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MOVEDでは、読書会をやっています。初回の課題図書は話題のエフェクチュエーション

プロ雑用です!
弊社はフルリモートワークなので、普段メンバーと会うことは多くありません。そこで様々なコミュニケーションの仕掛けを実施していますが、その一つとして「読書会」を行っています。毎回課題図書を選んで、参加者はそれぞれ読み進め、予定を合わせて感想戦を行っています。
その第一回目の書籍は「エフェクチュエーション」でした。感想戦を5月27日に行ったので、今日はそのレポートです。


エフェクチュエーションの腰帯案を考えてみよう

この時の感想戦では、エフェクチュエーションを読んだ参加者それぞれが自身の腰帯(書籍の内容を表現したキャッチフレーズのようなもの)を考えてみようというお題で行いました。
また、エフェクチュエーションとコーゼーション(目標を定めて計画的に進める思考法)との比較や適用例、現代社会におけるエフェクチュエーションの意義などについても意見交換を行いました。

第一回目の参加者はこの五名でした。うち二人は現役高校生!

プロ雑用の腰帯案と視点

わたしの腰帯案は
「エフェクチュエーション。
 これは普遍の法則。奇抜なアイデアの話ではない。
 だからこそチャレンジしがある!」
で、エフェクチュエーションが普遍的な法則であることを強調しました。科学的発見や工学的進歩におけるエフェクチュエーションの類似性に触れ、ボツリヌス菌の発見を例に、意図せぬ発見の重要性を感想として述べました。また、私自身、写真撮影を良くするので、その撮影におけるエフェクチュエーションとの類似性、限られた機材や条件下での最適な方法を模索する姿勢がエフェクチュエーションに通じると話をしました。

中尾さんの腰帯案と観点

中尾さんは「事業計画立ててもうまくいかないと嘆くあなたに」という案を提示され、予測のつかない時代においてエフェクチュエーションの思考法を学ぶべきであると提案しました。ビジネスにおけるエフェクチュエーションの重要性に加え、現在の手札でどう戦うかという視点が印象にのこったとのこと。中尾さんは、エフェクチュエーションとコーゼーションを適切に使い分けることの必要性を示し、大企業のコーゼーション偏重の問題点に対しても意見を述べました。

いうとさんの腰帯案と意見

いうとさんは、キャッチコピーだけでなく、canvaでデザインも制作!

それっぽく仕上げていますね。高校生すごい

幅広いターゲットを想定した腰帯案を提示してくれました。サラリーマンや副業に興味がある人向けのメッセージも含んだと話をされていて、エフェクチュエーションの教育への応用、特に、従来の学校教育がコーゼーション的である一方、エフェクチュエーション的アプローチの必要性を強調されていました。教育現場での実践例としてグループワークの効果を挙げました。
社会人生活においてもエフェクチュエーションの重要性に触れ、サラリーマンとフリーランスの思考法の違いや、変化する社会への適応力を育むためのエフェクチュエーションの必要性を指摘していました。

しゅうさんの腰帯案と考え

しゅうさんは、「未来を予測せずに作り出せ」というキャッチフレーズを腰帯案として提案。熟達した起業家の意思決定から得られた知見をもとに、趣味や個人的なチャレンジにもエフェクチュエーションの思考法が適用可能であると語りました。エフェクチュエーションの実践例としてバンド活動を挙げました。限られたリソースの中で創造性を発揮し、予期せぬ問題への対応と柔軟な解決策を模索するプロセスにエフェクチュエーション的な要素が含まれると指摘。ゲーム開発などのにおけるジャンルごとの思考法の違いについても説明があり、オープンワールドゲームがエフェクチュエーション的であるのに対し、従来のRPGがコーゼーション的であることを指摘しました。

瞳さんの腰帯案と視点

瞳さんは、「成功している人を羨む前に読むべき本」としてエフェクチュエーション理論の重要性を強調する案。ご自身の起業支援の経験を活かした視点から、身近な例を挙げてエフェクチュエーション的思考の実践例をお話されました。また、個人の成長とエフェクチュエーションの関係についても触れ、年齢を重ねても若々しさを保つ秘訣としてのエフェクチュエーションを強調されていました。さらに、日常生活においても予測不可能な状況に対応する力や、限られたリソースを最大限に活用する能力、柔軟な思考と行動の重要性を指摘されていました。

エフェクチュエーションとコーゼーションの比較

今回の読書会では、エフェクチュエーションとコーゼーションの比較についてもみんなで議論しました。適用場面の違いとして、建築プロジェクトや教育現場、ビジネスにおける各思考法の使い分けが議論されました。例えば、建築プロジェクトでは基本的にコーゼーション的な思考が必要ですが、予期せぬ事態にはエフェクチュエーション的な対応が求められます。また、ビジネスにおいてはスタートアップはエフェクチュエーション的であり、大企業はコーゼーション的な傾向が強いと指摘のありました。

エフェクチュエーションの今日的意義

現代社会におけるエフェクチュエーションの重要性についても話し合われました。特に、変化の激しい現代社会への適応や、予測困難な状況下での意思決定手法としての重要だよね、という見解にはみんなが共感しました。
また、イノベーションや創造性促進のためのツールとしてのエフェクチュエーションの可能性についても言及され、個人の成長や生涯学習への応用例として、新しいスキル獲得におけるエフェクチュエーション的アプローチの有効性を指摘する意見も出ました。

読書会を実施するねらい

このような感じで、ワイワイとみんなで話をしましたが、あっという間に1.5時間たち、お開きとなりました。読書会はこの初回も含め、これまで5回行っています。3回目までは、私が書籍を選んでいましたが、4回目からは他の参加者に書籍を選定してもらっています。

読書会を実施するのは、冒頭で述べた「リモートワークだからこそ必要なコミュニケーション数を増やす仕掛け」以外にも2つの狙いがあります。

新しいジャンルの書籍によって視野を拡げる機会を作る

読書というのは視野を拡げる手段の一つですが、自分だけだといつも似たような本ばかり読んでしまう、という人も多いかと思います。他の人が読んでいて自分はあまり読まないジャンルの書籍にふれることで、知識の幅が広がるといいんじゃなないかなぁと思っています。

一人だと本をあまり読まない、あるいは読書が進まないという人の助けになるように

世の中、結構な数の人が「一人だと読書が捗らない」といいます。弊社のメンバーにもそう口にする人はちらほら居て、そういう人でも、一緒に読む仲間がいれば刺激を受けて読み進めることができるのではないかという狙いです。

この読書会は、読了を目的とはしていません。途中でも全然OKとしています。本を読むことが苦手だ、という人の中には「読み始めたら必ず読了せねばならない」「1ページ目から順番に読まなくてはならない」と思い込んでいる人も多いのですが、さにあらず。目次だけさっと見て、気になるところから読んでもいいし、最後まで読まなくたって良いのです。

もっと気軽に本を読んだら良いじゃない、というのが私の考えです。

ということで今日は読書会についてでした。
それじゃ、また👋

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