ジャングルにて
レギン「おそらく、あの洞窟の中ですね。」
ドラウプニル「儂ゃ水に濡れるのは嫌じゃなぁ....。」
レギン「そんな事気にしてる場合ですか....。」
「グルゥ!!」
ドラウプニル「うぉぉ!!オウルベアじゃ!!」
レギン「ヒイィ!!」
ドラウプニル「こりゃ参ったわい....。つがいじゃから巣があるのう。」
レギン「戦うしか無いのでは?」
ドラウプニル「お前さんいつから戦士になったんじゃ?何でも力で解決すりゃ良いというもんではないぞ...。」
2人が物陰で相談していると、何やら騒々しい声が聞こえて来ました。
「こんどこしょ、あのケモノの皮をてにいれるのよ!!」
「おかしら、むりよ。あいつらつよしゅぎよ。」
「わしらいつもにげてくるよ!!」
「だからこんどこしょよ!!」
レギン「オウルベアだけじゃなく、ゴブリンまで!!どんどん厄介になって来る!!」
ドラウプニル「むぅ...。いや待て、奴らは『あのケモノ』って言っておった。これはチャンスじゃぞ...。」
「グルゥ!!グォォ!!」
「いくじぇ!おまえら!!たたかうのよ!!」
ゴブリンとオウルベアの戦いが始まりました。
ドラウプニル「オウルベアがゴブリンに構っとる今が好機じゃ!!」
レギン「はい。」
こうして2人は洞窟の中へ。
レギン「驚きましたね!ただの洞窟かと思ったら、ちゃんと人の手が入ってる!!」
ドラウプニル「あたりまえじゃ、ここが何を封じておると思っとる。」
レギン「有りました!!前と同じ宝箱です!」
ドラウプニル「これで2つ目か...。」
レギン「まだ2つ...。全部集めるのにどれだけかかるんでしょう...。」
ドラウプニル「どれだけかかろうと、やるしかないわ。」
レギン「ところで師匠?私思ったんですが、あのゴブリン達オウルベアに勝てましたかね?」
ドラウプニル「無理じゃろうな。」
レギン「つまり、ここから出るとオウルベアがいるんですよね?どうするんです??」
ドラウプニル「それが問題じゃなぁ...。」
レギン「考えて無かったんですか!!」
ドラウプニル「むぅ...。出口を塞がれたか...。」
レギン「こうなったら戦うしか!!」
ドラウプニル「仕方ないかのう...。」
「困っとるようじゃな?」
レギン「師匠何言ってるんです?」
ドラウプニル「儂じゃないわ!!」
レギン「??」
「困っとるようじゃな?」
レギン「木っ!木が喋りましたよ師匠!!」
ドラウプニル「トレントじゃ馬鹿もん!」
「そのつがいは雛の頃からこの辺りに住んどってな...。傷つけんでくれ。」
ドラウプニル「もともとそのつもりじゃ。通してくれりゃ文句はないわい。」
トレント「そいつはありがたい。ビーキュイ、クロウズ!!森の出口まで送って行ってやれ!」
ビーキュイ、クロウズ「グルル!グルグル」
トレント「ところで魔法使いよ、器を持ち出してどうするつもりじゃね?」
ドラウプニル「まさしく器を用いねばならぬ事態なのじゃ...。」
トレント「それはまた...。難儀な事じゃ。二つの器に一つの冠...。あとなんじゃったかのう?何しろ難儀じゃ...。」
トレント「では、さらばじゃ若き魔法使い。息災でな。」
ドラウプニル「うむ。世話をかけたな古き森の守護者よ。」
レギン「若き魔法使い?若きって言いました?」
ドラウプニル「奴からすりゃ、誰でも若いんじゃ!!」
こうして二つ目の器を手に入れたドラウプニルとレギン。
二人の冒険はまだまだ
続きます。
ビーキュイ、クロウズ「グルルゥ♪」
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