南の大陸のサバンナにて
ドラウプニル「なんちゅう暑さじゃ...。のう、レギン、あとどれだけ歩くんじゃ...。儂は疲れた。」
レギン「酷い日差しですね...。私もヘトヘトです...。」
「ウキャキャ、ウキャキャキャ。」
ドラウプニル「何じゃ変な声出しおって...。」
レギン「私じゃありませんよ。」
「ウキャキャ、ウキャキャキャ」
レギン「何でしょうアレ、初めて見ます!!この大陸固有の生物でしょうか?」
ドラウプニル「聞いた事があるぞ!!この南の大陸の草原に住むミーアキャットとかいう生き物じゃ!」
レギン「師匠物知りですねぇ。」
ドラウプニル「当たり前じゃ、儂は大魔法使いじゃぞ!」
レギン「可愛いですねぇ...。」
ドラウプニル「可愛いだけじゃ...。何の役にもたたん...。」
その時です。突然ミーアキャットの群れが一斉に巣穴に逃げこみました!!
「グルルゥ...。」
そして、背後から獣の声が!!
ドラウプニル「うぉぉ!」
慌てて逃げる2人に南の大陸の魔獣が迫ります!!
逃げ切れない。そう思ったその時です。
「ギャウン!!」
「グギャッ!!」
魔獣の1頭が突然倒れ、後から続いたもう一頭がそれに勢いよく衝突しました!!2頭は目を回して倒れています!!
レギン「た、助かった。」
ドラウプニル「じゃが、何が起きたんじゃ?呪文を使う暇はなかったぞ?」
レギン「師匠!!奴の足元!!穴ですよ!ミーアキャットの巣穴です!!」
ドラウプニル「なんと!足をとられおったか!!」
レギン「この隙にこの場を離れましょう!!」ドラウプニル「うむ。」
何とか危機を脱した2人はようやく見つけた巨木の陰でひと休み。
レギン「危ないところでしたねぇ...。私はもう駄目かと。」
ドラウプニル「まさかのう...。ミーアキャットに救われるとは...、何でも役に立つもんじゃて...。」
2人の冒険はまだまだ続きます。
「ウキャキャ、ウキャキャキャ。」
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