おまんた祭りに出店して、お祭りとコミュニティと会社が何か自分の中でつながった。ような気がする話。
ちゃっす、プロ雑用です。
去る8月3日の土曜日は、糸魚川の「おまんた祭り」に参加してきました。その中で感じたこと、以前から考えていたことも踏まえて、つらつらと書いていきたいと思います。
”会社”はいずれ”祭り”になる
これまでのキャリアの中で、いろいろな組織に所属したり、あるいは外から観察していたりする中で、10年くらい前に「会社はいずれ祭りになるんじゃなかろうか」ということを、ふと思いつきました。
自分でもちょっと何いってんのかわからん、という感じだったのでこの考えはごく限られた数人に話したことがあるだけで、ほぼアウトプットせず、自分なかで熟成するまで時間を置いていたのですが、年々この考えは確固たるものになってきていました。そして、今回の糸魚川おまんた祭りへ、MOVEDとして出店したのを機に、確信に変わりました。
組織=人を縛り付けるもの、という誤謬
ほとんどの人は「組織」という概念を思い浮かべる時、それは枠組みと境界線を思い浮かべると思います。それは無意識のうちに「組織とは人の自由を奪うもの」という考えがあるのではないか?と考えています。
組織にもいろいろあります。
軍隊のような規律を重んじる組織、宗教のような信仰を集めるもの、群狼のような暴力で支配される組織、国家、企業などさまざまですが、どの組織も強制力をもって人を縛り付けるイメージがあります。
去年の暮に、↓こんなnoteを書きました。
先に記した組織は、ティール組織論で言うところのレッド〜オレンジに分類される組織です。そこからグリーンやティールになると、支配と束縛のイメージから遠ざかっていきます。
先のnoteにもあるように、人間にも欲求の進化フェーズとして、マズローの提唱する5段階があり、それはティール組織論との不思議な一致が見て取れます。
祭りで観察できる組織形態
祭りというのは、地域のイベントです。まつりの知名度によっては観光客が大勢押し寄せますが、基本的には地元の人が中心となって行われます。この時、祭りを主導する団体は、利害関係ではない地元の有志で構成されるのが一般的です。
金銭的な利益でのつながりが強い組織ではなく、地元の仲間であるとかそういう関係性によって運営されているわけで、それは一般的な組織論でいえばプロジェクト型組織と分類されるかもしれません。しかし、地元のつながりというのは祭りというプロジェクトが終わってもそれで終わりではなく、地元のつながりが続く限り、代々引き継がれていくものです。
また、屋台を出している人々はといえば、これもさまざまな団体組織が見られます。地元の商店の出張屋台、露天商や行商人、ボランティア団体、NPOなどなど、実にさまざまな背景をもった人々がサービスの提供者として祭りに参加しており、れっきとした生業として利益を上げる目的で参加している団体も少なくありません。
さらに、お祭りには、町内会、少年団、学校、地元企業などがチームとなって踊り・ダンス・舞い、楽器演奏などの芸事を披露しています。これらの団体は正業とは別にわざわざ時間を割いて、祭りのために集まり、芸を磨き当日に備えるわけです。
また、祭りはその本来の意味として神道・仏教などと深く関係しているため、そういった宗教団体の人々が参加していることも少なくありません。
このように、実にさまざまな形態の組織を、一つの祭りでは観察することができます。機能型、プロジェクト型、マトリクス型のような企業にあるような組織構造から、家族、互助組合、ご近所、部活動、趣味などもっと緩やかなものまで、いろいろと観察できます。
お祭りはコミュニティの理想形のひとつなのではないか
このようなさまざまな組織が交わって行われるお祭りは、営利企業のイベントでは見ることの出来ないものだと思います。同様の形態は、同人イベントなどが近しいかもしれませんね(コミケなんかは特に)。
お祭りの出店側に立ってみて時、お祭りのさまざまな組織が緩やかに連帯していることを肌で感じたことで、改めて祭りというのはコミュニティなのだなということを感じました。
6月のCMC-Centralに参加して以降、コミュニティマーケティングについて学んでいます。先日もCMC-Meetup Tokyoに初参加してきました。
コミュニティマーケティングは、まだ自分も勉強中ですし何か語れるほどの実践知はありませんが、過去のkintone café の運営などの経験なども振り返ってみると、改めてコミュニティが、これからの社会にはより重要になってくるということを、なんとなく感じています。
コミュニティは何より運営側が楽しんでいることが重要です。お祭りも同様に運営側が楽しみ、楽しませようという心意気が大切です。もちろん営利目的で参加している方もいますが、それでもその営利活動が人を喜ばすことにつながっているわけです。
”会社”はいずれ”祭り”になる、という昔の私の直感は、それだけ聞くとよくわかりませんが、会社がコミュニティ化した先にお祭りが生まれる、そういう組織が一つの理想形なのではないか、と今回おまんた祭りに参加して、そしてコミュニティマーケティングを学んで、考えたわけです。
まだ整理しきれていないので、ここまで読んでいただいても「なんのこっちゃ?」と思われるでしょうが、自分の振り返り資料として、書いておこうと思った次第です。
ということで、ふわっとしててなんかオチもありませんが、今日のところはこれで終わりです。ここまでお読みいただいてありがとうございました。
それじゃ、また👋