【アモリ通信291:旧約聖書:アブラハムの物語】 20201202
◎◎さん(^^♪
こんにちは。
SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】
本日のテーマは
「旧約聖書:アブラハムの物語」です。
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面白いほどよくわかる
聖書のすべて
天地創造からイエスの教え・復活の謎まで
ひろさちや 監修 中見利男 著
日本文芸社 1400円+税
第1章 天地創造からヨセフの死まで
アブラハムの物語~神の授けた試練
P36 ~ P49
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今回は、久しぶりに聖書です。
調子に乗って?、取り組みます(^^♪
それにしても・・・・・ありえんだろ・・・・・
何のためにこういうストーリーが・・・
上手くお伝え出来るかどうか分かりませんが、
上記14ページから要点を抜き出してみます。
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(私見)
「アダムとエバ」から「ノアの箱舟」を経て、
「アブラハム」という人物の登場は一般的には
あまり知られていないのではないかと思います。
◎ アブラハムの物語ーー民族の父、アブラハム
神はアブラハムに限りない祝福と
加護を約束する
〇 神の言葉に従ってカナンを目指す
・神はアブラハムに、神の言葉に従い、未知なる
土地へ旅立てば、大いなる民族の父になるとい
う約束をした。
・こうしてアブラハムは、妻のサラ、甥のロト、
召使いたちとカナン(今のパレスチナ)の地を
目指した。このときアブラハムは75歳。
〇 宮廷に召された美貌のサラ
・並外れた美貌のサラはエジプト王のファラオの
宮廷に召し入れられた。
・エジプト人がサラを見たら「この女はあの男の
妻だ」といってアブラハムを殺してサラを生か
しておくに違いない。どうかアブラハムの妹と
いうことにしてほしい(アブラハム)
・妻としてサラは王に仕え、命も助かって宮廷で
働いたアブラハムだが、やがて事実を王が知る
と、アブラハムとサラは追放され、再びカナン
に向かった。
〇 王の連合軍に戦いを挑んだアブラハム
〇 アブラハムの信念
・ソドムの王は、アブラハムに「人は私が貰おう
金品はお前が捕るがよい」と言い、戦利品を
受け取るようにすすめた。
・もちろん、アブラハムはこれを拒否した。
なぜなら、、この腐敗した政治家から受け取れ
るものなど何一つないからだ。
・ソドムの王から、与えられたもので裕福になる
ことは、アブラハムにとって屈辱にも等しかっ
たのである。
・こうしたエピソードからも、アブラハムは、
何かの手柄を立てても、権利や報酬を主張する
ことなく、その手柄を与えた神に感謝するとい
う謙虚な人物だった。つまり、神はそういう
人間が好きなのだ。
◎ 神の永遠の約束ーー「義の人」に子孫の繁栄
を告げた
サラと代理母ハガルの人間的な戦い
〇 アブラハムの子イシュマエルの誕生
・カナンに定住し、民族の父になるはずのアブラ
ハムには、年老いても子供がいなかった。
・アブラハムがそのことを神に述べると、神は
男の子が生まれ、その子孫は空の星の数のよう
に増えていくと告げた。そして、その言葉を
信じたアブラハムを、神は「義の人」であると
認める。
・しかし、妻のサラはすでに80歳を過ぎていた。
そこで、サラは、自分のエジプト人の召使い
であるハガルに、アブラハムの子供を産ませよ
うとした。当時の習慣では、一族の長たる男の
場合は、複数の妻と多くの側女を持つことがで
きたのである。
・ハガルはアブラハムの子供を身ごもるのだが、
しだいに主人であるサラに対して無礼な態度を
取るようになり、サラは腹を立て、ついにハガ
ルは荒れ野に逃げた。
・荒れ野で1人泣くハガルに天使が来て言った。
「今、あなたは身ごもっている。
やがてあなたは男の子を産む。
その子をイシュマエルと名付けなさい」
〇 神と交わした契約とは?
・アブラハムが99歳のとき、神が再び現れ、永遠
の契約を交わした。
・神は、アブラハムを民族の父とすることのほか
に、カナンの聖地を彼とその子孫に与え、自ら
は、彼ら一族の神であることを約束した。
・神の予言はそれだけでなく、サラに子供が授か
るというのである。まさか90歳にのサラに、
子供などできるはずもない。
・神にひれ伏したまま苦笑しているアブラハムに
神は「笑ったな。だったらその子にイサク(笑
う)と名づけろ」と命じた。
この頃の神と人の関係はウイットに富んでおり
非常に良好だったといえるだろう。
◎ 退廃の町、ソドムとゴモラーー
神の破壊に没した町
神の寛容さと聖書全編を流れている
「愛の本質」
(ほぼ全編を略) (一部のみ転載)
・天使は、ロトと妻、2人の娘に一刻も早く町から
脱出することを促し、そして、逃げるときには
どんなことがあっても決して後ろを振り返って
はならない、と命じる。
・日の出前、一行が、近くのツォアルの町にたど
り着いたときだった。ついに神は、ソドムとゴ
モラに、天から硫黄の火を降らせ全住民、草木
もろともすべての生きとし生けるものを滅ぼし
たのである。このとき、音と熱気に後ろを振り
返ったロトの妻は、神の言葉に従わなかったた
め、その姿を塩の柱に変えられてしまう。
・ちなみに、このソドムとゴモラは、死海に水没
したと考えられており、今でも死海では、
「ロトの妻」をはじめ、さまざまな岩塩の柱が
水中に見られる。
◎ 近親相姦と近親憎悪
〇 ロトと二人の娘たち
・ソドム版ハルマゲドンから生き延びたロトと娘
たちはその後、どうなったか? 驚くべき記述
・ロトの家族(ロトと二人の娘)は、洞穴で暮ら
すようになる。周りに誰もいない3人だけの生活
が続いた。
・二人の娘は洞穴での生活に耐えられなくなり、
一生結婚できないのではと恐れ、いつしか子供
がほしいと思うようになった。
・姉は妹に言う。「私たちのところに来る男の人
はいません。父にぶどう酒を飲ませ、床をとも
にして、父から子種をもらいましょう」
・2人の娘は、父親の子供を身ごもった。
姉の子供をモアブ(父より)と名づけ、妹の子
供をベン・アミ(わたしの肉親の子)と名付け
た。ロトの家系は、不名誉なこととなったが、
神は、娘たちの行いが、子孫を残す目的だった
ため、罰を与えることをしなかった。
〇 神が授けたイサク
・一方、アブラハムの妻サラは、ついにイサクと
いう男の子を産んだ。アブラハムが100歳のとき
である。
〇 ユダヤとアラブは近親憎悪?
・ある日サラは、ハガルの子イシュマエルがイサク
をからかっているのを見て、「あの女とあの子を
追い出してください」と、アブラハムに訴えた。
サラは、イシュマエルがアブラハムの後継になる
ことを恐れたのだ。
・どちらも自分の子であるためアブラハムは悩んだ
が、神の言葉を聞き、ハガルとイシュマエルを
荒野に旅立たせることを決意する。
「あの子供とあの女のことで苦しまなくてもよい
すべてサラが言うことを聞きなさい。あなたの
子孫はイサクによって伝えられる。しかし、
あの女の息子も一つの国民の父とする。彼も
あなたの子であるからだ」
(創世記21章12~13節)
・われわれは、よく、ユダヤとアラブの対立構造の
中で怨念、宿敵、闘争という言葉を耳にするが、
このイシュマエルが後のアラブ人の先祖になるの
である。つまり、宿敵と表現される2つの民族は
義兄弟(異母兄弟)なのだ。このことを聖書圏外
の国のわれわれも知っておこう。
◎ 神の授けた試練――愛するわが子を捧げものに
神の僕としての自分と父親としての自分との
葛藤
(私見:驚く様な内容です。少し長くなりますが
全文を転載します)
〇 神に試されたアブラハムの信仰心
神は、ときに人をためされることがある。以下は
旧約聖書の中でも、感動的なエピソードに数えられ
ている有名な話だ。
神はアブラハムに、愛する一人息子のイサクを連
れて、モリヤの地(カナンの南)の山に行き、イサ
クを神のいけにえとして、焼き捧げることを命じる
あなたならどうするだろうか。
アブラハムの場合はこうだ。彼は、次の朝早く、
薪を用意し、まだ幼いイサクと2人の従者を連れ、
ロバにまたがってモリヤの地へ向かうのである。
砂漠を歩き、3日目、山のふもとに着くと、アブ
ラハムは、2人の従者を待たせて、イサクとともに、
山に登って行った。神にいけにえを捧げるためだっ
た。そのときアブラハムはイサクに薪を背負わせ、
自分の手にはたいまつと鋭いナイフを持った。山頂
に向かうとき、イサクは、道中ずっと疑問に思って
いたことをついに口にする。このときの、アブラハ
ムとイサクの会話は心を打つ。
イサクは父アブラハムに「私のお父さん」と呼び
かけた。彼が、「ここにいる。わたしの子よ」と答
えると、イサクは言った。
「火と薪はここにありますが、焼き尽くす献げ物
にする子羊はどこにいるのですか。」
アブラハムは答えた。
「わたしの子、焼き尽くす献げ物の子羊はきっと神
が備えてくださる。」二人は一緒に歩いて行った。
(創世記22章7~8節)
〇 父子に対する神の愛
「捧げものの子羊はどこにいるのか」と聞くイサク
に、アブラハムは「神が用意しているはずだ」と
苦しい答えをしているのである。
愛する息子イサクを捧げものとして焼き尽くさな
ければならない父アブラハムの心中は、察するに余
りがある。なぜ神が、こんなむごい要求をするのか
わからないのだから・・・・・。だからこそ聖書は
葛藤の書と呼ばれるのだろう。
さて、2人が神の命じた場所に着くと、アブラハ
ムはそこに祭壇をつくり、その上に、薪を積み上げ
た。そして、イサクをしっかり縛って薪の上に寝か
せ、ついに、イサクを殺そうと、ナイフを振り上げ
たまさにその瞬間であった。突然天使の声が聞こえ
たのである。聖書はイサクの運命を次のように語る
そのとき、天から主の御使いが、「アブラハム、
アブラハム」と呼びかけた。彼が、「はい」と答え
ると、御使いは言った。
「その子に手を下すな。何もしてはならない。
あなたが神を怖れる者であることが、今、分かった
からだ。あなたは、自分の独り子である息子すら、
わたしにささげることを惜しまなかった」
(創世記22章11~22節)
驚いたアブラハムがあたりを見ると、低い木の茂み
に雄羊が一匹角を引っかけてもがいていた。神から
の恵である。アブラハムは、雄羊を捕えて、息子の
代わりに神への捧げものとしたために、イサクは間
一髪死を免れたのである。
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(私見)
アブラハムが神の命令だからといって、最愛の息子
イサクをいけにえにするなんて信じられない話です
アブラハムの神への信仰心から結果的にイサクの命
は守られるにせよ、こういう話を聞いて育った欧米
人というか、聖書を学んできた人々の信仰心はどの
ように育つものなのでしょう。
また、アブラハムは民族の父であり、アブラハムの
本妻の子イサクがユダヤ人の先祖であり、本妻の召
使いの女が産んだ子イシュマエルがアラブ人の先祖
であるということ。
ユダヤとアラブの対立構造には、根底にそういうも
のもあるのでしょう。全く知りませんでした。
端折って書いたつもりでも、少し長くなりました。
聖書はあくまでも「ものがたり」であるにせよ、
西洋と東洋の思考パターンの違いを知るために欠か
せない書物のひとつに違いないと思います。
◎◎さんは、聖書に出てくるアブラハムと
いう人物をご存知だったでしょうか。
また、アブラハムが神の命令に忠実に従い、最愛の
息子を殺してしまおうとする行為をどのように理解
されますか。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
◎◎さんの幸運な日々を祈念します。
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SILマネジメント株式会社
代表取締役 福島清隆
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