新しい扉はユリア樹脂製のようです

私はとにかく酒席が好きで、機会があれば飲みに出かけるし、機会がなければ家で飲む。
トラブルを起こしたりひとさまに嫌な思いをさせたりすることはないんだけど（普通にまた誘ってもらえるから、そう思っているだけかな……）、二次会以降はたいてい記憶があいまいになっている。

さて先日、見事に酔っぱらった状態で二次会を解散してから頭をひねった。
近々、麻雀会をすることになっている。
経緯が全然思い出せないけれど、麻雀仲間を広げるためにまったくの初心者に教え込んでみる会にしたいといったことを、言い出しっぺの方がニコニコ語っていたような覚えがある。

初心者とは私だ。
中学生のころに漫画『ぎゅわんぶらあ自己中心派』を読んでいたこと以外、麻雀にかかわったことはない。
ルール？
もちろん知らない。

でも、日程も場所もこれから詳細を決めていくらしいその会のことを考えると、もう楽しい気分になる。

人生って長い。
体力が落ちて仕事をしなくなったとき、必要なのはクリアな思考とひととのかかわりだろう。
その準備のため、囲碁か麻雀はいつか覚えようと思っていた。
目の前のことに精いっぱいで、いつかいつかと後回しにしてきたけれど、楽しく始められる機会が、その夜の私の前にぽろりと落ちてきたのだ。
求めていたチャンスだと感じたから、酔っぱらっていながらも食いついたんだな、きっと。

誘ってくださった方とお会いしたのは確かまだ二度目。
人とのかかわり方や仕事への向き合い方が素敵だなと感じていた。
その彼女とまた違った状況でご一緒できるのも嬉しい。

本当にまっさらすぎる状態で参加しては周りの方にいらぬ面倒をかけてしまうだろうから、せめて入門書だけでも読んで準備をしていこう。
ネットで入門書を探し始めている。

遠い将来の自分を大丈夫だと思わせる新しい扉が目の前に現われた。
ワクワクする。