【不定期連載エッセイ:二進も三進も行かないVol.7】 脱臼するくらい自意識を投げ飛ばす
「ねーなんか私が変なこと言ったみたいじゃん」っていう人だいたい変なこと言ってるんですよね。
でもそういう自意識の無さは少し憧れてしまう部分でもあります。
最近更新していないのは単純に怠惰と書くまでのモチベーションを上げきれなかったからにつきます。書くことはメンタルヘルスにとっても良いみたいな、一行日記的な作用のやつあるじゃないですか。そうは言ってもまず書こうと思って書くとこまでいけないと話にならないんですよね。
週一くらいのペースでやろうと始めたのが春くらいでこれが7本目です。まあそういうもんですよね。そうやって自己嫌悪は蓄積されていくのです。
もう完全に根付いたコンテンツや人に対してのコメント文化によって如実に現れた、褒める時でさえ対象を下げないといけない人が多すぎる問題。
よくわからないしわかるつもりもないが、同じくらいの割合で趣旨ズレや変なこと以前に接続詞や助詞の使い方が違いすぎて始まりと終わりで主張が反転してしまってる文もたくさんあるように思えます。あれらは既に文でもないかもだけど。
よくおじいちゃんおばあちゃんがバスなどで話している声が聞こえると、なんだか自分たちの世代の言葉ではない時ってありませんか?言葉遣いで合っているのか分かりませんが、一度も使ったことのない単語で会話しているというか。聞いたらニュアンスでわかるんだけど、どこかの世代の狭間でそれら言葉にラインが引かれているような、自分たちにはライセンスがない。そんな感覚。
そうなると僕たちの時代のおじいちゃん言葉には、やばっとかまじとか草とかガチとか入ってくるのかなって思うとなぜかサブイボが立ちました。想像すると気持ち悪すぎました。
ここ数ヶ月は母校の友人の取ってるフットサルの授業に履修していない在校生という設定で潜っています。先生の寛大さから見て、小中学校出身生徒で今は違う大学なんですと言っても許してくれると思うのですが、そのコミュニケーションを省いても問題ない、むしろあると向こうもややこしくなるだろうとたかを括って言わずに参加しています。
その友人のクラスメイトたちとも授業の中で話すようになって、お昼を一緒に行かせてもらったり、友人が他の用事で抜けてもその人たちと話して日が暮れていたりしています。端的にいうと幸せです。端的すぎますね。
その中の一人と、二人きりで話す時間があり、同じサッカーの話題から徐々にお互いの部活へ、そしてなぜかスパイクの話になりました。
まだここで表明したことありませんでしたがサッカーを競技的に学び始めてからは、別にレベルが高いところでやっていたわけではありませんが、それでも練習や試合の連続で単純な"サッカー楽しい"がなくなってしまい、そのかわりにスパイクにのめり込んでいました。
僕らの世代はNIKEの4サイロ(マーキュリアル、ハイパーヴェノム、マジスタ、ティエンポ)やAdidas(プレデター、アディゼロ、パティーク、ナイトロチャージ)らへんが主流で(好きな人は唸るはず!)、逆にCTR360やトータル90などは人世代前の感覚でした。ダイパ世代から見たルビサファ的なやつです。後にエックスやエースに変わったり色々スパイク業界も転換期に入っていました。わからない人はBWやXYへの移行と思ってください。
とにかく知りたいだけ調べてかっこいいなとかこれは海外限定なのかとか、同じカラーでも何段階かあるんだとか、シェアする仲間がいなかったので一人でウハウハしていました。
ですがその時は二人で自分らの世代のスパイクの名前で懐古厨的なムーブをかまし、エヴォパワーで笑ったりしました。もう領域展開の必中術式です。
今になって同じ熱量でのめり込んでいた人と出会い、自意識も何もぶっ飛ばして言いたいこと話したいことだけ交わしまくる最高な時間でした。初めてスパイクの話題で盛り上がりました。会話にはでませんでしたがメナスのエグいステッチの数に少し惹かれていた時期もありました。
今のおじさんが当時買えなかったジョーダンを買うように、おじさんになってティエンポレジェンドVの復刻版とか買っちゃうんだろうなって思いました。でたらね。
自意識に戻って急展開。いずれ胸はってthis is マイエンターテインメントって言いたいです。ってことです。