八正道と三学
こんにちは。
今回は、八正道と三学の関係について簡単に解説していきたいと思います。
四聖諦の道諦が八正道
四聖諦の①苦諦、②集諦、③滅諦、④道諦の道諦(実践方法)を八項目で説明しているのが八正道です。
八正道の項目
八正道の八項目は、①正見(正しい物事の見方)、②正思惟(正しい思考の扱い方)、③正語(正しい言葉の扱い方)、④正業(正しい行動)、⑤正命(正しい生計)、⑥正精進(正しい努力のやり方)、⑦正念(正しい気づきの実践)、⑧正定(正しい精神集中力)です。
八正道と三学
八正道は八項目ですが、これを実践の観点から①戒学(道徳)・②定学(瞑想)・③慧学(智慧)の三種類に分類すると三学になります。
八正道と三学の関係
八正道と三学の項目はそれぞれ対応していて、①正見(正しい物事の見方)と②正思惟(正しい思考の扱い方)は三学では慧学(智慧)に分類されます。
③正語(正しい言葉の扱い方)と④正業(正しい行動)と⑤正命(正しい生計)は三学では戒学(道徳)に含まれます。
⑥正精進(正しい努力のやり方)と⑦正念(正しい気づきの実践)と⑧正定(正しい精神集中力)は三学では定学(瞑想)に分類されます。
三学と八正道の関係
戒・定・慧の三学は八正道の八項目に対応させるとこのようになります。
戒学は、③正語(正しい言葉の扱い方)と④正業(正しい行動)と⑤正命(正しい生計)です。
定学は、⑥正精進(正しい努力のやり方)と⑦正念(正しい気づきの実践)と⑧正定(正しい精神集中力)です。
慧学は、①正見(正しい物事の見方)と②正思惟(正しい思考の扱い方)は三学では慧学(智慧)です。
八正道と三学で項目の順番が違う理由
八正道の八項目は智慧のグループである正見から始まっていますが、三学は八正道を実践しやすいように戒の項目と瞑想の項目が先になっていて最後に智慧の項目という並びになっています。
八正道の項目を学ぶ場合は、正見から順番に学んだ方が良いのです。
実践する場合は、いきなり智慧の項目を実践することは出来ないので戒の項目や定の項目から始める方が良いのです。
基本的には、八正道をテーマに説法する場合は正見から解説することがセオリーですが、実践の観点から解説する場合は戒・定・慧の三学として解説することもあります。
八正道の項目は、八項目あるので憶えるのが難しいです。
そこで八正道の項目を、戒・定・慧の三種類に分類した三学の形式で憶えておくと実践しやすいと思います。
終わり
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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生きとし生ける者が幸せでありますように。