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馬具について

今回は、使用することによって何かしらの効果が見込める馬具について紹介します。


馬の顔につける馬具

メンコ

覆面、いわゆる「マスク」のことです。
耳覆いがついている場合が多く、音に敏感な馬を落ち着かせる効果があります。音が聞こえなくて不安になる馬もいるので、つけた方が得かどうかは馬によるでしょう。
また、顔に土や砂を被るとやる気をなくす馬にも効果があります。

「見分けやすくする」「オシャレ」など、競争成績を上げるのではない意図で使われることもあるようです。

新聞には装着の有無は書かれていません(少なくとも馬三郎では)。
調教師コメントでメンコに言及しているのも全然見ないので、装着状況はパドックなどで確認するしかないでしょう。
 

ブリンカー

「遮眼帯」「遮眼革」とも呼ばれる、メンコの目の周りに装着する馬具です。馬の後方の視界を遮り、レースに集中させる効果があります。片目だけにつけたり、深さ(遮眼量)を調節したりして、その馬に最も効果的だと思われる形にします。
これもつけた方が得というものではなく、馬によっては逆効果になります。

イメージとしては、特に逃げ馬に効果があります。逃げ馬は、気性的な問題で逃げている(賢いレースが難しい)場合が多いからです。
また、ブリンカーを久々に外すことで気分が変わって激走する場合もあります。

初ブリンカーについては、効果の有無は博打ですが、陣営がつけると決めたということは効果があると見込んでいるはずなので、基本的にはプラス材料と見ればよいでしょう。
ブリンカー外しも、陣営が外すと決めたということは効果が見込まれるという理屈になりますが、ブリンカー外しでよい思いをした記憶は私にはありません。本命にしたい馬がたまたまブリンカー外しのタイミングだった時は、私だったら萎えます。

競馬新聞にも装着馬は明記されます。
 

パシュファイアー

「ホライゾネット」とも呼ばれる、メンコの目の部分につける網目状の覆いです。視界を遮る効果と、砂などから目を保護する効果があります。
パドックだけつけてレースでは外す場合もよくあるらしいです。

競馬新聞では装着馬はわかりません。
 

チークピーシズ

目の後方(頬の部分)につけるボア状(もこもこ素材)の馬具です。
左右を見えにくくしてレースに集中させる効果があります。
効果としてはブリンカーに似ているっぽいですが、こちらの方がなんとなく「自然な遮眼」という感じがします。

チークが日本でも使われ始めた時は、これをつけて一変する馬が少なくなかった記憶があります。15着→1着 的な変わり身を見せており、馬具としての効果は確実にあります。

しかし、装着の有無は馬柱ではわかりません。調教師コメントか、パドックで確認するしかないです。
 

シャドーロール

馬の鼻に装着するボア状の馬具です。ナリタブライアンが装着していたことで有名ですね。
馬が自分の影に驚かないようにする役割がありますが、下方の視界を得るために馬が首を低くするので、首が高い馬などのフォーム矯正の効果も見込めます。

新聞では装着の有無はわかりません。
 

顔につける以外の馬具

拍車

靴のかかとにつけ、馬の腹に刺激を与えて前進気勢を促す馬具です。
拍車といえば田中剛とサンヴァレーですが、2020年よりすべてのレースで使用禁止となりました。
 

バンテージ

脚に巻く包帯です。脚を保護する効果があります。
バンテージを巻くということは、その脚に不安があるということにもなるので、ないにこしたことはないですね。
 

まとめ

矯正馬具は、つけないにこしたことはないですが、つけることで弱点が改善されて力を発揮できるようになる馬がいます。
博打が好きな人は、初めて矯正馬具をつける瞬間を狙いましょう。


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