『かいこの家』の桑畑のお手入れをしました!
この春から岐阜県美濃加茂市にある「ぎふ清流里山公園」内の『かいこの家』を管理することになりました!
かいこの家ではお蚕さんの試験飼育を行う予定です。
それに先駆けて、先日かいこの家に隣接する桑畑のお手入れに行ってきました。
蚕糸協会の指導員さんに来ていただき、桑の剪定、肥料の撒き方、畑の耕し方、畝の作り方を教えていただきました。
今回はその様子をリポートします!
※農業初心者ですので、農業用語の使い方が間違っているかもしれませんが、ご容赦を!
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当日は快晴。農作業日和というより、春にしては暑すぎやしないかという感じのお天気です。
かいこの家に隣接する桑畑には何年も前からすでに桑が植わっており、今回はすでにある桑の剪定と畑の土づくりを学びます。
まずは、指導員さんに剪定の仕方を教えていただき、各々剪定ばさみを持ってさっそくスタート。
細かい枝はとにかくすべてカット。少し太めの枝は、切りたい方向に枝を押さえつけるようにすると簡単に切れます。
畝間に飛び出した枝も切り、上に伸びすぎた木は管理をしやすくするために、ノコギリを使って腰の高さくらいに切ります。
パチン、パチンと小気味良く切れるのが意外と楽しいなと思っていたら、
始めてから数分、汗がとまらない。
陽ざしはまるで夏のようで、とにかく暑い!
それでも黙々と1時間くらい剪定を続け、その後休憩をとりました。
かいこの家の縁側で水分補給。
指導員さんから「剪定は通常秋にやります」と言われ、激しく納得しました。
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さて、休憩をはさんでもうひと仕事。
今度は肥料の撒き方、畑の耕し方、畝の作り方を教えてもらいました。
肥料は散布桶に入れて、桑の木に直接ではなく、畝間にあたるところへ手で撒いていきます。
そして撒いたところを備中くわで土を掻いて、平くわで畝を作っていきます。
何が大変って、とにかく土が固い!石が多い!
こんなところでもすくすく育つ桑って生命力強いな、と感心しました。
耕しながら雑草も抜いていきます。でも、土が固くて手では抜けないのです…。
桑は水やりは必要ないですが、剪定と草取りが大切。
特に春から夏は雑草との戦いになるわけですが、桑畑づくりがうまい農家さんは「草が生えるスキを与えない」という、そもそも草取りをしなくていいように畑を管理しているそう。
具体的に何をするかというと、
・畝間はとにかくすき込む!
・すき込みができないところはビニールマルチなどを使って地面を覆う!
らしいです。
そんなこんな、手作業で進めておりましたが、畑すべてを手作業でやっていたらいつ終わるか、そもそも身体がもたん!
ということになり、昼食をはさんで午後からは文明の利器を使って耕すことにしました。
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余談ですが、昼食で食べたうどんの出汁がおいしくて、ついつい飲み干しそうになりました。身体が塩分を欲していたみたいです。あれだけ汗をかけば当然ですね。文字通り、シャツがびっちょびちょになりました。
さて、昼食を取って少し元気になり、午後も頑張るぞ!と、
ここで登場するのが文明の利器“耕うん機”。
機械って本当にスゴイ!
午前中ヒーヒー言いながらやっていたことがあっという間にできてしまいました!
とはいえ、やはり土が固く、石が多いので、機械ではどうにもならないところも。そこは根気よく石を取り除いて耕していくしかなさそうです。
耕うん機が通ったところをくわで土を寄せて畝を作っていきました。
1日でなんとかできたのは畝3~4列。今日はこれでいったん終了。
ビフォーアフターを見るとずいぶん畑らしくなってきました。
まだまだやることはたくさんありますので、今後もこまめに手入れに行きたいと思います。
養蚕は桑畑の土づくりから
質の良い繭づくりにおいて、桑の管理はとても重要です。
なぜなら繭を作るお蚕さんは一生に桑の葉だけしか食べないため、桑の質がお蚕さんの成長から繭の出来までを左右することになるからです。
良い繭を作りたければ良いお蚕さんを育てる必要があります。良いお蚕さんにするためには良い桑を栽培しなければなりません。そして良い桑は良い畑にできます。
養蚕は桑畑の土づくりから。そんな話をいろんなところで聞きますが、こういうことかと身をもって実感しました。
そして、農家さんの偉大さも!植物、野菜は生き物です。お世話をするのはとっても大変なこと。それを365日、暑い日も寒い日も休みなく、どんな時もお世話をしている農家さんに頭が下がります。私たちの食卓は農家さんによって支えられているなと改めて感じました。
近々桑の木200本の本植えを予定しています。場所はかいこの家の桑畑ではないですが、報告できるようにまた頑張ります。お楽しみに!