えます。」
ドラウプニル「ええ匂いじゃのう。前から思っとったんじゃが、お前は魔法使いより料理人に向いとったかもしれんなぁ...。」
レギン「私もその方が良かったと思う時が」
「イイ、ニヲイ。ウマゾウ...。」
ドラウプニル「ん?誰か何か言ったか?」

レギン「師っ、師匠後ろ!!」
ドラウプニル「なんじゃと?ははぁ...。儂が後ろを向いた隙にシチューを全部食う気じゃなっ!!」
レギン「違いますよっ!後ろ!!」
「ウマゾウ...。グイタイ...。」

ドラウプニル「なっ!なんじゃ、貴様儂を食う気か!!」
森トロル「オデ、ドワーフグワナイ!カタイ、マズイ...。イイニヲイシタ。グイタイ!!」
レギン「シチューですかね?」
ドラウプニル「知るか!!やいデカブツ!儂は不味くない!極上じゃ!!」
レギン「いや、そうじゃ無くて...。」

レギンが煮えたばかりのシチューを差し出すと...。
「ウマイ!!コデ、ウマイ、ゴクジョウ」
森トロールは鍋いっぱいのシチューを平らげると森の奥へと戻って行きました。
そして、姿が見えなくなる前に一言。
「ココ、オデタチノモリ。ナカマイル。ナカマ、ドワーフグウ。ギヲツケロ。」

トロールの姿が見えなくなるのを見届けると、2人は慌ててテントを畳みその場を後にしました。

ドラウプニル「儂のシチュー...。」

#メタルストーリー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?