![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/40022142/rectangle_large_type_2_0c1398254c65b4dca9c7cce538332566.jpg?width=1200)
最悪なデザイン手法7選! デザイナーなら意図的にクソダサいの作れるはず。
こんにちは!
アートディレクター/デザイナーのシクです。🦉
「良いデザインとは」を日々追求するのが僕たちデザイナーの宿命だけど、逆説的に言えば「悪いデザイン」も知っているということになるはず。
けれども、君が「良いデザイン」を自信を持って言語化できないように、「悪いデザイン」も言語化することができないのではないだろうか。
「良いデザイン」には答えを一つに絞れないほど、あらゆる視点や内外的要因が影響してくる。
でもね、「悪いデザイン」てのはある程度の答えがある。
「人の振り見て我が振り直せ」「反面教師」って言葉がある通り、自分のグラフィックデザインスキルを向上させるためには、「悪いもの」を知ることも重要。
今日は、そんな「悪いデザイン」を作り出す要因を寄せ集めて「ダサいスライドを作る方法7選」!って企画を、僕が好きなYouTuberの1人である「ラムダ技術部」さんが動画にしてたのでご紹介!
それではスタート!
---🦉---
動画である程度説明されているけど、
この動画で紹介されている「ダサいスライドを作る方法7選」の7つの手法をデザイナーの僕がざっと解説してみるね。
1.大量の色を使う
色は情報の一つ。
色を大量に用いることで、意味なく情報過多を引き起こさせ、読み手に混乱を起こさせる。
2. 過剰な装飾(意味のない装飾)
視覚認知の記事で書いたことにも関連するが、人は「個別的=線や点」ではなく、「全体的枠組み」でそのグラフィックを認識している。
意味のない装飾でその枠組みが崩れると、瞬間的には情報を誤認しやすくなり、正しく意図が伝わらない状態になる。
3. 説明する
端的に要点を訴求するのではなく、冗長表現含めた長い文章にしてしまうことで、理解するまでのスピードを抑制させる。または理解しにくくさせる。
4.整列しない
デザインの基本5原則の記事に書いたように、整列は、読み手に快適さをもたらす。
これを崩してしまうと、過剰な装飾と同じように瞬間理解が抑制され、ストレスを感じるグラフィックとなってしまう。
5.不必要な枠線
これも視覚認知と基本5原則の記事で書いたことに関連する。
枠線(区切り)とは、情報を区別するためにあるもの。
しかし区別すべき情報と関連するべき情報を、精査することなく同じ太さの枠線で区切ったり、区切らなくても良いところまで区切ったりしてしまえば、読み手の脳はそれを理解するために負荷を抱えてしまう。
6.パワポ標準のグラフ
ここでは「3Dグラフを使うこと」と「キャプション位置をわかりにくくする」の2軸が説明されていた。
後者は「4. 整列しない」と同等の意味なので解説は割愛。
前者の3Dグラフについてここでは解説する。
これは人それぞれ判断が異なると思われるが、このパワポの3Dグラフィックが、2010年くらいの一昔前のUIデザインを彷彿とさせる時代遅れなレンダリングであるからだと僕は思う。
角の丸みをなくしたり、陰影を弱めたり、またはアイソメにしたりすれば、印象はガラッと今風に変わるだろう。
7.アニメーション
そもそもアニメーションをつける意味は?
また、アニメーションを毎回変える意図は?
そんなことを人は無意識に考えてしまう。
そしてそのアニメーションに意味がないことが判明したときに、人はストレスを感じる。
さらに「こいつはプレゼント関係ないところに余計な手間かけてるな」という感情がストレスや怒りを超えて、「呆れ」の感情になったときに、ネタと化す。
まとめ ~ダサいデザインとは
というわけで、ダサいデザインとはなんだろうと考えたときに、上記7つのポイントを踏まえて考えてみると、「情報が端的に理解しにくく、脳がストレスを感じるグラフィック」と捉えることができるね。
デザインの基本原則や視覚認知の法則に反し、それぞれの情報の関係性や優先度を端的に理解しにくくさせる。
あわせて、不必要に装飾や色数を増やし、余計な情報を増やすことで、さらに理解しにくくさせる。
そうすることで、人はダサいと感じるようになる。
よくある落とし穴として、テキスト量の塩梅にも気をつけたい。
情報をわかりやすくしようと思って冗長な説明を入れ、長文になってしまえば、読み手はそもそも読まないかもしれない。
逆に削ぎ落としすぎたら伝わらないかもしれない。
特にスライドやポスターなど、限られたスペースであらゆる情報を訴求しなければいけないデザインの場合は、その塩梅が難しい。
特に経験が浅いデザイナーは、見た目を「シンプルにすることが善だ」というバイアスがかかりすぎて、テキストを省きすぎることがよくある。
たとえ見た目がシンプルで洗練されたグラフィックになったとしても、読み手が内容を理解できないくらいにテキスト情報を削り、「無意味なシンプルさ」になるならば、デザイナーとしてはスキルが低いとしか言いようがないね。
と、いうわけで今日はおしまい!
ハッピーデザイニング!🦉
Twitter:@Siksan_design
Instagram:@Siksan_design
↑こっちもフォローよろしくね!
いいなと思ったら応援しよう!
![シク(シクさん)|デザイナー / アートディレクター](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/22550864/profile_5ae14febc432523bdf5cde03de7c9ed8.jpg?width=600&crop=1:1,smart)