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WHYの使い方の考察・その1

こんにちわ、プロ雑用です。
最近のシーズンはファットスキーでオフピステ攻めてたんですが、雪不足でめっちゃ雪がカタイ…早々にカービングに切り替えました。暖冬ぇ…

さて、今回はWHYの話です。


WHY(なぜ)についてはビジネスではよく聞きます。例えばWHYを5回繰り返して問題の本質を考え抜くトヨタ式思考法(なぜなぜ分析)や、基本のフレームワークであるGAP分析などでも使われているので、別段最近生まれた概念ではないわけですし、もちろん皆さんも御存知ですよね。

そんなWHYですが、結構ね、正しく使えてる人って少ないよなって感じています。そもそもWHYの正しい使いかたってなんだろう?ということを、間違った使い方と対比しながら考えてみたいと思います。

WHYの間違った使い方

WHYの使い方で、決定的に間違いってのがありまして。具体的に例を上げると、何か仕事上で誰かがミスをした時。

「なぜそんなことをやったんだ!」
「どうしてこんな事になったんだ!」

と、人への批判(Why did you〜)から始めてしまう人。
これ、パワハラですよね〜。
しかもこれをなぜなぜ分析でやると場の空気が死にますので本当のダメ。

そもそも、ミスしようと思って起こしてる人は、ほとんど居ません。
(もし居たらとしたら解雇対象です)
こういう質問をする人は、大抵の場合、ミスした人やチームの上長など立場が上の人です。つまり、管理者ですね。上長は原因究明のためにこういった質問をしてるのかもしれませんが、これは責任の放棄。

どういうことか?それを理解するには、まず責任を正しく理解するところから始める必要があります。

すべての仕事には責任が付随する

責任の話

責任とは、その行為に「どのような意図があったか」を問わず、行為の結果および予測結果が重視されると定義されます。そしてビジネスにおける責任は一般的に3つあると言われています。説明責任(アカウンタビリティ)、遂行責任(レスポンシビリティ)、賠償責任(ライアビリティ)です。

説明責任については、みなさんよくご存じだと思うので割愛します。

遂行責任は、業務を指示する側指示された側にわけられます。
・業務を指示する側の遂行責任
➜明確な指示、進捗を管理などによって業務を遂行させる責任です。
指示された側の遂行責任
➜指示された内容に従って、業務を実行しその成果を得ることです。

賠償責任は、企業に属した業務である場合、個人に適用されることはほぼありません。基本的に企業側には、使用者責任があり、また報償責任の法理などの観点からも簡単には認められません。少なくとも日本では。ただし、従業員の行為が重過失や不法行為の場合は認められる可能性は高いです。
なので、一般業務の賠償を個人に求める企業は、すべてブラック企業です♥

責任は役割の範囲に適用される

過失、という言葉を一度は目にしたことがあると思います。

これは、従業員(労働者)が、業務において、してはならないことをしてしまったことによって会社に損害を与えた場合は、その損害を賠償する責任が発生する、と説明されます。

このしてはならないことをしてしまったというのが、いわゆる過失です。

ここまでの前提を鑑みて、先程の質問(Why did you〜)を考えてみると、この質問のアカンところは、起こった結果とそのプロセスが、過失/故意/日常どおり、のどれかを確認していません。ほぼ「故意だと断定」しているように受け取ることができる、ということがまず問題です。

先述の業務を指示する側の遂行責任が果たされた状態であれば、そもそもミスやトラブルは、未然に防げています。

だいたいのミス・トラブルは「明確な指示」が無い中で起こる

特に「明確な指示」については、自らにとって明確なだけで、指示を受ける側にとっては全く明確では無い指示であることは、よくあります。また、同様に、遂行責任としての進捗確認を正しく行っていれば、これもまた未然に防げていることが多いです。それはつまり、その組織全体が、遂行責任に対して曖昧にしている部分が多いという実態を反映しています。

想定外という言葉が一時期ネガティブに流行りましたが、想定外という言葉は、多くの場合「指示する側の遂行責任を果たしていません」という告白と言えます。

そろそろ文字数が2000字になりそうなので今回はここまで。
次回は、今回の話を受けて、具体的にどのようにWHYを使うかを考えてみたいと思います。

それじゃ、また👋

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