デスオアグローリー冒険の記録③
ダンジョンへと足を踏み入れた一行を待ち受けていたのは危険な罠。そして、強大な敵!
いきなり襲いかかってくるオーク豚の首領!
凄まじい一撃がメグをまともにとらえた。しかし、あまりにも強烈な打撃を放った反動で、首領もまた大きく体勢を崩した。
モンスターの攻撃が行われた時、攻撃の対象になったキャラクターは『回避判定』を行う。基本的に高い出目が良いのだが、実はデスオアグローリーではキャラクターの『回避判定』で1か2の出目が出るまで相手の攻撃ターンが終わらない。つまり中途半端な出目が出続けると延々と相手の攻撃を受け続け、受けるダメージが増える場合もあるのだ。今回の場合、出目が2であったため、メグは回避に失敗してダメージを受けたが、同時に敵のターンも終了した。
一旦は敵の首魁の襲撃を退けた一行だったが、その後も次々に新手の敵が襲来する。
メグの攻撃がオーク豚の雑兵をとらえる。本来なら相手を一撃で吹き飛ばすほどの鋭い打撃だったが...。
メグの攻撃の出目は8。これが彼女の最初の行動だったなら、戦士のスキル『狙いすました一撃』が発動して相手は盤外に吹き飛ぶ筈だった。しかし、メグは攻撃の前に相手に接敵するために移動しており、この攻撃は2回目の行動だ。デスオアグローリーではキャラクターが連続で行動すればするほど判定の出目が1づつ悪くなる。つまり出目8がマイナス1されて7になるため、スキルは発動しなかったのだ。
『ヒスイの髪留め』を求めて捜索を続けるものの、手がかりすらつかめない一行。焦る一行の前に、再び敵の首領が姿を現わす。相手はここで勝負を決めるつもりのようだ。
魔術師のパティが必殺の呪文を放つ。呪文の詠唱は成功し、光り輝く魔法の矢が敵をとらえたが...。
「フン、こんなものか。」敵は全く傷を負った風もなく不敵に笑った。
パティ「そんな、私の魔法が効かない?」
パティの魔法は難易度を大きく上回って成功している。問題は魔法の威力と相手の防御力の関係だ。この時相手にダメージを与えるためには7以上の威力が必要だったのだが、魔法攻撃の威力は固定値の5。つまり初手で魔法を打つ選択をした僕の判断ミスだ。
メグ「こうなったら近づいてブン殴るしかないわ。ダン、あたしに魔法かけて!」
ダン「神の奇跡なんだけど...。」
メグ「良いのよ、細かいことは。」
聖職者のダンの奇跡で力を得たメグは渾身の力でオーク豚の首領に殴りかかる。さらにダンも自慢の棍でメグを援護する。2人の強烈な連続攻撃に、さしもの相手も押され、よろめき始めた。
パティ「もう一度!!」パティの杖から放たれた白銀の矢が、首領の顔面をとらえる。そして...。
ついに倒れる首領。配下の妖術師は仲間が倒れるやいなや脱兎の如く逃げ去った。
何とか敵の首領を倒し、行商人の仇はうてたものの、彼等自身も満身創痍であり、これ以上の探索は難しい状況だった。一行は冒険を打ち切り、町へと戻る事にした。
こうして、一つの冒険が終わった。
メグ「いやぁ、大変だったねぇ。」
パティ「結局髪留めは見つからずか...。」
ダン「生きて戻れただけでも。」
バート「また探しに行きゃ良いさ。」
メグ「そういえばさ、バートの弓って当たるんだね!ビックリした!!」
バート「お前なっ!!」
とまぁ、僕のデスオアグローリー初挑戦はこんな顛末でした。
皆さんの冒険は僕とはまた違ったものになるでしょう。是非、貴方だけの冒険に出かけてみて下さい。
#デスオアグローリー
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