宝物庫にて
レギン「ここの様ですね。」
ドラウプニル「うむ、古文書の通りじゃ。おそらくはあの箱の中に...。」
謎の声「お前ら!動くんじゃ無いよ!!」
2人が振り返るとノームの女の子がこちらを睨み、クロスボウで狙いをつけていました!!
ドラウプニル「なんじゃこのチビッ子め!そんなもんでこの儂がビビると思ったか!!」
ノームの女の子「ここはあたし達が先に見つけたんだ!さっさと出て行きなっ!!さもないと本当にお見舞いするよ!!」
「やめろ、エイラ!!その爺さんは俺の知り合いだ。相手が悪い」
ドラウプニル「オリン!!貴様かっ!!久しぶりじゃのう、このハナタレのコソ泥め、元気にしとったか?」
オリン「相変わらず口が悪りぃなぁ爺さん。まさかこんなところで会うとは思わなかったぜ。隠居したんじゃ無かったのか?」
ドラウプニル「ちと事情があってな。」
オリン「それで年甲斐も無く探し物ってわけだ。で、見つかったのかい?」
ドラウプニル「うむ。おそらくはあの箱の中じゃ!
オリン「おいおいっ!爺さんそいつは欲が深いぜ!一番立派な宝箱じゃねえかっ!!」
ドラウプニル「どうせ、お前さんにゃ扱えん。儂らは他のものはいらん。」
ドラウプニルが渋るオリンを説き伏せて宝箱を開けると、中には禍々しい悪魔の像が入っていました。
オリン「こいつは、気味が悪いな...。こんなものどうする気だ?」
ドラウプニル「お前さんは知らんで良い。貰っていくぞ。」
エイラ「良いのかい?」
オリン「良いさ、確かにこれは扱えそうにねぇ...。」
ドラウプニル「では、そういう事での。ところでおチビさん、オリンの昔話を聞かせてやろうか?儂らが不死王の城に行った時の話よ...。」
オリン「あーっ!エイラ!聞かなくて良い!!爺さんもサッサと出てけ!!」
こうして2人は宝物庫で悪魔の像を手に入れました。
レギン「ようやく、一つ目ですね...。」
ドラウプニル「まだまだ、先は長いのう...。」
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