⦅詩⦆グノシェンヌ ( サティの音楽へ )
おおきなきのこかげ
あしもとにひろがるしろいはな
しょうじょがひっそりとたつ
しょうじょのなを
わたしはしらない
なにものも うつさないひとみ
なにものへも かたられないことば
かなしみは だいちをはなれ とおいそらにさまよう
やわらかなかぜが そうげんのうえをふきわたってゆく
しょうじょのちいさなかたに
いちわのしろいとりがとまる
かたくとじられたくちもとがかすかにうごき
また もとのようにとじる
とりのささやきだけが あたりにこだまする
ひろがるそら
しずかな あさのひかり
わたしのほおを
ひとすじのなみだがつたい
だいちのあさつゆへとける
マンリョウの丘を訪れてくださり、 本当にありがとうございます。 私たち一人ひとりの、心の中の草原が、 やさしい風によって、 結びつき、つながってゆくことを、 心から願っています。