待ち人来たりて...。
酒場で大量の料理を前に一人佇むハーフリングの魔術師。心配になったマスターは声をかけた。
「おいパティ、どうするんだ料理が冷めちまうぞ?時間は間違ってねぇんだろうな?」
「あたしは確かにメグ達とこの時間で、この店って約束したのよ。ちょっと支度が遅れてるだけでしょ。いつもの事よ。」
「うーむ...、にしちゃ遅いぜ。何か厄介事じゃないと良いがなぁ。」
そんな話をしているうちにハーフリングの女性が、息を切らせて店内へ駆け込んで来た。
「パティ!遅れてごめん!!」
「ちょっとメグ、遅いじゃないの。料理が全部冷めちゃったわ!」
「いや、あの...。実はねパティ、料理どころじゃない話になっちゃって...。あの2人がまた...。」
「やっぱり厄介事じゃねぇか!まったくお前らと来たら...。」
果たして料理どころではない話とは?あの2人とは?
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