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理想と現実のロジカルシンキング3

プロ雑用です。
前回は、ACフレームを使うことの有用性を記しました。
今回は、実例を用いて、ACフレームの使い方を解説していきます。

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連想ゲームと言葉遊び。誤解のない言葉の選び方

当社のミッションは決まっていました。
そして、ビジョンも作られました。
さらに、これはとてもタイミングが良かったのですが、
各チームの目的が言語化され始めていました。
例えばこのような感じです。

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(注※当時使われた言葉とは違うのですが、意味は同じにしています)

“遊びを集める”は、
未掲載パートナーへの営業活動を行っているチームの目的、

“遊びの魅力を伝える”は、
契約合意したパートナー商材を、
asoview.comの掲載ページとして制作・編集するチームの目的です。

この目的から、工程を導きます。
次に、その工程を担うのはどんな役割なのかを考えます。

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遊びを集めるは、営業活動しているチームだと書きました。
なので、「工程は営業だな」と、してしまうかもしれません。
しかし、営業という言葉は意味する範囲が非常に広い。
工程を表す言葉としては不適切です。
なので、さらに絞り込んで「要するに」「いわば」を考えます。

このチームが行っている仕事は、
未掲載パートナーへの掲載交渉を行う、というものです。
商品を載せてくれと交渉する仕事は、
つまり、商品を仕入れる仕事、と言い換えられます。

ここでさらに私は、もうひと手間入れています。
それは、導いた単語を、英訳するのです。
Google翻訳や、ビジネス英会話のページなどを参考にして、
「仕入れ」を変換してみましょう。

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Stocking…なにか違う😒
仕入れる、仕入先などで変化させながら変換してみます。

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すると、 "Supplier"と出ました。
サプライヤー…なるほど。
ここで変換を英→日本語にして調べますと、
Supplier→サプライヤー となりました。
目線を下げると、

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支給、補給、調達などと並んでいます。
調達…調達部門。
そうか、調達部門は、製造業で言うと購買か。
となりました。ここでこのチームは、
商品の仕入れ=購買部門であると、自分なりの解が得られたわけです。

よって、このチームの工程は「購買」と置きました。

ちなみにこれは私の解であって、万全共通の解ではありません。
最初に思った「仕入」など、別の単語でもいいのです。
ここで重要なのは
「いろいろな人が見た時に大多数の人の解釈が大きくずれないこと」
なのです。
ですので、その答え合わせとして英訳したり、他の言葉と比較してみて、
その言葉を、多くの誰かが見た時、解釈がずれないかを考えるのです。
そのための工夫として、こういう一見面倒なことを行っています。
私なりに、単語の意味を「咀嚼」し「再理解」しているわけです。

水は川上から流れる。プロセスを見る。

もう一つ重要なのは、このレイヤーが”工程”だ、ということです。
工程は流れ(プロセス)ですから、
前後の工程と、単語の意味が自然につながらないといけません。
ですから自然につながれば、「調達」でも「仕入れ」でも良いのです。
実際、最初に図に起こしたときは仕入としていました。

最終的に購買としてのは、後に続く工程を”製造”と置いたので、
単語のトーンを合わせるためです。

なんだよそんなことかよ😓と思うでしょうが、
全体像を図にした時、全体のトーンバランスが揃っていると、
他の人がとても理解しやすい…というか、飲み込みやすくなります。
なぜかというと、意味の粒度が揃っているから。

営業という意味の広い言葉にしてしまうと、
新規商品掲載以外の営業活動があった場合、
またその後発生した場合、工程図(プロセスマップ)が崩壊しまうのです。

また、後々、再度解説すると思いますが、この工程を考えるところは、
このACフレームでも特に肝になってきます。
ここを外さなければ、
これ以下のレイヤーを見つけるのは、さほど苦労しないはずです。

プロセスをささえる役割。それは戦士か魔法使いか

プロセスまでこのように考えた後は、再びACフレームに戻ります。
次のレイヤーは、役割(Role)です。
おわかりと思いますが、ロールプレイングゲームのロールです。
巻く方ではありません😂

購買工程は、何を購買しているか?
製造工程は、何を製造しているか?
を考えれば、自ずと役割は見えてきます。

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購買工程は、商品を探し出し掲載交渉しているチームでした。
なんの商品か、といえば新規商品であり、新しい契約先です。
つまり、それは新規開拓の役割と言えます。

製造工程は、その新規開拓してきた契約先とその商品を、
asoview.comに掲載できるように、加工する役割、
つまり、商品の造成を行っています。

ここでも、工程と同じように、
これらの言葉の意味をキチンと咀嚼し、
多くの誤解を招かないようなものを考え、選ぶことが必要です。

しかしおそらく、工程ほどは悩まないのではないかと思います。

全ては始まる前。準備の質が、答えの質を左右する。

ここまで手間暇を掛ける必要があるのか。
そう思いますか?
思いますよね。

ですが、断言しておくと、
ここまでやっておけば後々ブレないです。
つまりは、とても後が楽です。

行動の質は、計画の質に左右されます。
と、いうより、
行動の結果=質が、計画の質を上回ることは、絶対にありません。

準備なき行動が成功するときは、100%運が作用しています。
つまり、ギャンブルの結果が、うまくいったように見えているだけで、
再現性がありません。

運は想像しえない様々な要素が絡み合っているので、たとえ状況が、
全く同じであっても、同じように成功/失敗するかはわからないのです。

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そして同じくらい重要なのは、
ここまでやって作ったものを、
苦労したからといって大事にしすぎないことです。
苦労した事実は重要ではありません。
ACフレームで、レイヤーを下がっていくということは、
よりミクロな視点になっていくということです。
各論により近づいている、ということでもありますから、
途中で何度でも、目的に立ち返ることが重要です。

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目的に立ち返るときも、このACフレームを使って、
一つずつ登っていけば、考えの道筋がずれていないかが、
ずれているとしたら、どこからずれたのかを、把握しやすいはずです。

さて、長くなりましたので、今回はここまで。

次回は、さらに各論に近づきますが、
どうやってバランスを調整し、誰もが理解できる全体像をつくるか。
実例を用いて、詳しく書いていきます。

次回「再構築・再設計/関係を見つめる」

それじゃ、また。

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