見出し画像

ポトレカメラマンに伝えたい 夏ロケで必須な装備たち

皆様こんばんわ。
silkandfireことしるくです。

今年の夏、撮影どうされますか?

近場でのみ撮影される方、人のいない場所のみ撮影をする方、そもそもしない方、いろいろなお考えと方法があると思います。ここでは夏ロケの必需品について書いてます。

2020年の特殊事情

本年(2020年)は各種の自粛により、例年以上に自然が猛威を振るっています。
自粛で人が山に入らず、今までなら行われていた整備が行われていない場所がたくさんあり、現在のところ各地域も人が少なめなのもあり、「動物」「虫」「植物」が栄華繁栄を極めております。そして長梅雨と大雨で水量がやたら多く地盤が緩く危ないところがたくさんあります。

なのでこのnoteはロケ撮影を推奨するというよりも、注意喚起としてどうしても行くなら「これだけの装備は最低限しましょうね」という意味で書かせていただいております。
また、熟練キャンパーの方や登山の方々、自然に行き慣れてらっしゃる風景カメラマンの方々等から見ると「それだけの装備で…」と思われる内容です。
が、普段あまり自然に足を踏み入れない方がなるべく安く準備でき、繰り返しになりますが「最低限これらは必要ですよ」という意味で書かせていただいておりますので、何卒生暖かい目で見ていただけますようお願い申し上げます。

※この記事でのロケとは車から降りてすぐに行ける程度の「公園と名がつく場所」「キャンプ場」「湖畔」あたりとご理解ください。

では早速、必要なものをご紹介させていただきます。

虫よけは必須

1,虫よけ
【第2類医薬品】医薬品 サラテクトミスト リッチリッチ30
何だ虫よけか。持ってる持ってる、という方。
こちらはコンビニ等で売っているものではありません。僕も知り合いのキャンパーの方から教えてもらった最強の虫よけです。
まずこれ、12歳未満の子供には使用制限があります。「ディード」という軍隊等でも使用しているほどの虫よけ成分を、許可されている最大濃度30%配合した「最強」虫よけです。お値段はちょっとお高め、薬局とかでも置いてない場合が多いので通販がおすすめです(画像クリックでAmazonへ飛びます)。

使用感は…サラサラを謳う他の製品とは違いベタベタして最悪に近く(!)、何時間もベタベタした感触が皮膚に残ります。。。

ですがその分効果はとても高く、蚊だけでなくブヨ(ブユ)やダニにも効果を発揮。そして汗の流れる夏でも数時間効果を発揮します(※2類医薬品なのであくまで経験談として書いています)。

「虫よけしたのにたくさん刺された」になりたくない方には是非おすすめ。モデルさんにお貸しする際はベタベタしますよ使用感最悪ですよ、と了解をとってからお貸ししましょう。でないと怒られてしまうかも。

画像1

※画像クリックで商品ページへ飛びます


2,ハッカ水
これも虫除けです。上の虫除けが最強なんでしょう?と感じられると思います。しかしながら虫はそんなにヤワではありません。ハッカ水は主に「ブヨ(ブユ)」避けに使います。ヒルにも効くという話もありますがそこはお守り程度に(個人的にはヒルには実感ないです(噛まれたし…))

ちなみにハッカ水とはハッカ油を希釈したものになります。売っているのは原液。(僕は原液がスプレータイプになっているこちらをそのまま付けることありますが濃すぎるので正しい使い方ではないです。)ハッカ水の作り方は、ハッカ油少々+無水エタノール(今手に入りにくいんですよね…)10%+精製水90%くらいの比率で混合したものをスプレーボトルに詰めます。作ったハッカ水は精製水ですのであまり長くは持ちません。長期間の保存は向きませんので時間経ったものは作り直しをおすすめします。

あと、ハッカなので付けるとスースーします。使うのは主に夏だと思うので気持ち良いとは思いますが、モデルさんにつけてもらうときには「スースーしますよ」とひとこと言いましょうね。じゃないとびっくりされてしまうかも。

画像2

北見のハッカ油 たぶん一番有名どころ

のハッカ油です

塩???

3,塩
何かを調理するために持っていくわけではありません。こちらはヒル避け。

主に足からくるヒルを防ぎます。使い方はかんたん。ソックスを少し水で濡らしそこに塩をかけます。ヒルは塩水に弱いので登ってくる足元を守ります。
塩なら何でも良いと思いますけど、こういった食卓塩の小さいやつが持ち歩きやすいので僕はそうしています。カッコ悪いですけど。

一応リンク貼ってますけどあえてAmazonで買う必要はありませんね(笑)

そして突然モデルさんに塩かけたらきっとぶん殴られるでしょうから、「ヒル避けです」とちゃんと言って渡しましょう。

画像3

服にも気遣いを

4.フードの付いた長袖の羽織るもの
結局これが最強の虫よけなのかもしれません。

少し気持ち悪い話をすると、ヤマビル(ヒルの一種)は足元ではなく上からも来ます。人の匂いや二酸化炭素に反応して木から落ちてきます。これは物理的に防ぐしかないのです。

湿度の高い日に木の下で待機する時は要注意です。撮影中はヒルが落ちてきそうな木の下でモデルさんを撮るのはホントやめましょう。

ちなみに言わずもがなですが、こういった服は日焼け止めにもなりますし、モデルさんの待機中は必須かなと思っています(もちろんカメラマン様ご自身も必須装備)。

撥水性のウィンドブレーカーが雨具代わりにもなりますしわりと万能なのですが夏はとにかく暑い。。。
なので、こういった農ヤッケや速乾性のウィンドブレーカー、長袖のラッシュガードが真夏には向いているかと思います。

あと、モデルさん用は衣装の上に着るのでサイズは大きめを心がけましょう。衣装でごてごてしてファスナーが閉じれない、となると効果が半減以下になってしまいます。
そしてこう言う時代ですからモデルさんの分を用意したときはそのあと消毒か洗濯を、ね。次の方が気持ちよく使えるように。

画像4

専用品はやはり強い

5,パワー森林香

林業の方々が使っている森林専用の蚊取り線香です。
色は「赤」。よくある緑色の蚊取り線香と比べて圧倒的に太く、煙の量も多いです。
専用に作られているだけあって効き目は素晴らしく(というか緑色のやつは屋外だとほぼ無力です…)、匂いのする範囲に蚊は寄ってきません。

また、殺虫を目的とした緑色のものと比べてこちらは忌避がメイン。自然に与える影響も最低限物となっています。そして専用の入れ物は予備のパワー森林香が2本入る実用性に溢れる作りです。

なお煙の匂いが服に付きます。モデルさんにはあとで高い衣装に匂いがついたと怒られないよう、使用前に伝えておきましょう。

画像5

パワー森林香 携帯用防虫器セットはこちらから購入できます

侵入しているのは私達

6.殺虫剤…
ここまで読んでいただいた方は少し気づきませんか?
すべて「忌避(虫除け)」の視点で書かれていることを。
もう一つ、殺虫という手があるのでは、と思う方もいるでしょう。
ですがこれ、僕個人としてはどうなのかなと。
そもそも彼ら虫たちの住処に入ってるのは僕ら人間なわけですし、勝手に立ち入って邪魔だからと殺虫剤?というのはいかがなものかと思っています。無関係の無害な虫だって一緒に死んじゃうわけですし。
また、実際に殺虫剤を撒いても撒いても、無限の物量で押し寄せる彼らには対抗できません。あっという間に缶がカラになって終わりです。

あとは「ハチ」。襲われたら逃げるしかないのですが、単に逃げると更に襲われるだけです(彼らだって自分たちのテリトリーを守るために必死なのです)。
僕は逃げる時間を稼ぐもの、としてこの小さなものを持っていってます。10秒程度吹き付けてあとは逃げる。戦えないし戦ってはいけない、それが自然というものだと思います。

画像6

毒素を排出せよ

7.ファーストエイドキット(ポイズンリムーバー付き)1〜6までは「刺されないように何しましょう」という視点ですが、ここから下は「刺されたらどうしましょう」というものになります。

刺されたときに有効なのが「ポイズンリムーバー」。特にブヨ(ブユ)は刺されるとその後何ヶ月間も繰り返し腫れますし痒いですし、ヒルもしばらくの間痒みが止まりません。ポイズンリムーバーとは、腫れや痒みの原因となる毒素を早いうちに吸い出してしまいましょう、というものです。(高くないですし原理は簡単ですが、初めての方は一旦お家で練習しておいたほうが良いとは思います)

ファーストエイドキットの中身は様々で目的地によってどこまで用意するかです。少なくとも「ポイズンリムーバー」「消毒用パッド」「絆創膏」「止血帯」「ハサミ」あたりは必須にしておきましょう。

万一モデルさんが刺されてしまって使用するときは、ポイズンリムーバーであること(毒素を抜くためのもの)をきちんと伝えて使用しましょう。
毒素と一緒に血がドバっと出ますし、なにせ見た目が注射器にとても似てますので…(針はありません)。

画像7

写真のたくさん入ってるのはこちら
小さいのはこちら

水は必須

8.水
水です。普通の水です。ペットボトルの水です。
持ってかれる飲料のうち少なくとも1本は「水」にしておきましょう。もちろん飲んでも構いませんが、上記の処置をした際や手を洗う足を洗う、意外と真水の出番は多いものです。そして5のパワー森林香を消すときにも水が必須です(消火は足等で消しても火種が残っている場合があります。必ず水をかけて消火を確認し本当に気を使ってください)。

できれば水は2本。飲む用とその他用で。
モデルさんも虫刺されの処置とはいえカメラマンが飲んだ水をかけられるのはあまり気持ちがいいものではないでしょう…

画像8

すぐ病院に行けないときの備え

9.わりと強めの虫刺されと抗アレルギー剤
※こちらのみリンクは貼りません。そして医薬品ですので体験談として書きます。

刺されてしまったらポイズンリムーバーで毒素を抜いたあと、早めの処置が必要です。
特にブヨ(ブユ)は処置を早くしないと跡が残ったり腫れが引かなかったりします。行けるならすぐに皮膚科へgoなのですが、ロケ地近くにお医者様がない、土日祝でやっていない等ですぐ行けない場合はステロイド系の強めの虫刺されを塗って、アレグラ等の抗アレルギー剤で痒みを止めます(経験談)。


大切なものを忘れてました

10.ライター(ターボライター)
最近は煙草吸わない人が多いので(僕も吸いません)、いざ火がほしい時に誰も持っていないって良くあるんですよね。
普通のライターよりターボライターの方が、風があるときに煽られず消えないので良いです。100均の使い捨てでも大丈夫ですけど、ガス充填式の方がちゃんとしたガス使えば寒い冬でも着火しますので便利です。
そして何に使うかというと、2つ。

1つは5のパワー森林香をつける時には必須です(当然)。
もう1つは万一ヒルに噛まれてしまった時、ライターが役立ちます。

ヒルに噛まれた時、やってはいけないのが慌てて払ったり引きちぎってしまうこと。ヒルはほぼ無感覚で人の肌にくっつき吸血します。そして30分とかかなり長い時間吸血しパンパンに大きくなった状態で気づくケースが多く、初めて見る方などは見ただけで気持ち悪くパニックになることも多いとか。それで慌てて手で払ったり引きちぎったりしてしまうのですが、そうするとヒルの口が残って化膿の原因となってしまいます。
ライターの火があれば近づけるだけで「ポロッ」と落ちてくれます。(もし火を持っていなかった場合は上に書いてる「塩」又は「ハッカ油」をかけてください。うまく行けばこれでも落ちてくれます)
なお、ターボライターの火は通常のライターより温度が高いため青白く見えにくいので、少し注意してくださいね。

SOTO スライドガストーチ

ターボライターはこちらから購入できます

ガスはこちらがおすすめですが多いですよね笑
勿体ないですがカセットコンロにも使えます(冷えても火力が弱くなりにくいです)


まとめ

今回は虫・虫・虫の話に終始してしてしまいました。
実際はいろんな植物、そして動物も。。。
他にも必要な装備はたくさんあるのでまた次回に分けて書きたいと思います。今回はこのあたりで。

ロケ撮影作例

なお、都内(23区)の公園等整備されたところでは虫除け程度でも良いと思いますが、今回紹介した装備は少し郊外になると必須になります。

どの程度の場所かというと次の作品たちをご参考ください。実際の場所はご容赦いただきたいですけど、車から降りて数分で行ける場所ばかりです。
そしてこの作品のどれかで、僕本人がヒルにやられてます(モデルさんは無事(強調!))

画像9

画像10

画像11

画像12

ご協力いただいたモデルさん
eri
まりあんぬ
芽生
北川りな

ヘッダー ミク

※SNSはそれぞれのお名前からリンクしています

この記事が気にっていただいたら是非感想を添えてTwitter等で宣伝をお願いします。

私のTwitterInstagramです。よかったらフォローしてくださいね。


いいなと思ったら応援しよう!

SILK
サポートもありがたいですが、Twitterなどで感想を添えて記事拡散いただけるともっと嬉しいです。