マケタラアカンよ
昨日と一昨日が中山最終週でした。
土曜日
先日、落馬が原因で藤岡康太騎手(藤岡弟)が亡くなられました。
康太については、どちらかといえば馬券でよい思いをさせてもらったことが多い気がします。ジョーカプチーノとナミュールでGⅠ勝利をしていますが、私の中で康太といえばパッションダンスです。次いでワールドウインズ、エアロロノアです。馬券買いにとっては、「強い馬」よりも「ありがたい馬」の方が印象に残るからでしょう。
パッションダンスに康太が乗ったのは1戦だけですが、新潟記念をきっちり勝利しました。馬券も当てた気がします。
ワールドウインズでは、小倉であのパンサラッサ(本格化前)を差して勝利しました。私はその時単勝と馬連でけっこう儲けました。
エアロロノアはOPの主といった感じの差し馬です。
中山競馬場内に献花台が設置されるということで、土曜日は入場してすぐに向かいました。1R前なのにすでに何十人もの行列ができていました。
私も記帳をしてお花を供えました。後藤騎手が亡くなって献花台が設置された時は何もできなかったので、今回は行動できてよかったです。
「亡くなった人の分まで」的な考え方は傲慢が過ぎますが、亡くなった人に関連した記憶は取り出したい時に取り出せる場所に仕舞っておきたいです。
さて、競馬です。馬を撮りにパドックへ行きます。
午後もひょいっとパドックに行きます。
馬の写真を撮る時は大体なんとなくです。名前が可愛かったり、馬自体が可愛かったり、好きな騎手が乗ってたりする馬を撮ってます。
土曜日は天気がよく、写真は綺麗に撮れました。馬券は終わっていました。
日曜日
日曜日はGⅠがあり、朝から人の数が多かったです。
この中山2Rでは、この日で引退する勝浦の写真が撮れるかなと思いましたが、1Rからの連続騎乗のためパドックには来ませんでした。
その代わり、関東に来てくれた菱田は真ん前で撮れました。私の撮りたい度は◎菱田〇勝浦だったので十分すぎます。
だがマケタラアカンは先行したものの9着。負けとる・・・。
てな感じで、日曜日も馬券はUnkoでしたが、よい天気でとても心地よい風が吹く日でした。午前中のレースから開始前に拍手が湧いていました。GⅠデーの歓声はやはり普段とは別格ですね。あとはファンファーレ中の「オイオイ!」という品のない合いの手がなければ完璧なのですが。
皐月賞を勝ったのはジャスティンミラノ。父が「キズナ」で、藤岡康太が調教をつけていた馬です。競馬の神様っているんでしょうね。
マケタラアカン!
「生きていれば必ずよいことがある」
という言葉があります。不調の時に聞くと腹の立つ言葉です。
「理屈上はそうでも、じゃあ今の苦しさはどうすればよいのか」
となります。
「生きていれば必ずよいことがある」
という言葉は、苦しさを軽減させる力は皆無だと思いますが、一方で真実であるとも思います。よいことがあるまで生きているのだから、必ずよいことがあります。
万が一、よいことがある前に死んでしまった場合は、死んだ本人にはもはや「よいことがなかった」ことすらわからないのだからセーフという屁理屈で押し通せます。
私は予想屋などというふざけた生活をしておりますが、人生は面白いです。funnyです。青春時代の不調の時期に殺されないで本当によかったです。頑張って生きてた甲斐があるってものです。
苦しいことをいつか乗り越えたら、同じような境遇の人の気持ちがわかる優しい人になれます。平和な人生を歩んだ人は苦しむ人にないものをたくさん持っていますが、苦しむ人もまた、平和な人生を歩んだ人には手に入れられないものをたくさん持っています。
マケタラアカンは馬の名前ですが、もし馬が言葉を喋れたら、そんな名前をつけられた馬はなんと言うと思いますか?
「キラキラネームふざけんなー」
でしょうか?いいえ違います。馬はもっと優しいです。では何でしょう?
そうですね。「マケタラアカン」って言うに決まっています。
人に言われたらムカつくかもしれませんが、馬に「マケタラアカン」って言われたら、
「馬が言うのなら仕方ないなー」
と聞いてあげるよりほかありません。苦しい人はちょっと俯瞰して、苦しみと感情を切り離してあげられるとよいですね。キツいうちはゆっくりして、少し元気になった時はみんなと一緒に「負けないぞー」と頑張りましょう。
マケタラアカンは負けたけど、次また頑張ります。
藤岡兄はとても悲しく苦しいと思いますが、今週も騎乗を頑張ります。
私も今回は負けて予想もダメでしたが、次また頑張ります!