【アモリ通信478】 『「平和な国」の裏側』
◎◎さん(^^♪
こんにちは。
SILアカデミー
経営顧問サービス&オンラインビデオ講座
ジョガーFの福島清隆です。
本日のテーマはです。
(私見 1)
私の貴重な情報源のひとつである、「ダイレ
クト出版」で紹介される論客の一人に堤未果女
史がいます。見ただけでは清楚なお嬢様かと見
まがうような方ですが、この人の主張も結構、
「ハード」です。個人的には見た目と主張にギ
ャップを感じてしまいます。「知らない方が平
和」、と言いたくなるのですが、今回は彼女の
書籍の「ごくごく一部」をご紹介します
ウォール街から竹中平蔵氏に届いた1通の手紙
とは?
「お金」と「人事」で世界が見える
「平和な国」日本の裏側
20万部突破のベストセラー
「日本が売られる」著者が、衝撃の告発!
イラク戦争を始めた真の理由は何か? P104~~
イラク戦争はマスコミが指導して始めた戦争で
した。でもなぜフェイクニュースを流してまで戦
争をしたかったのでしょうか。
この質問を公演先ですると「私知ってます石油
ですよね」と答えてくれる方がおられます。その
通り世界第2位の埋蔵量を持つイラクの石油資源
は有名ですね。でもイラク戦争にはもう一つの大
きな目的がありました。
イラクの食の主権。これが欲しかったのです。
中東でも有数の歴史を持つイラクは世界最古の文
明であるメソポタミヤ文明が栄えた地域です。そ
の中心を流れるチグリス・ユーフラテス川の流域
はとても肥沃な大地で、1万年近く前から農業が
営まれていました。
1万年もの間、イラクの農業者たちは地域の気候
に合わせた小麦を多様な選択肢の中から選び出し
種子を交配し進化させてきた歴史を持っているの
です。
しかし、その素晴らしい農業はイラク戦争が終わ
ったとき壊滅状態になっていました。肥沃な土地
は米軍によって徹底的に爆撃され、長い歴史を持
つ種子開発場や農業技術は全部破壊されてしまっ
ていたのです。
ここに参入してきたのが巨大バイオメーカーの「
モンサント社」(現バイエル社)でした。
モンサント社はミズーリ州クレイブクールに本社
を置いたアメリカの多国籍バイオ化学メーカーで
す。主力製品は日本でも売られている「除草剤ラ
ウンドアップ」、遺伝子組み換え種子の世界シェ
アは90%。世界の食料市場をほぼ独占する巨大グ
ローバル企業で、2018年6月にドイツのバイエル
社に買収されています。
爆撃後のイラクで使われたのは、みるみる内に
生産高が倍増する米国製魔法の趣旨でした。アメ
リカは自国で開発したGM種子と農薬、農機具を
セットで持ち込み、イラク国民に補助金付きで
無料提供したのです
キーワードは復興支援でした。
この間、長い歴史を持つイラク農業の伝統に終止
符が打たれたことはあまり知られていません。
前年の種子を保存したり、農家同士で自家採取し
、交換・交配させる行為は、ここからすべて「違
法」になったのです。
代わりにイラクの農民たちは、モンサント社の種
子と農薬をセットで購入し、毎年特許料を支払う
という、無限ループに組み込まれて行きました。
こうしてライセンス契約と引き換えに、イラク人
の「食の主権」は奪われていったのです。
イラクに仕掛けられたこの戦略を知った上で、
ここ十年ほどの日本国内の農業政策を見てみると
その意図がはっきりと見えてくるでしょう。
ウォール街が財界・米政府と連携して狙うター
ゲットは全世界の市場です。国内政策は単体で見
ていてはその本質がわかりませんが、視点を日本
という一国の枠から広げて世界規模で見てみると
彼らが一つまた一つとオセロの駒をひっくり返す
ように手を伸ばしてきていることに気づくはずで
す。「種子法廃止」や「種苗法改正」などはすべ
て同じ戦略の一部だとわかるでしょう。
イラク戦争を始めた3つ目の理由は意外なものだ
った。 P107~~
イラク戦争を始めた理由はまだあります。3つ目
の理由をご存知ですか? ウォール街ではこの
理由もよく話題にのぼっていました。
実はその背景には、イスラエルが水を必要とし
ていた事情があったのです。
アメリカにとって重要な国であるイスラエルが
チグリス・ユーフラテス川から水を引くことを要
求していたために、「水」は非常に大事な戦略タ
ーゲットの一つとなっていたのでした。
日本でも2018年12月に水道法が改正されまし
たね。この法改正で今までコンセッション方式
が可能だった下水道に加えて、上水道も自治体
が所有権を保有したまま、民間企業が水道の管理
と運営をできるようになりました。
これについては「日本が売られる」の中に詳し
く書きましたが、水はこれからの世界で最も有望
な投資商品の一つです。水の枯渇が深刻な問題に
なっている中国はあちこちで水源を買いあさって
いるし、他の国も同様に水源確保の凄まじい争奪
戦を繰り広げている。
外資が狙う日本の安くて安全な水源を奪われな
いよう、私たちは何としても守らなければなりま
せん。
アメリカがイラクで略奪した三大資源は、石油
、種子、そして水でした。
国家の大切な資源をターゲットに、ウォール街
とグローバル企業とアメリカ政府が三身一体にな
って世界中のマーケットを狙ってきています。
相手国を爆撃したり、自然災害にあった後に支
援の名のもとに入り込んできたり、政府要人を懐
柔したり、条約でルールを外させたり、メディア
にスピンやキャンペーンをさせたりと、それはも
ういろいろなやり方を使って、触手を伸ばしてく
る。これは彼らのマネーゲームですから、こちら
もやられっぱなしにならないように、相手の手の
内を先読みして行かねばなりません。
(私見 2)
『国家の大切な資源をターゲットに、ウォール街
とグローバル企業とアメリカ政府が三身一体にな
って世界中のマーケットを狙ってきています。
相手国を爆撃したり、自然災害にあった後に支
援の名のもとに入り込んできたり、政府要人を懐
柔したり、条約でルールを外させたり、メディア
にスピンやキャンペーンをさせたりと、それはも
ういろいろなやり方を使って、触手を伸ばしてく
る。これは彼らのマネーゲームですから、こちら
もやられっぱなしにならないように、相手の手の
内を先読みして行かねばなりません。』
これを最終結論とまでは言いませんが、例えば
未曽有の災害時等に、海外から支援の話があった
時、その内容にもよるでしょうが、それを拒否し
た場合、きっと国民の大半が時の政府を大非難す
ることでしょう。国民的ノーテンキが浸透してい
る日本では上記のような認識を広めるのは結構、
難しい課題でしょうから難しい判断です。
「またまた、コイツ、斜に構えて世の中を見てい
いる」
国内の問題でスッタモンダするのはやむを得な
いにしても、もっと日本人ひとりひとりが、国際
関係での緊張感を高めてほしいと、私は常々、願
っています。
◎◎さんは、(ウォール街に限りませんが
)「日本は海外からあの手この手で浸食されそう
になっているのです」、と言われたとしたら、
本気でそういう指摘に耳を傾ける気持ちがおあり
でしょうか?
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
◎◎さんの幸運な日々を祈念します。