一難去ってまた一難?
メグの案内で市場に駆けつけると、八百屋の屋台の主人が口から火を噴きそうな剣幕で怒っていた。
店主「おい!このブドウを見ろ!!房が欠けちまって売り物にならねぇぞ!!」
レンジャー「悪い悪い。味見のつもりが、美味かったんで、思わず一房食っちまった。」
パティ「バート!何であんたはそう手癖が悪いの!まるでケチなコソ泥みたいだわ!ダン!あんたもあんたよ!坊さんが盗みを黙って見てるってどういう事よ!」
ダン「いや、気づいたらもう...。」
結局、バートの駄目にしたブドウはパティが買い取るという事で店主の怒りはおさまった。
さて、どうにか悶着を片付けた一行は、バートが露天の商人に勧められたという地図を頼りに、宝が眠るという迷宮へと向かった。
一行は幼馴染だ。魔術師のパティ、戦士のメグ、僧侶のダンとレンジャーのバート。肩慣らしの気楽な冒険の筈だったのだが....。
いきなりとんでもない相手に出くわして...。
メグ「ちょっと!何アレ、こんなの聞いてないわよ!」
バート「とにかく逃げるぞ!」
逃げた先でも次々に強敵が一行を襲う!ようやくたどり着いた宝物庫でさえも...。
何とか無事に迷宮から帰還した一行は、行きつけの酒場へ。
バート「全く、何が簡単な迷宮なもんか!あの詐欺師野郎め。」
マスター「大変だったみてぇだなぁ。まぁ得体のしれない奴から買った情報なんかで迷宮に潜ったんだ、命があっただけ良かったじゃねぇか。多少は宝も手に入ったんだろう?」
パティ「そもそもバートの話を鵜呑みにした私達も悪かったわ。」
メグ「そうね。バートの言うことだもんね。」
ダン「ともかく、またこうして美味い料理が食えるんだから良かったよ。」
マスター「さて御一行、ご相談なんだがな。こないだお前らがろくに食わねえで放ったらかしにした料理の代金なんだがよ?」
一行「!!!」
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