格式高きGⅠ
今週はJC(ジャパンカップ)があります。
以前の格付けチェックでは、Sランクに及ばないAランク扱いをしたGⅠですが、その理由はメンバーのわくわく度でした。
ここ10年では、三冠馬2頭とアーモンドアイが激突した2020年、エピファネイアの2014年を除けば、レースの格にメンバーが負けている場合が多かったと思います。
しかし、今年はイクイノックス、ドウデュース、ダノンベルーガの秋天勢に加え、タイトルホルダー、スターズオンアース、リバティアイランド、さらにはパンサラッサといった豪華メンバーが出走予定になっています。
ただ1つだけ、エヒトの回避でクリノメガミエースが除外にならなかったことが本当に残念です。ジャパンカップの格を落とすという理由で、私は是非とも除外になってほしい派だったので。
昔の話ですが、サイレンススズカが勝った宝塚では、条件馬のホウエイコスモスに邪魔されたエアグルーヴ武が、力のない馬が出走することについて苦言を呈しました。
その当時のホウエイコスモスですら芝重賞で3着になったことがあったので、クリノメガミエースはさらにひどいザコです。これでは、どんな名勝負になっても画竜点睛を欠いた結果になってしまいます。
見事な大勝負の後、10秒とか離されて入線する馬がいるのは興ざめです。せめて、終始後方の馬場掃除で他馬に迷惑をかけないことを祈るばかりです。
打倒海外の時代
以前のJCは、打倒海外馬というレースでした。
まだ私が競馬をしていなかった黎明期は、海外のレベルの高さに驚くレースとなっていました。蹄鉄無用のオウンオピニオンを「インドのシンザン」、サクラシンゲキを「日の丸特攻隊」と呼ぶなど、話を見聞きするだけでもわくわくするレースだったことがわかります。1990年台後半までは、日本馬頑張れというレースでした。
日本馬有利の時代
エルコンドルパサーが勝った1998年はチーフベアハート以外Unko気味なメンバーだったのでよしとして、1999年にスペシャルウィークがモンジューをひとひねりした頃から、日本馬が勝って当然という空気になってきたと感じます。
日本馬のレベルアップはもちろんですが、芝の違いによって海外馬が勝負にならなくなってきたのでしょう。
日本一を目指すレース
近年のJCは海外馬が空気となり、日本一を決める意味合いのレースです。秋天や有馬記念ほどコースの特殊性がなく、皆が力を発揮しやすい場面設定となっており、賞金も高いです。
今年は中心となる日本馬がレースの格に見合ったメンバーとなっており、馬券的には2020年以上に面白そうなので、楽しみですね。