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絶対に負けないポーカー攻略•プリフロップ編
効果的なプリフロップ戦略の主な目標は、プレイするハンドを厳選し、多くのハンドをプレイしすぎないことです。最終的には、相手から利益を得るのに適したハンドを選び、それ以外のハンドはフォールドすべきです。
エドミラーのポーカースクールライブゲームで勝つより
今回は”エドミラーのポーカースクールライブゲームで勝つより”に書いてある戦術で特に重要だと思った部分を私のために書いていきます。
プリフロップのハンド選択における一般的な誤り
多くのプレイヤーが犯す最初の誤りは、フロップで強力な手を作れる可能性を過大評価し、あらゆるハンドをプレイしてしまうことです。例えば:
K♥7♥: ハートのフラッシュやキングのペア、トリップスを期待してプレイしてしまう。
T♥9♠: ストレートやツーペア、トリップスを期待してプレイしてしまう。
しかし、フロップで強い手を作れなかった場合(多くの場合そうなります)、そのハンドは無駄になります。
フロップをヒットさせることは利益を保証しない
「フロップで何かをヒットさせよう」という考え方には二つの問題があります:
多くのハンドをプレイしすぎる: どんな2枚のカードでも強い手を作れると錯覚し、参加ハンドが増えてしまいます。
ヒットが利益につながるとは限らない: フロップでヒットしても、それが利益に直結するわけではありません。
重要なのは、フロップをヒットさせること自体が利益を生むわけではないという認識です。対戦相手も同様の戦略でプレイしている場合、勝つことは難しくなります。
利益は相手のミスから生まれる
ポーカーで利益を得る主な方法は、相手が多くのハンドをプレイしすぎるミスを利用することです。具体的には:
強いハンドでベットやレイズをする: これにより、相手は強いハンドでしかコールできなくなり、弱いハンドをフォールドさせることができます。
相手のレンジを絞る: 相手が多くのハンドで参加している場合、こちらは強いレンジで攻撃することで有利になります。
エクイティの理解
ハンドの価値は二つのエクイティから成ります:
ショーダウン・エクイティ: ハンドを公開したときに勝つ可能性。
フォールド・エクイティ: ブラフやベットによって相手をフォールドさせる可能性。
プリフロップでの戦略では、これらのエクイティを考慮してハンドを選択することが重要です。特に「コールされたときのエクイティ」が高いハンドを選ぶべきです。
プリフロップ戦略の目標
多くのハンドをプレイしすぎない: 選択するハンドを厳選し、無駄な参加を減らす。
相手のミスを利用する: 相手が多くのハンドで参加する傾向を活用し、利益を得る。
適切なハンドを選ぶ: エクイティの高いハンド、特にスーテッドやコネクテッドなハンドを重視する。
ハンド選択の基準
スーテッドであること: コールされたときのエクイティが高まります。
ビッグカードを含むこと: 強いペアやトップペアを作りやすくなります。
コネクテッドであること: ストレートの可能性が高まります。
ポジションごとの最適な戦略
ポーカーでは、ポジション(座席の位置)がプレイ戦略に大きく影響します。以下では、それぞれのポジションでの最適な動き方を解説します。
1. アーリーポジション(UTGからボタンの2つ前まで)
参加ハンドの割合: 約14%
推奨ハンドレンジ:
全てのポケットペア: 22以上
スーテッドエース: A2s以上
スーテッドブロードウェイカード: KTs以上、QTs以上、JTs
スーテッドコネクター: 76s以上
オフスートの強力なハンド: AKo、AQo
戦略:
レイズで参加: 前にレイズがない場合、強いハンドでレイズ。
フォールドを選択: 弱いハンドや不利な状況ではフォールド。
2. ミドルポジション
参加ハンドの割合: アーリーポジションより若干広め。
推奨ハンドレンジ:
アーリーポジションのレンジに加え、
追加のスーテッドハンド: スーテッドギャップコネクター(例: 97s)
オフスートのブロードウェイカード: AJo、KQo
戦略:
アグレッシブにレイズ: ポジションの有利さを活かして積極的にプレイ。
相手の動きを観察: 前のプレイヤーの行動に応じてレンジを調整。
3. カットオフ(ボタンの右隣)
参加ハンドの割合: 約26%
推奨ハンドレンジ:
ミドルポジションのレンジに加え、
さらに広いスーテッドハンド: 65s以上、ギャップコネクター
オフスートのエースやキング: A9o以上、KJo以上
戦略:
スチールを狙う: 前のプレイヤーがフォールドしている場合、広いレンジでレイズ。
ポジションの優位性を活かす: ボタンに近いため、フロップ以降で有利。
4. ボタン
参加ハンドの割合: 約53%
推奨ハンドレンジ:
ほとんどのスーテッドハンド: スーテッドコネクター、ギャップコネクター
全てのポケットペア
オフスートのブロードウェイカード: QTo以上、JTo
戦略:
最も広いレンジでプレイ: ポジションが最も有利なため、多くのハンドで参加。
相手の動きをコントロール: フロップ以降で相手より有利に立ち回る。
5. スモールブラインド(SB)
戦略:
参加ハンドを厳選: ポジションが不利なため、強いハンドでのみ参加。
リンプインに注意: 多くのプレイヤーがリンプインしている場合でも、弱いハンドでの参加は避ける。
推奨ハンドレンジ:
アーリーポジションと同等、またはそれ以上にタイトに。
6. ビッグブラインド(BB)
戦略:
ブラインドディフェンス: スチールレイズに対しては積極的にディフェンス。
相手のレイズに対応:
強いレイズ: 強いハンドでのみコールまたはリレイズ。
ルーズなレイズ: 相手が広いレンジでレイズしている場合、広めのレンジでディフェンス。
推奨ハンドレンジ:
相手のレンジに応じて調整。
スチールレイズに対しては、エースやキングを含むハンド、スーテッドコネクターなどでディフェンス。
強いハンドのレイズとスチールレイズへの対応
強いハンドのレイズに対して:
慎重に対応: 相手が強いハンドを持っている可能性が高いため、弱いハンドでの参加は避ける。
リレイズは限定的に: プレミアムハンド(AA、KK、QQ、AKなど)でのみリレイズ。
スチールレイズに対して:
積極的にディフェンス: 相手が弱いハンドでレイズしている可能性が高いため、広いレンジで対応。
リレイズやコールを活用: 相手のレンジが広い場合、リレイズでプレッシャーをかける。
マルチウェイポットとルーズなゲームへの適応
多くのプレイヤーがプリフロップに参加し、フロップ以降もフォールドしにくいゲームでは、以下の点に注意します。
強いハンドで大きくレイズ: 弱いハンドでのコールを誘発し、利益を最大化。
ポジションの重要性: できるだけ有利なポジションからプレイし、不利な状況を避ける。
ハンドレンジを調整: 相手がルーズな場合でも、自分のハンドレンジを広げすぎない。
まとめと重要なポイント
プリフロップでのハンド選択が勝敗を左右する: 多くのハンドをプレイしすぎないことが重要。
エクイティを理解してハンドを選ぶ: ショーダウン・エクイティとフォールド・エクイティを考慮。
ポジションを活かす: ポジションに応じてハンドレンジと戦略を調整。
相手のミスを利用する: 相手が多くのハンドで参加する場合、その弱点を突く。
強いハンドで積極的にプレイ: ベットやレイズで相手にプレッシャーをかける。
ルーズなゲームでも戦略を崩さない: 自分のゲームプランを維持し、無駄な参加を避ける。