旧友との再会
終わりの見えない人探しに疲れたセニアは、一旦故郷の街に戻り、子供の頃からの友人の家を訪れていた。
セニア「久しぶりねアネット。」
アネット「セニア!無事戻って良かったわ。それで、見つかったの?」
セニア「全然...。噂はあちこちで聞くんだけど、今のところ空振りばかりね。もう会えないかもしれないと思ったら疲れちゃった。それで一旦戻って、貴方の顔を見に来たの。」
アネット「なるほどねぇ...。ところで、さっきから後ろで黙ってる逞しいお兄さんはどなた?」
アルガス「俺はアルガス。ゴズ族の戦士だ。」
セニア「危ないところを助けてもらってね。それ以来ずっと手伝ってくれてるのよ。南の大陸の遺跡にまでついて来てくれてね。本当に頼もしいのよ。」
アルガス「たまたま気がむいただけだ。」
アネット「へぇ、そういうこと...。まぁ、よろしくねアルガス。」
アルガス「あぁ。よろしくたのむ。」
アネット「ねぇ、セニア。まずは気晴らしに市場にでも行かない?思いっきり買い物したらその暗い顔も少しは明るくなるかもよ?」
かくて旧友との再会を果たした女占い師セニア。友の勧めのままに向かう先では更なる、そして衝撃的な出会いが待つのだが...。
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