拉致問題について考える
北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんの父
横田滋さんの写真展に行ってきました。
そう。この通り、私が写真をみて強く感じたのは
ほんとうに普通の、可愛い子どもだったんだな。
ということ。
拉致問題のニュースを昔から見ていて
もちろんめぐみさんの顔を知っていたし
事件の容貌もわかっていたつもりだった。
でも、こういった展示会に行って
昔の写真や、めぐみさんが書いた
実物の書や絵をみた今は、
私が知っていた「事実」という
立体感のないものに急に奥行きが足された、
そんな感覚だ。
私の中のめぐみさんはニュースで度々
映し出される1枚の写真の印象が強い。
どこかの部屋で、制服を着て座っていて、
不安そうにこちらを見つめる、少女。
この写真は、北朝鮮側が提出したもので、
拉致されて数年以内に撮られたとされる。
今回の写真展でも大々的に展示されていた。
写真展は時系列になっていて、
めぐみさんの0歳から拉致後まで
順にみていく。
拉致される前のめぐみさんは
本当にはつらつとしていて
明るくて可愛くて美しかった。
だから、私が知っていたあの写真の
めぐみさんと同じ人に見えなくて
衝撃だった。
生い立ちの写真を見た後
改めてあの写真をみると、
あの瞳は、13・14歳の少女が
していい瞳ではなかった。
突然愛娘が姿を消して、
20年あまり何も手がかりなく過ごし、
また突然に、違う国で生きていることが分かって。
分かったのにいつまでも会えない。
近い国にいるのに救出できない。
いったいどんな気持ちなのか
感情がどれほど大きな振れ幅をもって
動かされてきたのか。
想像しても及ばないし、苦しいです。
日本政府に対しても何度も
すがり、失望して、怒ってきたのではないかと思います。
そして、いまも。
写真は、あさがおの会のホームページからも
見れましたのでぜひ。
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