桃太郎🍑桃から生まれたってなに⁉️💧《考察》

2023年4月19日 21:57

日本人ならみんなご存じ「桃太郎」
おじいさんは山へ※柴刈りに。おばあさんは川へ洗濯に…
おおきな桃がどんぶらこ～どんぶらこと川上から流れつき、割ってみるとなかから元気な赤ちゃんが、

ぴょーーーん‼

桃から生まれたので桃太郎と名付けられたその赤ちゃんはすくすくと育ちいざ鬼退治へ…

※芝刈りではなく「柴」刈りだそうです。柴とは枯れた葉や小枝を拾い集め焚火の材料とするもの。

桃太郎の時代設定は室町時代。いわば戦国時代でもありますが、時代背景にもとづきコンプライアンス度外視して、一説を投じたいとおもいます。なので🔞とさせて頂きますゆえ、苦手なかたはもうこれ以上は読まないでください。

「果生型」「回春型」

桃太郎は有名でかつ、まるで荒唐無稽な設定や展開によりさまざまな考察がされております。
そのなかでもとくに、にぎわすポイントとしましては

「桃から生まれた⁉」

ではないでしょうか。ここが一番、童心と夢をくすぐり、そして大人になるにつれ疑問から違和感へと変わることでたくさん人の思想に定着し、愛され続けられた由縁だと思います。
そこで、いま現時点での支配てき説がこのふたつ

「果生型」と「回春型」

この二大論争はあくまでも物語の主軸として、どちらが史実てきか、という観点での論争ではあります。

「果生型」は我々がよく知っているパターンであり、まさに
「桃から生まれる」
現在ではこのお話が主流です。

「回春型」とは、当時では貴重で栄養価も高いとされていた「桃」を、子宝に恵まれなかった老夫婦が食べて、鋭気を養いおばあさんが子を宿し桃太郎を生むという展開。

この部分は江戸期の文献（草双紙など）におおく記載せられており、ちかい昔、江戸時代などではこの回春型が主流でした。

西洋で言うところの「グリム童話」のような立ち位置に見えます。どちらのほうが古く「※ペンタメローネ」てきな史実なのかが論争となり答えは出ていません。
※ペンタメローネとは⇓

臨月を迎えた土左衛門

「物語の主軸」がどちらか、という観点からは聞くおおきく外れてしまいますが、こういうことだったのでは？という勝手な解釈をいいますと

「どんぶらこ～っと、川上から流れてきたのは妊婦の遺体だったのでは？」

ずっと個人てきにこの説を論じていました。
調べると2ちゃんや5ちゃんねる、Twitterでも同じ発想で考察しているかたがいて嬉しく思いながら、ここではもう少し掘り下げていきます。

なお、Wikipediaでは

「桃そのものが女性であったという解釈もある。おばあさんが拾ってきたのは、大きな桃ではなく若い娘であり(桃は若い娘の尻の象徴)、子供が出来ず悩んでいたおばあさんは、拾ってきた娘におじいさんの子供をはらませ、その娘から子供を取り上げた(=桃を割る)という」

Wikipedia

このような説もあるぐらいです。
桃とは熟れたときの柔らかさや産毛ぐあい、フォルムとしても当時は「女性の象徴」としていたのかもしれません。

西遊記でも有名な「桃源郷」は中国の女神である西王母（セイオウボ）が管理しているのもあります。

桃の花言葉も、チャーミング、気立ての良さなど。
女性としての成長、子宝も象徴としていますが、なにが先行していたかは不明です。

「回春型」説でも子宝に恵まれなかった原因はおばあさんにではなく、おじいさん側にあり桃を食べて精力が増大＝若い女性の遺体を…という暗喩が含まれているかもしれません。

桃娘（タオニャン）と達磨（だるま）

ちなみに、中国の都市伝説ではありますが、「桃娘（タオニャン）」というのも存在します。簡単に説明しますと

「生まれてから桃娘とされた子は、桃と水以外、一切の食事は取らされずに育てる」

目的としては、その桃娘として育てられた娘の体臭、体液からは桃の香りがするようになるとか…
ほとんどが人身売買や献上、といった役割なのかもしれません。

秦の時代からの伝説とも言われていたため、※達磨（だるま）も関連していそうです。

※達磨とは、両手足を生かされたまま切断され、まさに人体のだるま状態のこと。フィクションではありますが中国の西太后で有名です。

もちろんタオニャンは過多な栄養のかたよりのため、虚弱体質なため短命だったと言われていますが、そもそもそんなことが可能なのかと存在自体が疑問視されています。

まぁそのような伝説があるぐらいです。外国＝中国の影響を多分に受けた室町時代ではそれらの影響が無いというのも考えられません。この桃娘（タオニャン）もしくは達磨から生まれた子、もしくはその両方、という裏設定などがあったかもしれませんね。

根拠

土左衛門（水〇体）のばあい筋肉と脂肪の関係上、おもに男性はうつ伏せの状態、女性は仰向けの状態になりやすい。

臨月をむかえた妊婦さんのお腹はとくに水に浮きやすく、おおきなお腹を水面に浮かばせながらタテに流れてくるその姿は、まるで大きな「桃」に見えたのではないでしょうか。

昔、川での洗濯というのもただ水源、水流があるからだけではありません。世界各国にて川の、とくにカーブ地点でこぞって洗濯をしていますがそれはなぜか…

川上＝上流階級（処刑場や城下町）にて、戦や処刑が盛んに行われている川の下流では、よく”汚れが落ちる”のです。

昔の石鹸の原料は
「油脂」「灰汁」「水」です。

油脂とは、もうお分かりだと思いますが遺体の脂肪分。
灰汁は上流の城や町、火攻めによる火災。もしくは火葬した灰を川に流していた可能性は高いです。

平安時代から日本で、三途の川とも言われるように遺体は川に流していたことが多いのです。

土地や疫病の観点から火葬の文化になったのは明治8年（1875年）火葬禁止令が廃止されました。
明治政府は、火葬にかんして宗教的な視点を排除し、公衆衛生面をかんがえた結果、伝染病によって亡くなった人は火葬することを義務つけ、人口のおおい地域などを土葬禁止とし、土葬用墓地の拡張や新設に厳しい規制を設けました。

それまではとくに土葬、火葬の義務付けはなく地域や状況にてさまざまだったようです。

実際に火葬がはじまったのは飛鳥時代からですが、この措置はいちぶの特権階級の人にしかおこなえず、一般てきになるのは鎌倉時代から。外交が盛んになってきた時代というのもありウイルス、疫病の蔓延ともつながります。

桃太郎の舞台である室町時代でも状況に合わせて両方がおこなわれていたことが考えられます。
土に返すではなく、天に逝くという宗教観もあったかもしれません。

そのような経緯もあり、川へ洗濯しにいったおばあさんがなんらかの遺体を発見することと、そして、戦場荒らし、墓荒らし、お月見泥棒のような、流れ着く遺体の装飾品、遺品などを求めていたこともまた、暗喩されているのではないでしょうか。

カニバリズム

室町時代、戦国の最中というのもあり、どの土地も年貢の納は厳しかったはずです。
村民はひもじい、という描写の作品もおおいため、お亡くなりになられた人の肉を食べていたのではという懸念もありました。

しかし日本の宗教観、食文化としてもあまりこのカニバリズムは考えにくいことではあります。

今でいうヴィーガンに近い日本の食文化と、死者への敬い（たとえ恨んだ敵や相手でも死後は敬意をはらう）を考えるとカニバリズムの可能性は低いと思われます。

が、極限にまで空腹による命の危険がある人というのは、どんな行動と思考におちいってしまうか、それもあらゆる歴史てき事象が物語っています。

ただの身ぐるみをはぐだけで持ち帰っただけなのか、そこ点はご想像にお任せしたいと存じます。

子供＝労働力

食べるためではなかったとして、桃に見立てた妊婦のお腹から飛びだしてきたのは「元気な男の子」だった。

設定としても、子宝に恵まれなかった老夫婦。そんな老夫婦にそもそも未来はありません。
現代の世界でも新興国の奥地では、子供もりっぱな「労働力」としてみなされていて、水汲みや狩りに子供の同伴する姿はよく目にします。

姥捨て、口減らしといった悪しくも、致し方がない風習も世界中にごまんとあったことであります。
生まれてきた子がもし女の子だったとしたら、いったいどんなお話になったことでしょうか。

そして、前述にある「回春型」が主流となった時代も、様々な時代背景てきに
「いい年した老人がお盛んになること」
以上に、正式な老夫婦の実子としていたほうが良かったのかもしれません。

人さらい、誘拐、拉致、を誘発しないために…

あとがき

現代でいう、映画、小説などの物語も、作られた年代や背景を見ると作者の意図やメッセージが読みとれることがあります。日本昔話もグリム童話も、伝承や言い伝えも共通していると思います。

正式な公文書やリソースがあるお話や教科書では伝えきれない（禁句されている）ことが少なくありません。

日本の場合、例えば「死者を冒涜してはいけない」という素晴らしい文化も、ときには守秘義務となっていることや、日本の地政学もいまだにタブーとされ続けている事実。

世界では「植民地」「緩衝地」のために消えた民族といった民族間抗争などが分かり易い例です。

そういった観点で物語を見るのも、また面白いですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？