kintoneモンスター図鑑4
プロ雑用です。
はやくも4体目です。
テコでも動かない鈍重なモンスターの登場です。羽はあるけど飛べません。
変わる便利さより今の不便・イマノママガーマ
kintoneに限らず、人間誰しも慣れ親しんだもののほうが安心するものです。
それが不便であっても、慣れてしまえば意外と心地良い。
そういう心こそ、業務改善をはばむ、最も身近な敵だったりします。
状態異常技:おおきなあくび
効果:新しいことをするより、不便でも慣れてることを続けてしまう。
イマイチ現場の危機感が低い…
自分が気づいているこのヤバさ、なぜか現場の誰もわかってくれない。
そう思う時はありませんか?
「今、できているから」
そう、現場は不便を感じていないのです。
明らかにもっと便利にできるのに、
あるいはほっといたら重大な事故がおこるのは明らかなのに。。
では、実際に重大な事故やトラブルが起これば、
彼らの意識が変わるのでしょうか?
答えは否。なぜなのか?
これは、「正常性バイアス」の名でよく知られています。
まだ大丈夫、自分は大丈夫、
慣れ親しんだものが「普遍」であると信じ切ってしまうのです。
そう、この攻撃は、他のモンスターからの攻撃を、
無防備に、防御できなくなってしまうほど、
今に「過剰適応」してしまうことなのです。
能力低下:にらみつける
効果:新しいアプリを使ってもらえないので、
今のアプリを少し変えただけで済ませてしまう。
なかなか周囲の反対を押し切って、
アプリをリリースしても結局つかってもらえなければ意味がありません。
便利なアプリを作ったのに、みんな使ってくれない…
みんなの冷たい視線にたえられず、
古いアプリに手を加えてお茶を濁してしまう…
そんなことはありませんか?
もちろん、なんでも新しく作れば良い、ということはありません。
一方で、一つのアプリを、何も考えずに改良をつづけていくことで、
一時的に良くなるかもしれませんが、はたしてそれを続けていくと、
その先には…?
ときには対処療法ではなく、
抜本的な治療が必要になってくる場合もあります。
抜本的なやり直し、新しいアプリの導入には、
ときに強い推進力(意志)が必要ですが、
イマノママガーマの、うつろな目に、にらみつけられると、
今のままでいい、今のままがいい、と心が折れてしまうのです。
くれぐれも対処療法は、ほどほどに…
モンスター図鑑4は、
変わる便利さより今の不便・イマノママガーマ でした。
それじゃまた。